2024年05月24日
車の購入をしたいけれど、そのためのまとまったお金を用意するのが難しく、購入を躊躇してしまう事もあるかと思います。そんな時に便利なのが、車の購入のための専用のローンであるマイカーローンという仕組みです。今回は、そのマイカーローンの特徴について説明していきます。
目次
車を購入する時に便利なマイカーローンについて、まずはその基本的な仕組みや特徴を説明していきます。
マイカーローンとは、車を購入する際、一旦銀行などの金融機関やディーラーに購入費用を貸し付けてもらい、その後、分割で代金を返済していく仕組みです。車はそれなりに高額になることが多いですが、マイカーローンを使えば、まとまったお金を用意しなくても車の購入が可能です。利用する際の注意点としては、お金の貸し付けにはもちろん利息がつくため、返済の際には利息もあわせて支払う必要があります。一括で代金を支払って購入する場合よりも支払い金額の合計が多くなるので注意しましょう。これがマイカーローンの大きな特徴といえます。
基本的にマイカーローンは車の購入代金が対象になりますが、同時に購入するETC機器やカーナビなどのオプションにかかる費用も含めてローンの対象にすることができます。これらのオプションをまとめてローンの対象にするためには、車と同じ販売店でまとめて購入する必要があるなどの条件があるので、マイカーローンを利用して車の購入を検討する場合には、ローンの対象に何が含まれるかを事前に販売店に確認しましょう。
マイカーローンの金利がどれくらいかかるかは、一番気になるところだと思います。ただ、実際の金利は、借入金額などの条件によって変わりますので、申し込みをしてローン審査を受けないと正確な金利はわかりません。また、販売店が提供しているディーラーローンと金融機関の銀行系ローンでも金利には差があります。一般的には銀行系マイカーローンのほうがディーラー系ローンよりも低金利に抑えられています。金利の仕組みについては、この後の章でも説明します。
実際にマイカーローンでいくらまで借ることができるのかも気になるところです。基本的には、職業や収入、勤続年数などの信用情報により借りられる金額が変わってきますが、一般的な借入上限額は、年収の30%から40%が目安といわれています。さらにローンの種類や金融機関ごとに借りられる金額の上限も設定されています。また、すでに住宅ローンなどの別のローンを返済している場合にも上限額が変わってくる場合がありますので、車の購入を決める前に確認が必要です。
では、マイカーローンの返済期間はどれくらいになるのでしょうか?基本的には、利用者が3年、5年、7年…のように返済期間を選択することが可能です。返済期間が短いほうが毎月の返済額は多くなりますが、利息は低くなります。逆に、返済期間が長ければ毎月の返済額は少なくなりますが、利息が高くなるので支払い合計金額は多くなります。自分の経済状況などをもとに無理のない返済期間を設定することが大切です。実際の傾向としては、マイカーローンの返済期間を5年で設定して利用する人が圧倒的に多い※です。
. ※参照「カーローンの返済期間は何年が妥当?月々の返済額を減らすためにできること」
基本的に、マイカーローンの対象となる車種に制限はありません。中古車や、バイクの購入時にも使うことができます。
それでは、車の購入の際に、マイカーローンと一括払いはどちらを選択するべきなのでしょうか?マイカーローンの一番のメリットは、まとまったお金を準備していなくても欲しい車を手に入れることができるという点です。金利も比較的低めにされているので利用しやすいといえます。一方で、マイカーローンは低金利とはいえ利息を支払う必要があるので、支払い額が一括払いと比較すると多くなる点がデメリットと言えます。また、ローンで購入した車の車検証上の所有者名義は、ローンを提供している金融機関や販売店になる場合もあります。所有者名義が金融機関やディーラーになると、ローン完済前に車を売却、譲渡することになった際に手続きが多いというデメリットがあります。マイカーローンと一括払い、どちらを利用するべきか購入前にしっかり検討しましょう。
マイカーローンを利用するには、車の購入金額をはじめ、購入者の職業や年収などの情報をもとに金融機関や販売店による審査を受ける必要があります。一般的にディーラーローンは、審査も通りやすく当日中に結果がわかる場合もあります。一方、金融機関のマイカーローンは、金利が低いこともあり、結果がでるまで1週間程度かかることもあります。本審査の前に、短時間で結果がわかる仮審査を受け付けているところがほとんどですが、マイカーローンを検討している場合は、まずは早めの審査を受けることをおすすめします。
上述のとおりマイカーローンを利用するためには、ローン審査に通る必要があります。ここからは、その審査の内容について詳しく説明していきます。
マイカーローンを利用するには、ディーラーや金融機関によって様々な条件があります。マイカーローンの審査は、車を購入後返済が遅れたり、支払われないなどのリスクを避けるため、条件をクリアしているかを確認するためのものです。車の購入金額に対して支払能力があるかどうかを審査します。
マイカーローンの審査にかかる時間は、マイカーローンの種類によって変わってきますが、審査の厳しさの違いによって異なります。金融機関のマイカーローンは、金利が低い分審査が厳しい傾向があり、結果が出るまでに1週間程度を必要とします。一方、ディーラーローンの場合は、金融機関と比較して金利が高い分、審査も厳しくないため、即日で結果が出る場合もあります。車の購入時には、審査にどれくらいかかるかも事前に想定しておくとよいでしょう。
一般的な金融機関のマイカーローンの審査の流れを説明します。
1. 仮審査申し込み
現在は、インターネットで申し込みができるところがほとんどで、わざわざ銀行の窓口などにいく必要はありません。まずは仮審査に申し込みをします。仮審査の基準は金融機関によって様々ですが、車種が決まってなくても申し込めるなど、気軽に申し込むことができます。仮審査の結果は、金融機関から 1~3営業日程度で、利用者が指定した方法で連絡がきます。
2. 本審査
実際に購入する車種が決まったら、必要書類を用意して本審査に申し込みをします。仮審査と同様、本審査も金融機関ごとの基準で審査されます。
3. 契約
本審査が通れば契約となります。基本的に契約まですべてインターネットで完結します。手続き完了後、借入金が指定の銀行口座に振り込まれ、そのお金を車の販売店に支払うことで車を購入することができます。その後、月々の返済が開始されます。
マイカーローンの申し込みに必要な書類は、主に以下の5つです。
必要書類は、金融機関によって違います。事前にどんな書類が必要になるか確認しておきましょう。
マイカーローンは、何を基準に審査されるのか気になる方も多いのではないでしょうか?
マイカーローンの審査は、基本的に利用者の支払い能力を判断するための審査です。そのため、主に以下の基準で審査されています。
ローン審査で最も重要視されているのが年収です。一般的に審査に通る基準の目安は年収200万円以上といわれています。またローン限度額についても年収が基準となっていて、年収の1/3までが利用上限額の目安といわれています。
職業については、比較的収入が安定している企業の正社員や公務員などは審査が通りやすいですが、アルバイトや派遣社員など非正規雇用の方でもマイカーローンの利用は可能です。勤続年数も基準の1つになり、勤続1年以上が目安となるようです。
それ以外にも、過去にクレジットやローンでの支払いに遅延などの問題があった場合審査が通りづらくなることがあります。過去に他社の金融機関を利用した時の信用情報も審査の対象となります。
マイカーローンを利用する際、一番気になるのは金利についてです。ここからは、マイカーローンの金利について詳しく説明していきます。
一般的に、マイカーローンを利用する際にかかる金利には固定金利と変動金利というものがあります。それぞれに特徴がありますが、金融機関によって選択可能な場合もありますし、どちらか一方のみしか受け付けてない場合もあります。
固定金利とは、その名の通り、当初の金利が固定されていてずっと変わらないタイプをいいます。メリットとしては、金利が固定されているので、返済期間中の支払額も変わらないため、支払いのシミュレーションがしやすい点です。また、金利変動による金利上昇のリスクもありません。ただし、変動金利より金利が高く設定されています。
金利が固定されている固定金利とは逆に、市場の金利の変動により金利が変動します。メリットとしては、固定金利よりも金利が低く設定されており、市場の金利に変動がなければ金利も低いままで返済額が少なくてすみます。ただし、市場の金利が上昇した場合は、固定金利よりも支払額が増えてしまうというリスクもあります。そのため、変動金利を選択する場合は、今後の景気の動きなどをしっかり想定したうえで検討する必要があります。
固定金利と変動金利には、それぞれメリットとデメリットがありますが、リスクが高い変動金利は、借入期間が短かったり、収入が比較的安定している場合などにおすすめです。その逆のケースの場合では、固定金利を選ぶと良いでしょう。
マイカーローンはできる限り低金利で利用したいものです。上述のとおり、金利はマイカーローンの種類や金融機関などによって違ってきますし、固定金利と変動金利のどちらを選ぶかによっても変わってきます。できる限りたくさんのローンを比較して、金利が低くて、自分に合っているマイカーローンを選択することをおすすめします。
では、具体的にマイカーローンを利用すると支払金額がどのようになるのか、三菱UFJ銀行「ネットDEマイカーローン」を利用した場合の例で見てみましょう。仮に300万円の車を購入し、返済期間が5年のマイカーローンを利用した場合、支払い金額は以下のようになります。
マイカーローンを実際に申し込む前に、各サービスを利用した場合の具体的な支払額をシミュレーションして比較してみるとよいでしょう。
マイカーローンは、大きく分けて銀行などの金融機関が提供しているものと車を販売しているディーラーが提供しているものがあるとお伝えしてきました。それぞれどのような特徴があるのでしょうか?
銀行系ローンは、車の購入代金を銀行から借り入れをして毎月、利息をつけて返済していくローンです。一番のメリットは、低金利であるという点ですが、それ以外にも住宅ローンなど別のローンを利用している場合に金利を優遇されたり、総量規制の対象外になるなどのメリットもあります。一方で、銀行系ローンは金利が低い分、審査の基準が厳しかったり、審査の結果が出るまでに時間がかかるなどのデメリットがあります。
ディーラー系ローンは、車を販売しているディーラーが提供しているマイカーローンです。利用者は、購入した車を担保にして、毎月ディーラーが提携している信販会社などに返済をしていきます。メリットとしては、車の購入と一緒に手続きを進めることができることや、銀行系ローンと比較すると審査が通りやすく、審査結果もすぐに出るといった点が挙げられます。デメリットとしては、銀行系ローンと比較して審査が通りやすい分、金利が高い点やローンを完済するまでは、購入した車は自分名義にはならない点などがあります。
銀行系ローンやディーラー系ローン以外にも、中古車購入時に銀行や信販会社を通さずに、中古車販売会社が直接貸主となってローンを組む自社ローンや、残高設定ローンと呼ばれている、返済期間の最後に残価を一括して返済するか返済せずに車を買い取ってもらうを選択できるディーラーローンの一種もあります。それぞれのローンの種類の特性を理解してどれを利用するべきかしっかり検討しましょう。
最後に、最近注目を集めている「クラウドローン」をご紹介します。クラウドローンは、お金を借りたい個人と、お金を貸したい金融機関とのあいだをつなぐ、融資マッチングプラットフォームという金融サービスです。
例えば、個人ユーザーが「車を購入したいので、◯◯万円借り入れたい」と登録します。すると、そのリクエストに応えられる複数の金融機関から、ユーザーに直接提案が届きます。 ユーザーは、それらの提案を比較検討して1つに絞り込めたら、あとは審査を申し込み、ローンを組むという流れです。クラウドローンに登録しておけば、複数の金融機関から直接、ローンの提案を受けることができますので、手軽にマイカーローンの比較が一括でできます。
ここからは、マイカーローンについてよくある質問にお答えします。
上述の通り、マイカーローンは、年収や職業、勤続年数、過去の信用情報などにより審査が通らない場合があります。また、年収に対して購入した車の金額が高すぎる場合も通りません。審査に落ちしてしまった場合、同じ条件で再度審査に通ることはほぼないため、それでもマイカーローンを利用したい場合には、申し込み金額を見直すか審査の通りやすそうな他のローンに変更するなどの検討が必要になります。
基本的にマイカーローンに保証人は必要ありません。銀行系のローンの場合は、ローン利用時に保証料を払っているためそれが保証人の役割となっており、ディーラー系ローンの場合は、保証人の代わりに車自体が担保となります。銀行系ローンの保証料は、利用者が負担する場合と銀行が負担する場合があるので事前に確認をしておきましょう。また、基本的にマイカーローンに保証人は必要ないですが、例えば車の購入者が未成年であったり、収入が少ないなどでローン審査の通過が難しい場合に、連帯保証人を立てることでローンの利用が可能になる場合もあります。
マイカーローンの残りの返済金額を減らすために、ローンの借り換えをすることができます。例えば、今より安い金利のローンに借り換えをしたり、返済期間を延ばすことで支払金額合計は増える場合がありますが、月々の支払額を減らすこともできます。また、ボーナスが予想より多かったなど、資金に余裕が出た場合にマイカーローンを繰上げ返済することもできます。一括で残高をすべて返済する一括繰上げ返済と、返済額の一部を繰り上げて返済する一部繰り上げ返済がありますが、こちらも金融機関などによって条件が変わってきますので、詳細をしっかり確認をしてから検討しましょう。
様々な理由で、マイカーローンの返済ができなくなる場合もあるかと思います。もしローンの支払いを滞納してしまった場合、電話や督促状で支払の催促があり、それでも支払われない場合は、車を引きあげられてしまうことになります。支払いができない場合には、車の引き上げを拒否をすることはできません。またローンを滞納したことは、個人の信用情報に記録されるため、今後ローンを組むことが困難になることも考えられます。ローンが支払えなくなった場合は、早急にローン会社に連絡をして相談をしましょう。また、マイカーローンを検討する際には、自身の支払い能力をしっかり理解したうえで、計画的に利用することが何よりも大切です。
以上、マイカーローンの種類や特徴などについて説明してきました。欲しい車をまとまったお金の用意がなくても購入できるマイカーローンは、車の購入方法のひとつとして一般的で多くの人が利用しています。マイカーローンのメリットやデメリットを理解して、数ある種類の中から自分に最も適しているマイカーローンを選択することが重要です。これらをふまえてマイカーローンをうまく活用していきましょう。
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審査の流れは?
審査に必要な書類は?
1. 本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
2. 所得証明書類(源泉徴収票、所得証明書、確定申告書など)
3. 資金使途確認書類(見積書や契約書など、資金使途が確認できる書類)
4. 健康保険証など勤続年数などが確認できるもの
5. 通帳や印鑑など
何を基準に審査されるの?
マイカーローンの金利の仕組み
固定金利と変動金利
低金利で借りるには?
マイカーローンの利用シミュレーションをしてみよう
マイカーローンの取り扱い
個人と金融機関の融資マッチングプラットフォーム「クラウドローン」
Q&A
審査に落ちたらどうする?
マイカーローンの利用に保証人は必要?
借り換えや繰り上げ返済はできる?
借りた後で返却できなくなった場合はどうする?
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