バイクは行動範囲が広くなり、通学やバイト先への移動に便利です。また、ツーリングで遠方への旅行も楽しめます。しかし、ネックなのはバイクを購入する費用です。学生が購入するにはとても払えないような金額のものばかりです。
そんなとき頼りになるのが「バイクローン」です。バイクローンは銀行をはじめ、多くの会社が用意していて、学生でも利用することができます。ローンをはじめて組むにあたっての疑問や心配な点があると思いますが、その仕組みをわかりやすく解説します。
この記事を監修する専門家
有限会社ライフドアーズ ファイナンシャルプランナー
谷間 志帆(タニマ シホ)
AFP(日本FP協会) 2級FP技能士(国家資格) 証券外務員資格1種(株式、債券、投資信託販売資格) DCマイスター(DCマイスター協会) 住宅ローンアドバイザー 相続知財鑑定士(相続知財鑑定士協会)
北海道出身。前職は国内生命保険会社勤務。
札幌を中心に各地で生命保険の基礎知識やマネープランの基礎知識をベースとしたマネーセミナーの講師を務める他、資産運用・保険相談などのコンサルティングを行なっている。
『理想のライフプランを実現するために、知っておくべきお金の知識をわかりやすくお伝えします。お気軽にご相談ください!』
学生でも組めるバイクローンはある?
借りたお金の使途を限定しているローンは「目的ローン」と言われていて、バイクローンもそのひとつです。
目的ローンは借りたお金の使い道が決められている分、低金利で借入ができるメリットがあります。
ローンを利用するには、安定して継続的な収入が無ければなりませんが、収入源がアルバイトの学生にも組めるローンがあるのでしょうか。学生でも利用できるバイクローンについて調べました。
学生でもバイクローンは組めるが、審査には通りづらい
学生でも申込条件を満たせばバイクローンに申し込むことができますが、
ローンを利用するにはローン会社の審査に通らなければなりません。貸したお金を返済してもらうために、継続して返済できるかを見極めるためです。年収をもとに返済能力があるかを審査されます。
アルバイトでも月々数万円程度の安定した収入があれば大丈夫ですが、単発のアルバイトでは収入が不安定なので審査には通りにくくなります。
成人年齢18歳に引き下げ!でも、申込みは20歳から!
2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられました。これまで18歳、19歳は未成年者だったので、ローンを組むときは親権者の同意が必要で、未成年者が親権者の同意なしで組んだローンは法律で取り消しできました。しかし、
法改正により18歳以上は成人扱いになるため、親権者の同意なしでローンを組むことができ、親権者による取り消しもできなくなりました。
とはいえ、18歳、19歳はローンに対する知識が浅く判断能力が十分でないことから、貸し付け対象としている金融機関は少なく、お金を借りるハードルは高いままです。
銀行系バイクローンやディーラーローンの申し込み可能な年齢は20歳以上がほとんどです。
学生のバイクローンには連帯保証人を求められることが多い
学生は安定した収入がないことが多いため、審査通過は難しいですが、
連帯保証人を立てることでローンを組める可能性があります。連帯保証人とは、契約者がお金を払えなくなった時に、代わりに返済する義務を負う人のことで、未成年者の場合はその親がなるケースがほとんどです。
連帯保証人は、返済請求を受けた場合、本人の返済能力の有無にかかわらず返済に応じなくてはならない立場となります。連帯保証人はほとんどの場合、親や配偶者などに頼むよう求められるのが一般的ですが、ローン会社によっては、安定した収入があり信用情報にも問題がない、20歳以上の成人であれば連帯保証人にしてもよいという場合もあります。
自分が払えなくなった場合は、連帯保証人に迷惑をかけることになるので、返済は計画的に行える範囲で借入をするようにしましょう。
学生でも借りられるバイクローンとは?
バイクを購入する際、ローンを利用するなら、
ディーラーローンや学生ローンがあります。また、
親に立て替えてもらう方法もあります。それぞれの場合の特徴をわかりやすく説明します。
バイクローンと一口に言っても、会社により内容が異なるので、自分の条件にあうものを選ぶようにしましょう。
金利が低めなのはディーラーローン
ディーラーと提携している信販会社が提供するバイクローンで、学生が借りられるローンの中では比較的金利が低めです。銀行系のバイクローンに比べると審査は厳しくありませんが、学生には審査のハードルは高くなっています。
完済するまで、バイクの所有権は信販会社やディーラーになります。
毎月の支払い額が抑えられる残価設定型ローンもあります。購入するバイクの数年後の下取り価格をあらかじめ設定し、車体価格からその下取り価格を引いた金額でローンを組む、ディーラーローンの一種です。そうすることで
本来の車両価格の50%〜70%ほどの価格でバイクを購入することができるかわりに制約も多いので、よく仕組みを理解してから利用するようにしましょう。
学生が借りやすいのは学生ローン
学生ローンとは学生対象のフリーローンです。安定的な収入があることが条件とされていますが、週に数日アルバイトをしていれば審査に通る可能性は高いです。使用目的は学費から日用品の購入まで幅広く利用できます。
学生向けのローンなので、限度額が低く設定されていて、総量規制により年収の3分の1までしか借入できないので、借入できる金額はおよそ50〜80万円程度です。
金利はディーラーローンや一般的なカードローンの金利よりもやや高めに設定されています。学生ローンを提供する業者への返済方法は銀行振込か来店での手渡しがほとんどです。ATMやインターネットバンキングなどで手軽に返済ができないので少し手間がかかります。
安全なのは親に購入代金を立て替えてもらう方法
金融機関でローンを組むよりも、親に購入代金を立て替えてもらうのが一番安全です。金融機関からの借入には金利がかかるし、返済を延滞するようなことがあると、信用情報に影響してしまいます。信用情報にキズが付くと、将来、住宅ローンをしようとしたときに、その影響で審査が通らなくなる可能性もあります。
そうならないように、
まずは親や家族に相談してみましょう。ただし、年間110万円以上の借入の場合は贈与税がかかるので注意が必要です。
学生がバイクローンに通る確率はどうやって上げる?
学生が、20歳以上でアルバイトで安定した収入があるなどの条件を満たしたうえで、バイクローンを申し込んでも審査に落ちる可能性はあります。その場合、ローンの審査を通るポイントを押さえることで、審査に通りやすくなる可能性があります。以下2つのポイントについて解説します。
借入金額をなるべく抑える
審査に落ちる原因は、借入希望額に対して返済能力が不足していることが要因かもしれません。
頭金をためて借入金額をなるべく少なくする方法もあります。また、
バイクをより安く購入できる店を探したり、中古車を購入することを検討してみましょう。
購入した後も、バイクにはメンテナンス代やガソリン代がかかります。返済できなくなって、大事なバイクを手放さなければならないということにならないよう
無理のない範囲で返済計画を立てましょう。
ほかに借入があれば先に完済する
学生がローンを複数で組んでいるケースは少ないと思いますが、借入件数や借入総額が多い人は、新たにローンを組もうとしても審査に通らない可能性が高いです。借入の総額が年収の1/3を超えることができない総量規制の法律があり、それを守らずに融資すると、金融会社が法律違反として罰せられることになります。
金融各社は加盟組織を通じて信用情報に関する情報共有を行っているので、借入状況はすぐにわかってしまいます。
借入残高が少ないローンから優先的に完済していくことが一つの解決方法となります。
バイクローンの審査に落ちる原因は?
ローン審査に通るためには借りる金額に見合った返済能力が必要です。融資可能額は年収の3分の1までが上限とされています。申し込む金額が年収の3分の1以内であるか確認しましょう。
ローン審査ではこれまでに支払いの延滞などの金融事故がないかを調べます。
学生の場合、特に気を付けたいのはスマホ料金の延滞です。スマホ本体を割賦(分割)購入している場合、それはローン契約になるので、
月々の支払いを滞納すると信用情報に傷がついてしまいます。携帯料金のほか、クレジットカードの支払いは延滞をしないようにしましょう。
ローンの申込みをする際は、
年収や他社からの借入状況などを申告しますが、これらの内容に虚偽があるとわかると審査落ちの原因になります。働いている場合は勤務先やアルバイト先、その他の申込情報についても必ず正直に申告しなければなりません。
学生にバイクローンはハードル高め!よく検討しよう
バイクローンの概要や利用するメリットについて具体的に説明してきました。アルバイトが収入源の学生にとって、バイクローンを組むのは少しハードルが高めのようです。まずは親や家族にお金を借りれないか相談してみることをおすすめします。バイクの場合はメンテナンス費用もかかりますので、購入したら終わりではありません。余裕の持った資金計画を目指しましょう。
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この記事では、特に学生の方々に向けてバイクローンのメリット、申込み条件、及び組み方を解説しています。バイクが学生生活を豊かにする一方で、購入費用が高額であることから、ローンの選択肢が役立つことを説明しています。特に、安定した収入がある学生であればローンの申込みが可能である点、また連帯保証人が必要な場合の詳細についても触れています。