2023年02月28日
フリーローンを借りるには、審査を通過する必要があります。審査は決して甘くないため、落ちてしまう人も少なくありません。この記事ではフリーローンの審査基準のほか、申し込みから審査、融資までの流れ、必要書類などを解説。審査の注意点や落ちたときの対処法についてもお伝えします。また、手軽にフリーローンを探せるサービスも紹介しますので、自分に合ったローン選びにお役立てください。
目次
「フリーローン」とは使いみちが自由な個人向けローンで、用途を限定した「目的別ローン」に比べると審査は通りやすい傾向にあります。しかし、基本的に担保も保証人も不要な分しっかりとした返済能力が求められるため、審査は決して甘くありません。
使いみちが自由なローンには、フリーローンのほかに「カードローン」があります。それぞれ借り方や返し方などの違いはありますが、金利で比較するとフリーローンの方が低めです。一般的に、低金利のローンほど貸し倒れにならないよう審査が厳しい傾向にあります。このため、フリーローンの審査はカードローンに比べて厳しめといえます。
フリーローンの具体的な審査基準は金融機関ごとに異なり、公表されていません。しかし、重要なポイントは共通なので、確認しておきましょう。
それぞれの銀行では、フリーローンの申し込み時と完済時の年齢に制限を設けています。成年年齢引き下げにより18歳以上は親権者の同意なしでローンを組めるようになりましたが、フリーローンの申し込みはほとんどの銀行が20歳以上を対象としています。
また、多くの方は高齢になると返済能力が低下することから、借入時と完済時の年齢の上限を「借入時満69歳未満、完済時満76歳未満」のように設定しています。具体的な年齢は銀行によって異なりますが、70代になると借り入れ可能なローンは少なくなります。
年齢だけでなく、収入についても条件があります。「安定した収入がある方」としている場合が多いですが、「年収200万円以上」のように具体的な金額を設定している銀行もあります。
また、地方銀行や信用銀行は「営業区域内に居住しているか職場があること」を条件としていることが多いため、借入先を探す際は注意しましょう。
審査では、属性をもとに返済能力があるかどうか判断します。主な属性は次の通りです。
どの属性をどの程度重視するかは金融機関により異なりますが、いずれにしても単に年収が高ければ良いというわけではありません。安定性を重視するため、フリーランスやアルバイトより会社員、転職後3ヵ月より勤続3年の方が、同じ年収でも審査は通りやすいです。
収入に占める返済額が大きくなりすぎると、返済するのが困難になります。このため「返済比率」を使って、安定した返済が可能か判断します。
返済比率は次の計算式で算出します。
返済比率(%)= 年間の返済額の合計 ÷ 年収 × 100 |
返済中のローンがあれば、フリーローンの予定返済額と合算します。返済比率の目安は年収の25~35%とされており、これを超えると審査の通過は難しくなります。
「信用情報」とは、信用情報機関が収集した個人の金融取引情報です。クレジットカードの返済状況やローンの借り入れ額などが確認できるほか、自己破産や債務整理、返済の遅れや滞納による強制解約といった金融事故の情報もチェックできます。
信用情報に金融事故やクレジットカードの支払い遅れの記載があると、審査の通過は困難です。また、他社での借入件数や借入額が多い人も、返済しきれなくなる恐れがあるため審査が通過しにくくなります。
ここからは、フリーローンを借り入れるまでの手続きを順を追って説明します。
仮審査は事前審査とも呼ばれ、本審査の前の簡易的な審査です。仮審査に通れば必ず本審査も通過できるというわけではありませんが、通過の目安にはなります。
多くの銀行ではWEBから申し込むことが可能です。書類の提出は不要な場合が多く、申告した内容をコンピューターが機械的に点数化して融資可能か判断します。仮審査の結果は、数日程度でメールや電話などにより通知されます。
仮審査を通過したら本審査に申し込みます。本審査もWEBで申し込み可能な銀行がほとんどです。複数のフリーローンで仮審査に通過した場合は、条件の良い1つに絞って申し込みましょう。なお、仮審査の有効期限は1ヵ月程度の場合が多いです。
本審査では書類の提出が必要で、WEB申し込みの場合は専用サイトなどからアップロードします。本審査には1~2週間程度かかり、結果はメールや電話などで通知されます。
本審査に通過したら契約手続きをします。契約までWEBで完結可能な銀行が多いですが、契約する銀行の口座を持っていない場合は、窓口での口座開設が必要となることもあります。
借入金は、契約から数日程度で指定した口座に振り込まれます。翌月からは引き落としで返済が開始するため、残高不足にならないよう準備します。
フリーローンの審査で提出する書類は、主に次の通りです。
正しく申告するため、提出が不要な場合でも仮審査のときから準備しておきましょう。また、銀行によっては用途確認書類(見積書・パンフレット・請求書・納付書など)が必要な場合もあります。スムーズに申し込めるよう必要書類を確認し、あらかじめ用意しておきましょう。
用途が自由なことから手軽なイメージのあるフリーローンですが、注意すべき点もあります。申し込む前に把握しておきましょう。
フリーローンは審査に時間がかかるため、申し込みから借り入れまで早くても1~2週間程度必要です。どうしてもすぐにお金が必要な場合は、即日発行可能なカードローンを選ぶと良いでしょう。ただし、カードローンはフリーローンに比べると金利が高めです。しっかり返済計画を立てるとともに、フリーローンへの借り換えも検討してみましょう。
フリーローンの仮審査に申し込むと、信用情報に照会記録が登録されます。同時期に複数の銀行から照会があると、お金に困っていると判断されて審査に不利になります。審査に不安がある方は、複数のフリーローンの仮審査にまとめて申し込めるサービスを利用してみましょう。
また、フリーローンの本審査の結果は信用情報に6ヵ月間残ります。1度審査に落ちるとその後の審査に悪影響を与えるため注意が必要です。
実際に勤務しているかを確認するため、職場に在籍確認の電話がかかってくることがあります。電話の内容は、本人が電話に出れば簡単な質問がありますが、不在なら電話を受けた人が「席を外しています」などと答えるだけで確認は終了します。
電話を受けた人が自分のことを把握していないと、在籍確認がとれずに審査に落ちる場合があります。大きな工場などで働いている方は、自分あてに連絡があるかもしれない旨を電話を受ける人に伝えておくと良いでしょう。
なお、銀行によっては、健康保険証で職場が確認できれば電話で在籍確認しない場合もあります。
審査を有利にするために収入や借入金などを偽って申告しても、審査でばれてしまいます。また、故意でなかったとしても申告内容に嘘があると審査に悪影響を与えるため、源泉徴収票やローンの明細などを用意したうえで正しく申告しましょう。
フリーローンの審査は決して甘くないため、落ちてしまうことも。落ちたときの対処法についても知っておきましょう。
対策せずに再度審査に申し込んでも、また落ちてしまいます。次の表を参考に原因を分析し、対策したうえで再度申し込みましょう。
審査に落ちた原因 | 主な対策 |
希望額が大きすぎる | ・頭金を多く入れる ・借入希望額を下げる |
他社ローンが複数ある | ・完済可能なローンがあれば完済する |
信用情報に問題がある | ・延滞などの記録が消えるのを待つ |
審査に落ちてすぐに申し込むとお金に困っていると思われるため、最低1ヵ月程度開けると良いでしょう。また、信用情報に審査に落ちた結果が残っているうちは審査の通過は困難なので、本審査に落ちた場合は半年以上経ってから申し込みましょう。
なお、信用情報の記載は返済の遅れや滞納などは5年、自己破産は10年程度で消え、その内容は自分で確認することも可能です。滞納などの具体的な時期がわからない場合は、日本信用情報機構(JICC)などの信用情報機関に情報開示を申し込んではいかがでしょうか。
銀行によっては、自宅などを担保した「有担保型フリーローン」を取り扱っていることもあります。担保があることで銀行は貸し倒れリスクが小さくなるため、通常のフリーローンに比べてより高額を低金利で借りられるメリットもあります。
ただし、返済ができなくなると担保を失うリスクがあるため、慎重に検討しましょう。
フリーローンの審査基準は銀行によって異なります。このため、1つの銀行の審査に落ちたとしても別の銀行なら借りられる場合もあります。ただし、審査が甘めのローンは金利が高い傾向にあるため注意が必要です。
また、フリーローンに比べて審査に通りやすいカードローンの利用もひとつの手です。しかし、金利が高めなので返済の負担は大きくなります。また、利用限度額は審査によって決まるため、必要な額が借りられるとは限りません。
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複数のフリーローンで個別に仮審査を申し込むとそれぞれ信用情報に照会履歴が残りますが、クラウドローンなら複数の銀行の仮審査にまとめて申し込めるため、照会も1度だけ。仮審査の申し込みが原因で審査が不利になることはありません。
また、借り入れ可能なローンだけを比較できるので、営業区域も気にせず効率的に選べます。申し込みから借り入れまでWEBで完結できるので、銀行の窓口に行く暇がない方もぜひご利用ください。
フリーローンの審査は決して甘くないため、審査を通過するためには審査基準を意識して申し込みましょう。また、安定的に返済するためには、事前のシミュレーションも必要です。余裕のある返済計画を立てたうえで、賢く利用しましょう。
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