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CICやJICCなどの信用情報機関にクレジットカードやカードローン利用で情報開示するデメリットとは

一言コメント村田大輔 - 貸金業取扱主任者/クラウドローン株式会社代表

ローン申請時の必須チェックポイントとして、信用情報の状態が重要です。自己の信用情報の開示を通じて、融資の審査に影響を及ぼす可能性のある要素を予め把握することができます。信用情報機関のCICやJICCでは、500円からの手数料で個人の信用情報を開示しており、これによって信用状態を確認することが可能です。情報の確認は、金融取引の安全を確保し、より良い金融計画を立てる上で非常に有益です。

自分の信用情報がどのような状態になっているかは誰しも気になるところでしょう。消費者金融やクレジット会社にローンを申し込むと、一定の金額以上の場合は必ず信用情報機関に照会をかけることになります。

少しでも審査を通過するために、どのような情報が通過しやすくなるか気になりますよね。その確認をするのに、自ら開示請求をすることはできます。しかし、それによって信用情報を毀損してしまうようなことはあるのでしょうか。

CICやJICCに信用情報開示することのデメリットはほぼ「ない」

結論から言うと、個人信用情報機関に信用情報の開示を要求すると、照会履歴が残ることになります。
ただし、本人による照会をした履歴が残ると審査に影響するかどうかについては、「ない」と考えていただいて問題ありません。

自分名義の信用情報を確認してデメリットになるようなことは、あり得ないと考えて大丈夫です。
あえて、デメリットを言うとすれば、開示請求に費用がかかることくらいです。

日本信用情報機構(JICC)、指定信用情報機関のCICともに、請求費用は500円~1,000円 (窓口だと500円)になります。

ただし信用機関に信用情報の開示を請求したという「利用記録」は6か月残ります。1ヶ月程度の短期間にクレジットカードやキャッシングカードローンの申込や審査落ちの記録が並べば、お金に困っている=支払い能力がないということで審査に影響が出る可能性もあります。

融資が急いで必要だからといって、一度に次々に申し込みをするのは禁物です。

そもそも個人信用情報機関のCICやJICCって?

CICは信販系に強い個人信用情報機関

正式社名は株式会社シー・アイ・シー(Credit Information Center Corp.)。クレジット会社が共同出資して昭和59年に設立された割賦販売法および貸金業法に基づく指定信用情報機関です。割賦販売を行うクレジット会社、信販会社、携帯電話会社はすべて加盟しています。

クレジットやローンに関する信用情報を加盟している企業などから収集、管理。そして照会に応じてその信用情報をクレジット会社などに提供しています。

所有している情報は個人の属性・契約内容・支払状況・残債額などです。

JICCは銀行や消費者金融なども利用される個人信用情報機関

正式社名は株式会社日本信用情報機構( Japan Credit Information Reference Center Corp.)。信用情報の収集・登録・管理・提供を行うという点でCICと同じ個人信用情報機関です。

国内で個人の信用情報を最も多く所有していて、クレジット会社に利用されているのはCICです。一方、JICCはクレジット会社だけではなく、銀行や消費者金融など幅広い金融機関が加盟し、加盟数が多いのが特徴です。

CICやJICCに自分の情報を開示要求することができる

自分の信用情報がどうなっているのかが気になる場合はCICやJICCに対して信用情報の開示を要求することができます。情報開示とは、自分の情報が現在、どのように信用情報機関に登録されているのかを確認できる制度のことです。

「過去にクレジットカードの支払いを延滞してしまったことがある」

「身に覚えがないのにローンの審査に落ちてしまった」

といった時は信用情報開示を利用してみてもよいでしょう。

開示請求すると詳細な信用情報を確認できる

実際にCICに信用情報開示を要求した場合に得られる情報は大きく分類すると下記の4種類になります。また、CICのホームページには信用情報開示報告書の項目について詳細な記載があります。もっと詳しく知りたい方はCICにある【「信用情報開示報告書」表示項目の説明】をご確認ください。

1.クレジット情報

本人がクレジット会社等と契約した契約内容や支払や残高の状況について確認できます。

契約した会社名/氏名/生年月日/電話番号/契約の内容/契約年月日/契約額/請求された額/入金した額/残高/返済の状況/入金の状況など

https://www.cic.co.jp/mydata/index.html

2. 申込情報

新規にクレジットやローン等を申し込んだ時に、CICに加盟するクレジット会社などが支払能力を調査するためにCICに確認した情報です。

申し込んだ会社名/氏名/生年月日/電話番号/確認した日/契約予定額/申し込んだ商品の内容など

https://www.cic.co.jp/mydata/index.html

3.利用記録

CICに加盟するクレジット会社等が、クレジットやローン等の利用してから審査のために、信用情報を確認した記録です。

利用した会社名/氏名/生年月日/電話番号/確認した日/確認した目的など

https://www.cic.co.jp/mydata/index.html

4. 参考情報

CICが独自に収集した情報で、ご本人がCICに申告した情報や日本貸金業協会から登録を依頼された情報です。

氏名/生年月日/電話番号/申告した内容/コメントなど

https://www.cic.co.jp/mydata/index.html

CICやJICCに信用情報開示したほうが良いケースもある

自分が過去にクレジットカードの利用実績がまったくない場合は信用情報開示したほうがいいでしょう。

クレジットカード発行、カードローン、住宅ローン利用、ショッピングでの分割払い、携帯分割払い、保証会社を利用した賃貸契約などを一切行ったことがない人のことを「スーパーホワイト」と呼びます。

30代以上で「スーパーホワイト」の状態だと、逆に「この人は借入できないほどお金に困っているのでは」と審査担当者に勘繰られ、審査落ちする可能性が高まることになります。

さらに、「ホワイト」と言われる、延滞や債務整理をした人が、一定年数経過して履歴が情報から抹消された状態と見分けがつかないために「過去にそのような事故があったのかもしれない」という推察がされてしまうことになるのです。

スーパーホワイトの人は、その状態を回避するには、少額でもいいので、クレジットカードやローンの履歴を残すことです。ただ、そもそもその最初の1社目が難しいということですので、やはり消費者金融を少額で申込み利用してみることをおすすめします。

CICやJICCに情報の削除依頼はできない

CICやJICCに情報の削除依頼はできないのかというと、結論をいうとできません。

指定信用情報機関はあくまで情報を保管しているだけです。内容の変更や、定められた保管期間を経過するまでは、独自で削除や変更を行うことはできないようになっています。


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