2022年11月29日
子どもの歯が生え変わってくると歯並びにバラつきが出てくるので、歯科矯正を始めたほうがいいのか悩む親御さんも多いことでしょう。歯科矯正をするうえで気になるのは、はじめるタイミングと費用です。子どもの歯科矯正は生え変わりの状況によって治療方法が変わるので、それに伴い費用の目安も変わります。子どもの歯科矯正の相場や治療の時期、医療控除ができるかについてわかりやすく解説します。
目次
子どもの歯科矯正は生え変わりの状況によって矯正方法が変わってきます。生え変わりの進み具合で「1期治療」と「2期治療」に分かれていて治療の内容が異なります。それぞれの特徴について解説します。
開始時期:おおよそ6歳〜11歳
費用の目安:10~50万円程度
治療期間の目安:1~3年程度
「1期治療」の時期は子どものあごが成長により大きくなって行く途中なので、永久歯が理想的な位置に生えそろい、正しいかみ合わせができるように骨格を整えていく治療がメインになります。かみ合わせの状態や歯列の発育に応じて、床矯正装置やマウスピース型装置などさまざまな治療装置を使い分けて治療を行います。
開始時期:小学校高学年から中学生
費用の目安:20~120万円程度
治療期間の目安:1~2年程度
「2期治療」では生えそろった永久歯を適切な位置に整え、歯並びやかみ合わせを整えるための治療を行います。ブラケットとワイヤーをもちいるのが一般的です。大人の矯正とほとんど変わりません。マウスピースや裏側矯正なども選択することができます。
骨格的な問題はなく歯並びが乱れている場合は、あえて1期治療は行わずタイミングを見ながら2期治療から開始することもあります。
子どもの歯科矯正はかみ合わせの状況やどの程度を矯正でゴールとするかによって、治療を開始するタイミングや治療期間が異なってきます。3つの進め方のパターンがあるので、それぞれについて説明します。
乳歯から永久歯に徐々に生え変わっている時期に行う「1期治療」で治療が完了するのは以下のような場合です。
1期治療のみで治療が完了できれば、治療期間や費用を大幅におさえることができます。ただ、1期治療はあごの骨格を整えることがメインなので、歯並びの矯正をするには2期治療が必要となります。
永久歯が生えそろった段階でおこなう2期治療は以下のような場合に行われます。
2期治療から始める場合は、あごの骨格の矯正がおこなわれていないために治療期間が長くなり、負担が大きくなることがあります。
1期治療だけでなく、引き続き2期治療を受けるケースも少なくありません。どちらも受けることになるのは次のような場合です。
1期治療であごの骨格が改善されていると、2期治療へ移行がスムーズに行えるメリットがあります。1期治療と2期治療のどちらも同じ歯科医院で行う場合は料金が調整され、トータルの費用が安くなる場合があります。
「トータルフィー制」とは、矯正歯科治療開始から保定期間までにかかる費用を治療開始前に全額支払う料金制度のことです。先に矯正歯科治療にかかる費用を全額支払うことで、装置や通院にかかる費用を行くたびに支払う必要がなくなります。
最初にまとまったお金が必要になりますが、トータルでは安くなることもあります。トータルフィーに含まれる料金内容はクリニックにより異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
「処置別支払い制」とは、通院時に毎回の処置費用を支払う料金制度のことです。従来から矯正歯科で行われている支払い方法で、矯正装置代、保定装置料金など各料金がそれぞれ設定されています。
まとめて高額な費用を支払うことはありませんが、通院のたびに「調節費(処置料)」を支払うため、予定よりも治療が長引いてしまうとその分費用がかさむこともあります。処置別支払い制で支払の上限設定があるクリニックもあるので、歯科医院に相談してみましょう。
子どもの歯科矯正で、かみ合わせや見た目の改善を目的としている場合は自由診療となるので保険が適用されません。そのため、矯正治療における初回カウンセリング料をはじめ、検査・診断料、装置料、加えて定期的な調整にかかる費用はすべて自己負担になります。
先天的な異常で生じるかみ合わせの悪さや、あごの外科手術が必要となる顎変形症(がくへんけいしょう)の場合の手術前、手術後の矯正治療は保険適用となります。ただし、保険適用される矯正歯科治療を行える医療機関はごく一部で、厚生労働大臣が定める施設基準に適合していて、地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関のみにかぎられます。保険適用が受けられる歯科医院なのかをあらかじめ調べておきましょう。
「医療費控除」とは、家計を共有する家族が支払った医療費が1年間で税込10万円以上となった場合、確定申告により納めた税金の一部が還付される制度のことです。
発育段階にある子どもの成長を阻害しないようにするために、歯列矯正が必要と認められる場合の費用は医療費控除の対象になります。具体的な年齢は決められていませんが、中学生ぐらいまでの矯正治療は子どもの治療と判断されるようです。しかし、見た目をよくするためだけの治療は医療費控除の対象になりません。
治療のための通院費も医療費控除の対象になります。小さいお子さんの通院につきそいが必要なときなどは、つきそいをする人の交通費も通院費に含まれます。通院費は通院した日を確認できるようにしておくとともに金額も記録しておきましょう。
通院費として認められるのは、交通機関などを利用したときに限られるので、自家用車で通院したときのガソリン代や駐車場代などは医療費控除の対象になりません。
子どもの歯科矯正はメリットだけではありません。治療には子どもに負担をかけたり、高額な費用がかかったりするので、デメリットについてもよく理解し、納得したうえで矯正治療をスタートするようにしましょう。
子どもの歯科矯正には成長段階において適した治療があり、その時期をのがすと治療期間が長くなったり費用が高くなることもあります。歯科矯正には保険がきかず高額になる傾向があります。まとまった金額が用意できない場合は、歯科医院で取り扱うデンタルローンのほか、銀行のデンタルローン、フリーローンなどを使って、毎月の返済額をおさえながら治療を受けることも選択肢のひとつです。
銀行系ローンの複数のプランを比較できて、低金利なデンタルローンを探すなら「クラウドローン」が便利です。
クラウドローンは、お金を借りたい人と融資したい金融機関をつなぐ日本初の金融プラットフォームです。希望の借入条件を登録するだけで、融資可能な金融機関を見つけ出し、金融機関から直接プランの提案が送られてきます。
提携ローンと銀行のローンの金利を比較することもできます。デンタルローンを扱う銀行は少ないため、カードローンやフリーローンもまとめて探すことも可能です。
すべての手続きはオンラインでOK! 急いで治療費を用意したいときでも、申込から融資までスピーディに対応してくれます。
美しい歯並びはお子さまの将来のために大切です。歯並びと顔の印象は大きく関係します。ベストなタイミングをのがさず、子どものうちから矯正歯科治療を始めておけば、大人になってからの歯科矯正が必要なくなったり、費用や治療期間がおさえられます。
治療費が高額になりそうで不安な場合は、歯科医院に相談してみましょう。さまざまな料金体系があったり、デンタルローンなどを利用して月の負担を少なくする方法など、最適な方法を提案してくれるでしょう。
「どの銀行が融資をしてくれるか分からない」をクラウドローンが解決
クラウドローン(https://pre.crowdloan.jp/)は、個人が銀行から低金利でマイカーローン、教育ローンなどの融資を受けられる国内唯一のプラットフォームです。
融資の目的や時期、金額などをクラウドローンに登録すると、各銀行が融資可能な金額や金利のプランの直接提案してくれます。時間と労力をかけずに複数の銀行からより条件のよい融資を見つけることができます。
詳しくはこちら
クラウドローンとは
“借りたい”を登録して
お得な提案を待つだけ
融資をしたい銀行から、直接プラン提案を受けることで、
資金を必要としている一人でも多くの人に、融資の機会を提供します。
子どもの歯科矯正に関する不安や疑問は多岐にわたりますが、適切なタイミングと費用の面での配慮が重要です。生え変わりの段階に応じて治療方法が異なるため、一概に費用の目安を示すことは難しいですが、1期治療と2期治療の違いやそれぞれの特徴、進め方について理解を深めることが大切です。また、医療費控除やデンタルローンなど、支払い方法も検討すべき要素です。子どもの将来を考える上で、歯科矯正は重要な投資です。適切な情報を得て、歯科医院と相談しながら最善の選択をしましょう。