2023年06月20日
結婚式は「お金がかかる」というイメージがありますが、実際にはどのくらいの費用が必要になるのか気になるところです。この記事では、平均的な費用総額や、内訳となる料理などの料金目安、自己負担額といった結婚式の費用に関する情報をお伝えします。また、費用が足りないときにも便利な「ブライダルローン」についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
2021年度の挙式、披露宴・ウエディングパーティーの費用総額平均は303.8万円となっています。招待人数や会場によって費用は異なりますが、親族のみなど10人程度であれば100万円前後、30人規模であれば250万円、50人規模で300万円、80人規模で400万円程度が目安です。なお費用には地域差もあり、地方よりも首都圏は高額になる傾向があります。
近年は新型コロナウイルスの影響により、50人未満の小規模ウエディングの割合が多くなっています。一方、招待客一人ひとりを大切に思う気持ちの高まりによって、招待客ひとり当たりの料理・ギフトの単価は増加し、2009年以来最高となりました。
(出典:「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」)
結婚式費用の平均は約300万円ですが、「何をするか」「何を選ぶか」によって実際の費用は大きく変わります。ここでは、会場・料理・装花といった項目ごとに費用の目安を紹介していきます。
挙式会場は主に「チャペル挙式」「神前挙式」「人前式」の3つの選択肢があります。それぞれの費用目安は以下になります。
披露宴会場の費用は会場の規模などによって異なりますが、目安は20〜40万円程度です。
なお、会場費用に新郎新婦や親族の控室料金が含まれていない場合は、別途3〜10万円程の費用がかかることもあります。事前に会場費用の内訳を確認しておきましょう。
以上を合計した場合の費用目安は、30万円〜100万円となります。
料理の費用目安は1人あたり15,000〜25,000円程度で、式場が用意した複数のコースから選ぶことがほとんどです。料理はゲストの満足度を左右するポイントのひとつなので、こだわりたいと考えるカップルは多く、19,000〜22,000円程度のコースが選ばれることが多いようです。子ども用の料理は別料金で、ワンプレートであれば2,000円から3,000円程度、コースで5,000円から7,000円程度のものを用意している会場もあります。
飲み物の費用目安は1人あたり4,000〜8,000円程度で、アルコール・ソフトドリンクを含んだフリードリンク制が一般的です。飲料の種類を多くするとその分費用が上がったり、ウェルカムドリンクは別料金になっていることも多いです。
ウエディングケーキは、イミテーションケーキ(入刀演出のみ)だと1台あたり4〜5万円ですが、ゲストにふるまう生ケーキの場合は1人あたり1,100〜1,800円程度の費用がかかります。以上の飲食物費用を合計すると、1人あたり2〜5万円となります。
装花費用は選ぶ花の種類やボリュームによって変わり、卓数が多ければそのぶん費用が上がります。会場の装花には主に新郎新婦が座る高砂用とゲストテーブル用がありますが、高砂用の装花費用は8〜15万円程が目安、ゲストテーブルは1テーブルあたり8,000〜15,000円が目安です。
このほか、ブーケを使う場合は、3〜5万円程度。ウエルカムスペースやケーキナイフ・乾杯グラスのそばに装花を飾る場合も追加費用が発生します。装花を豪華にするほど式場の雰囲気も華やかになりますが、費用が大幅に変わるので注意してください。
選ぶドレスによって費用は変わりますが、ウエディングドレスの場合は1着あたり平均20〜30万円程度、お色直しで着用するカラードレスは20万円前後が平均となっています。ほかにも、アクセサリーや靴、ドレス用インナー費用などが発生します。和装の場合は、白無垢で20万円程度、色打掛で40万円程度が目安です。新郎の衣装は新婦に比べ費用がかからず、平均10〜15万円程度となっています。
式場によっては、契約しているブランドの衣装を使用せず外部から持ち込む場合に、別途持ち込み料がかかる場合もありますので注意しましょう。
衣装に付随する着付・ヘアメイクなどの費用は10〜30万円程度が目安です。お色直しの回数が多いほど高額になり、事前にヘアメイクリハーサルをするとさらに費用が上がります。ブライダルエステを受ける場合は、別途8〜10万円程の費用を計上しておきましょう。
結婚式当日の写真・ムービー撮影を式場専属のカメラマンに依頼する場合、スナップ写真・ビデオ撮影それぞれで約15万〜20万円程度かかります。また、披露宴の最後に流す映像として、当日の新郎新婦や列席者の様子を撮影したムービー「撮って出しエンドロール」を依頼すると、さらに20万円程度加算されます。
前撮りをする場合の費用は、衣装やロケーションによって異なりますが平均18万円程度です。撮影場所によっては入場料やカメラマンの出張料が加算されることもあります。
会場演出にはさまざまな種類があり、内容によって費用は異なりますが、例えばフラワーシャワーの場合は生花使用で2万円程度、バルーンリリースは1人あたり700円程度です。
演出によって使用する音響や照明も異なり、機材のレンタル料やオペレーター費用が発生する場合もあります。そのほか、司会者や花嫁のお世話をしてくれる介添人にも費用がかかります。司会者によっても費用は変わりますが、おおよそ約8〜15万円程度、介添料は約3万〜5万円程度です。
ペーパーアイテムとは、招待状や席次表、席札などのことを指します。選ぶデザインによって費用は変わりますが、30人であれば3〜6万円程度が目安です。ペーパーアイテムは手作りすることで費用が抑えられる場合もありますが、持ち込み料がかかることもあるため事前に確認が必要です。
引出物は、ご祝儀のお礼として招待客に渡す品のことをいいます。メインの引出物・引菓子・縁起物の3品をセットにして贈るのが一般的ですが、現在はこれら3品をゲストが自由に選べるカードタイプのカタログギフトも人気です。
なお、地域によってはしきたりがあり、引出物にルールがあることもあるため、金額や贈り物の内容は事前に両親や式場に相談してから決めましょう。
結婚式の費用には、スタッフの人件費(サービス料)も計上されています。サービス料は、飲食代や席料の15%程度となっていることが多いですが、加算する項目や割合に決まりはないため、式場によっては装花代などにも加算されている場合があります。見積書をみて何の項目ににかかっているのか分からない場合は、しっかり確認しておきしょう。
サービス料のほかにも、結婚式の企画・運営のプロデュース料として別途10万〜30万円程の費用が必要なケースもありますので、事前に確認する必要があります。
結婚式費用は高額になりますが、実際にはご祝儀や親からの援助を差し引いた額が自己負担額となります。「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、自己負担額の平均は147.3万円となっており、最終的に総額の半分程度はご祝儀などでまかなえることがわかります。以下に、ご祝儀と親からの援助の平均額も紹介していきます。
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によれば、ご祝儀総額の平均は180.4万円となっています。結婚式の総額にもよりますが、費用の半分以上はご祝儀でカバーできるといえるでしょう。なお、ご祝儀の金額はゲストとの間柄によって異なるのが一般的で、親族や職場の上司などは相場が高くなります。どのような間柄のゲストが何名になるか、ご祝儀相場を参考にあらかじめ試算しておくと、事前に大体の自己負担額を把握できるので安心です。
新郎新婦との間柄 | ご祝儀相場 |
親族 | 3~10万円 |
友人 | 3万円 |
同僚 | 2~3万円 |
上司・部下 | 3~5万円 |
恩師 | 3~5万円 |
結婚式をおこなうにあたって、親から金銭的援助があった人の割合は71.9%となっています。援助額のうち、挙式、披露宴・ウエディングパーティーに使った平均額は、新郎新婦合わせて162.7万円です。(「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」より)
金額にもよりますが、親からの援助とご祝儀を合わせれば、最終的には大幅に自己負担を抑えることもできるでしょう。しかし、式場への支払いのタイミングによっては自腹で大金を支払うことになりますので、いつ、どのくらい貰えるのかはあらかじめ確認しておきましょう。次に、式場へ費用を支払うタイミングについてみていきます。
結婚式の費用は前払いの式場が多く、式の2〜3週間前に支払うのが一般的です。前払い制の場合、支払いが済み安心した状態で式に臨めますが、事前にまとまったお金を用意しなければなりません。
一部の会場では当日払いや後払い、カード支払いが可能な場合もあり、ゲストから頂くご祝儀を充てることも可能です。
また、会場の成約時に内金(5万〜20万円程度)を支払うのも一般的なので、事前に準備しておく必要があります。なお、内金は残金の支払い時に差し引かれます。
銀行系 | ブライダルハウス系 | カードローン | |
用途 | ブライダルに限る | ブライダルに限る | 制限なし |
金利 | 1.5~8% | 7.5%~13% | 3.0~18.0% |
審査 | 厳しい | 比較的通りやすい | 比較的通りやすい |
借入までにかかる期間 | 2~3週間 | 数日程度 | 最短即日 |
前払いの場合は、ご祝儀もないため自分でまとまったお金を用意する必要があります。手元のお金だけでは足りない場合は「ブライダルローン」を利用するのもひとつの手。また、「結婚後の新生活のためにも貯蓄は残しておきたい」という場合にもローンは有効な手段です。
ブライダルローンには、銀行や信用金庫などの金融機関が取り扱う「銀行系ブライダルローン」と、結婚式場や結婚相談所などが提携する信販会社等から借り入れる「ブライダルハウス系ローン」があります。そのほか、カードローンも結婚式費用として利用が可能です。
銀行系は自分で申し込みをしなければなりませんが、低金利で利用できるため負担が少ないというメリットがあります。結婚式費用だけでなく、指輪や新婚旅行などの結婚関連費用に幅広く対応しています。
注意点は、審査が厳しいため年収や雇用形態、勤続年数などの状況によっては利用できない場合があることです。また、借入までに2〜3週間程度かかるため、余裕をもって申し込みをする必要があります。
ブライダルハウス系は式場のカウンターなどで申し込めるため、別途手続きのために金融機関へ行く手間がありません。銀行系に比べると審査も通りやすく、借入までの期間も短いといったメリットがあります。また融資金は自分の口座ではなく式場に直接振り込まれる場合が多く、支払いがスムーズなのもポイントです。
一方で、銀行系よりも金利が高いため負担が大きくなる、結婚式費用以外の用途には使えないといったデメリットもあります。
ブライダルローンは一括借入となるため、結婚式など必要な金額があらかじめわかっている場合に便利ですが、追加融資を受けられないため、予定外の出費には対応できません。
結婚式の前後は、引越しや新婚旅行などさまざまなイベントがあり、お金が足りなくなる恐れもあります。カードローンであれば、必要なときにその都度借入ができるため、予定外の出費にも備えることが可能です。その日のうちに借りられるカードローンも多いため、支払い期限が迫っている場合にも便利な方法です。
ただし、カードローンはブライダルローンのように返済期間が決まっているわけではないので、返済が長期化する恐れもあります。金利の水準も高めなので、計画的に利用することが大切です。
銀行系ブライダルローンやカードローンは自分で探して申し込む必要がありますが、「クラウドローン」を活用すれば、条件に合うローンを効率的に探せます。
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結婚式の費用は、会場や料理、衣装など選ぶものによって大幅に変わります。必要なもの・不要なものを二人で話し合い、内容だけでなく費用面でも納得した結婚式にしましょう。
また、見積もりの内容は十分確認し、自己負担額を試算しておくことも大切です。支払いまでにお金をどのように準備するかも考え、余裕をもって資金計画を立ててください。
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結婚式の費用は様々な要素によって大きく異なりますが、一般的な平均費用は約300万円です。会場費や料理、装花などの内訳を見ると、自己負担額の平均は約150万円ですが、この費用の半分以上はご祝儀でまかなえることが分かっています。また、親からの援助も多くの場合あり、平均して約160万円です。足りない場合はブライダルローンを検討することも一案です。銀行系、ブライダルハウス系、カードローンなどさまざまな選択肢がありますが、用途や金利、審査などを考慮して選ぶことが重要です。また、費用の支払いタイミングも事前に確認し、十分な準備をしておくことが大切です。