2024年02月14日
大型バイクに乗るためには一般的には教習所に通い免許を取得をすることになりますが、教習費用はどれくらいかかるのでしょうか。バイクの免許には種類があり、400cc超の大型バイクを運転するには、大型自動二輪車免許(大型二輪免許)が必要です。免許取得にもいくつか方法があり、取得に必要な費用や期間が異なります。本記事ではバイクの大型免許の取得方法と費用、また費用を抑える方法について解説をします。
目次
排気量(cc) | ~50 | 50超~90 | 90超~125 | 125超~250 | 250超~400 | 400超~ | |
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道 路 交 通 法 | 車両の区分 | 原付 | 普通自動二輪 | 大型自動二輪 | |||
免許の種類 | 原付 | 普通自動二輪免許 小型限定 | 普通自動二輪免許 | 大型自動二輪免許 | |||
普通自動二輪免許 AT小型限定 | 普通自動二輪免許 AT限定 | 大型自動二輪免許 AT限定 |
400ccを超えるバイクの運転は「大型自動二輪免許」が必要です。
大型自動二輪免許にはAT(オートマチックトランスミッション)とMT(マニュアルトランスミッション)の2つの種類があります。AT限定免許では、取得費用は抑えられますが、運転できる車種が制限されます。一方、MT免許はATよりも技能教習が7時間長く、費用も3~5万円高くなりますが、全てのバイクの運転が可能になります。ご自分の運転のスタイルや好みを考慮して選択することが重要です。
バイクの大型免許の取得には条件があります。
<年齢>
原付免許や普通二輪免許は16歳から取得が可能ですが、大型二輪免許は18歳以上でなければ取得できません。卒業検定時には18歳以上であれば問題ないため、一部の自動車教習所では17歳からの入校も受け付けられています。
<視力>
視力条件も大型二輪免許の取得において重要です。視力検査では、両眼で0.7、片眼で0.3以上が必要であり、これを満たさない場合は免許の取得や更新が認められません。ただし、メガネやコンタクトレンズの使用が可能で、矯正視力で条件を満たせば問題ありません。一眼の視力が0.3に満たない方や一眼が見えない方は、他眼の視力が0.7以上で、視野が左右150度以上が条件になります。
<色彩識別能力>
色彩識別能力検査も大型二輪免許取得の条件として課せられています。この検査では、信号機の色(赤、青、黄色)を見分ける能力が問われます。自動車運転免許取得時にも必要な検査であり、他の免許を既に取得している場合は、この検査を免除されることがあります。
大型二輪免許取得にかかる費用は、所持免許により変わってきます。また、大型二輪免許の取得方法には「教習所への通学」「合宿教習」「教習所に行かず直接受験する」という3つの方法があり、それぞれ取得費用が異なります。所持している免許別に、取得費用や最短取得期間を比較し解説します。
所持免許 | 学科教習 | 技能教習 | 最短期間 | 費用 |
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普通二輪免許(MT) | なし | 12時限 | 1ヵ月程度 | 9~12万円程度 |
普通免許 | 1時限 | 31時限 | 1~2ヵ月程度 | 20~22万円程度 |
なし・原付免許 | 26時限 | 36時限 | 2~3ヵ月程度 | 28~32万円程度 |
教習所に通学した場合「普通二輪免許(MT)保持者」1カ月程度、「免許なし・原付免許保持者」の場合約2~3ヵ月かかり、他の方法に比べ最短で取得できる期間は長くなります。
費用は「普通二輪免許所持(MT)所持者」の場合は、合宿教習とあまり変わりません。また、上記費用は最短での取得した場合で、教習がうまくいかず技能の補習や再検定などが必要になると追加料金が発生します。
所持免許 | 学科教習 | 技能教習 | 最短日数 | 費用 |
---|---|---|---|---|
普通二輪免許(MT) | なし | 12時限 | 6日 | 9~14万円程度 |
普通免許 | 1時限 | 31時限 | 14日 | 17~28万円程度 |
なし・原付免許 | 26時限 | 36時限 | 16日 | 25~37万円程度 |
合宿教習で大型二輪免許を取得するには、「普通二輪免許(MT)保持」の場合、最短6日で取得可能。「免許なし・原付免許所持」の場合でも約16日で免許を取得することができます。
費用は合宿教習は通学より若干割高に感じますが、検定料や証明書代、宿泊費などがセットになっている場合もあり、総合的には安くなるケースもあります。ただし、合宿料金は夏休みや春休みなどの繁忙期には費用が上がる可能性があり、宿泊する場所や部屋タイプによっても費用が異なります。また、合宿先への往復交通費が別途発生することも考慮に入れておく必要があります。
住民票がある地域を管轄する運転免許試験場に行き、直接試験を受けることにより、大型二輪免許を取得することも可能です。
運転免許試験場で直接試験を受ける場合には下記費用が必要です。
また、合格後に指定教習所で受講する取得時講習受講料16,650円が別途かかります。
不合格だった場合は改めて試験を受けることができますが、受講料と試験車使用料は、試験を受けるたびに必要です。
※金額は2024年2月の情報です。
大型二輪免許の取得にかかる費用は、保持免許の種類によって異なり、免許がない場合や原付免許のみの場合は教習時間が長くなるため、費用も高くなります。しかし、工夫次第では費用を抑えることも可能です。
教習所ごとに大型二輪免許の取得費用は異なります。教習費用だけでなくプラン内容やキャンペーンなどもチェックをして自分の条件にあった教習所を選ぶことで費用を抑えることができます。技能の補習や再検定料を無料とした「安心パック」など特典がある教習所、閑散期である4月~6月・10月~11月のお得なプランなどもチェックしてみましょう。
教習所に通うには交通費も考慮に入れる必要があります。無料送迎バスが利用できる教習所では交通を節約することも可能です。
教習所によっては、割引制度があります。
申込手続き後には適用されないことも多いので、教習所の申込前に確認しましょう。
割引メニュー例
その他Web限定クーポンなどが発行されていることもあるので、事前に教習所のホームページ等を確認して下さい。
合宿教習の費用では教習費のほかに、宿泊費や食費、交通費も含まれているため、トータルで考えると教習所に通うよりも、費用を抑えられる場合があります。特に閑散期であれば費用は安くなります。ホテルではなく専用宿舎、1人部屋ではなく相部屋を選ぶとさらに費用を抑えられます。
大型二輪免許は他の二輪免許がなくても受験することは可能です。しかし、大型バイクはパワーと重量があり、操作が難しいため、バイク免許未取得者や原付免許のみの方は技能教習に時間がかかる場合があります。追加教習や再試験を受けることになると、費用がかかります。普通二輪免許を取得して基本スキルを身につけた後に、大型二輪免許を一発合格できれば結果的に費用をかけずに取得できる可能性があります。
教習所や運転免許試験場で試験を受け不合格になり再試験を受けると、再試験や補修教習には追加の費用が発生します。しっかり技能を身につけ、すべての試験にストレートに合格すれば追加費用が不要なので、取得費用をおさえることが可能です。
一発試験は費用を最低限に抑える手段ですが、合格率が低く(30~40%)、初めての試みで一発合格は難しいです。
サーキットやレースで日頃からバイクに乗っている方や免許を何らかの理由によって失効している方の再試験などでは合格できる可能性は高くなりますが、バイク初心者の方であれば教習所で教習を受ける方がおすすめです。
バイクを保有すると維持費もかかります。250cc未満は道路運送車両法の二輪の軽自動車なのに対し、250cc超は二輪の小型自動車車検が必要など維持費が高くなります。
維持費の中でも負担額が大きい車検の費用と税金、保険について解説します。
250cc超のバイクには、新車登録時に3年、それ以降2年毎の車検が義務づけられています。
大型バイクの車検には次の費用がかかります
※業者により、名目が異なる場合があります
車検の費用はバイクの状態、また依頼をする場所によって変わりますが、ディーラーで車検を受ける場合の費用は、法定費用や整備費用などを含めて40,000円~60,000円程度が目安です。
毎年4月1日時点の大型二輪自動車の所有者には、軽自動車税が(地方税)課せられます。軽自動車税は排気量によって税額が異なり、251cc以上のバイクは一律6,000円です。
4月上旬~5月上旬頃に市町村の役所から納税通知書が郵送されてくるので、5月末日までに納付します。
大型バイクの任意保険料は補償内容のほか、年齢や事故歴などによる等級によって変動します。
例えば、250㏄を超えるバイクの場合、20歳未満の若年層の保険料の目安が約13万円程度であるのに対し、30代になると約4万円程度に減少します。これは若いドライバーほど事故リスクが高まるため、保険会社がリスクに応じて保険料を設定しているためです。
年齢や経験によって保険料が異なり、若いドライバーほど保険料が高く設定され、年齢が上がり経験が積まれると、保険料は安くなります。
保険等級も大きな要因で、安全運転や事故歴によって等級が上がると、保険料が割引されます。
バイクの大型免許取得のための教習所費用に、教習所が提携する信販会社が取り扱う「信販系ローン」や民間金融機関が取り扱う「銀行系ローン」が利用できます。
教習所の免許ローンは教習所と提携した信販会社が取り扱っているため、教習所で申し込めて契約手続きの手間が少ないのが特徴です。ただし、金利は13%前後と高めです。支払い遅延などの金融事故がなければ、審査は厳しくありませんが、利用する信販会社によっては、保証人または連帯保証人が必要です。
高校3年生でも卒業見込みであれば、親権者の同意を得て本人名義で申し込むことができます。また、学生は最長6ヵ月後から返済を開始できる「スキップ払い」を選べるローンが多く、就職後に給与で返済したいという方にも対応しています。
教習所費用に使える銀行系ローンには、「フリーローン」や「マイカーローン」が利用できる場合があります。マイカーローンは車に関連する用途であれば幅広く認められており、教習所の費用にも利用可能です。
金利はフリーローンで5~10%程度、マイカーローンなら2~5%程度と低めなので、金利負担を抑えたい方におすすめです。
成人年齢が引き下げられたことで、銀行によっては18歳以上の申し込みが可能になりました。ただし、銀行系ローンは安定した収入が必要なため、アルバイトなどで安定した収入が確約できない場合は借り入れのハードルが高くなります。
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バイクの大型免許の取得にかかる費用や日数は取得免許によって異なります。教習所に通って取得するほかに、合宿教習などで効率よく取得することで費用を抑えられる場合もあります。教習所、合宿教習では閑散期には安くなる可能性があります。お得なキャンペーンなどもチェックしておきましょう。大型バイクは重さがあり操作も難しいため、スキルを身につけながら、無理なく免許を取得することが重要です。
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400cc以上の大型バイクを運転するためには大型自動二輪免許が必要です。本記事では、大型二輪免許の取得方法、費用、そして費用を抑えるための具体的な方法について詳しく解説しています。特にAT限定とMTの違いや教習費用の違いが明確に説明されており、これから免許を取得しようと考えている方にとって大変参考になる内容です。大型バイクの魅力を安全に楽しむために、適切な免許選びと費用計画は欠かせません。