2024年02月05日
普通の買い物のように、お店に行った日に買って持ち帰る…とはいかないのが車の購入。手に入れるまでには独特の流れがあります。何から始めたらよいのか分からず不安に思う人もいるのではないでしょうか。この記事では、車を購入するための手順をひとつひとつ解説していきます。納車までの流れが分かったら、無理なくカーライフを送るための支払方法、ローンを組むときの流れや必要書類についても説明しますので、初めて車を買う人はぜひ参考にしてください。
目次
実際に車を購入するときは、基本的に下記のような流れで進めていきます。
車選びと購入店舗の選定にかける時間にもよりますが、必要書類を揃えたり、納車待ちの時間も含めると長くて1年以上かかることもあります。就職に伴って車が必要だったり、車検のタイミングで乗り換えたい場合は、余裕を持ったスケジュールで行動しましょう。
どの車種にするかを決める前に、予算を決めるのが重要です。予算決めのポイントは、車両本体価格だけでなく、購入時にかかる初期費用や、購入後にかかり続ける維持費も織り込むことです。とくに維持費は車に乗る限り払い続ける費用なので、ローンで購入するときには維持費を払ったうえで返済できる金額に設定することが大切です。
では、初期費用や維持費はいくら見積もっておけば良いのでしょうか。
初期費用には、法定費用と各種手数料の2種類あります。
法定費用は、税金として支払いが義務付けられており、購入する車種によって金額は変わります。各種手数料は車の購入手続きに必要な費用のことで、車庫証明手数料や希望ナンバープレート取得の費用などが含まれています。
これらの初期費用を合計して約10万〜20万円程度かかります。
維持費に含まれるものは、新車登録から3年後、以降は2年ごとにかかる車検代、毎年かかる自動車税、自動車保険代などまとまった金額が必要になるものから、メンテナンス代、ガソリン代、高速料金など使用状況により必要金額が変動するものまであります。また、自宅に車庫がない場合は駐車場代も必要です。年間の必要金額は車種によっても料金が変わりますが、普通自動車で平均約45万円程度かかります。
予算が決まったら、使用目的と乗車人数からまずは車のボディタイプを決めてから、購入する車の候補を絞っていきましょう。ボディタイプ別国産新車の平均価格帯は、このようになっています。同じ車種でもグレードによって価格が異なります。
ボディタイプ | 乗車定員 | 平均価格帯 |
---|---|---|
軽自動車 | 4人 | 100〜200万円 |
コンパクトカー | 5〜6人 | 130〜250万円 |
ミニバン | 6〜8人 | 200〜400万円 |
SUV | 5〜8人 | 200~500万円 |
セダン | 5人 | 200~500万円 |
パンフレットやインターネットで調べて車種をいくつかに絞ったら、可能であれば実際に試乗するのがおすすめです。試乗では、視野の広さ、ブレーキやアクセルの挙動、乗り心地など写真では分からない部分を確認します。また、新車の一般的な納車時期は注文から1~3カ月程度ですが、人気車種はさらに時間がかかるため、希望納車時期に間に合うかも確認しましょう。
気に入った車が見つかったら、オプションや諸費用まで含めた見積もりを出してもらいます。試乗をしたり見積もりを取ったからといって、必ずしも購入する必要はありません。見積もり内容で気になる点があれば質問をして、不明点がないようにしましょう。複数の販売店で見積もりを出してもらい、比較するのも良い方法です。
いよいよ実際に購入する店舗を選びます。同じ車でも購入価格は店舗によって異なるので、見積もり金額は大きなポイントになります。そのほか、保証やアフターサービスは充実しているか、営業担当者の対応なども考慮して、購入店舗を決めましょう。購入の意志を告げたら、納車のスケジュールを確認して、支払方法を相談します。
支払方法には、現金一括払いのほか、足りない分だけローンを組む、全額ローンを組むなどの方法があります。ローンにはいくつか種類があり、銀行や信販会社で組むマイカーローン、ディーラーローン、クレジットカードローン、ローン終了時の下取り価格を差し引いた金額を分割返済する残価設定クレジットローンなどがあります。
支払方法が決まったら、売買契約に必要な書類を揃えます。普通自動車の取得には以下の書類が必要になります。
軽自動車の場合には印鑑登録証明書と実印は必要なく、住民票と認印で契約ができます。
このほかに車の登録や名義登録などの手続きを業者が代行する場合は委任状、支払い方法によっては源泉徴収票などの所得証明やクレジットカードなどが必要になります。
下取りがある場合は自動車税納税証明書やリサイクル券なども必要になるため、販売店に確認しましょう。
納車されるまでの期間は、中古車で1〜3週間程度、新車の場合1〜3カ月、人気の新車は数年かかることもあります。納車までの時間に、普通自動車と対象地域の軽自動車の場合は車庫証明書を準備します。任意自動車保険への加入手続きも進めておきます。
納車時は傷やへこみ、不具合がないか、希望オプションが装着されているかなど車体の確認に加えて、車検証の記載内容に間違いがないかなど書類の確認も行います。
ここからは、銀行ローンを利用した場合の車の購入の流れをみていきましょう。
ディーラーローンと銀行系ローンの違いはどんな点でしょうか。
ディーラーローン | 銀行系ローン | |
---|---|---|
金利 | 高め | 低め |
審査 | 通りやすい | 厳しい |
審査にかかる期間 | 短め | 長め |
担保 | あり | なし |
ディーラーローンは、車の購入と同時に申し込みができて、審査結果も比較的早く分かるので利便性が高いです。購入する車を担保とするため、審査も柔軟で頭金が低くても融資が受けられることがあります。また、ディーラーローンを利用すれば、車両価格の値引きなどをしてもらえることもあります。
銀行ローンは、事前に銀行と契約してからディーラーで車を購入する流れです。ディーラーローンに比べて、銀行ローンは金利が低く設定されていますが、審査には時間がかかることがあります。銀行ローンは車を担保としないので、貸し倒れリスクが高くなるため審査基準が高く設定されています。
マイカーローンの仮審査とは、利用者の年収や職業、借入状況など基本的な情報を元に行う簡単な審査のことです。車が決まっていなくても仮審査が可能な銀行もあります。必要となる書類はなく、最近ではインターネットで手続きができるケースが一般的です。気軽に申し込めるので、車の購入に向けてローンの可能性を予め知っておきたい場合にも、まずは申し込んでみるのも有効な手段です。
仮審査の結果は1〜3営業日で通知され、これを元に本審査へ進むか判断できます。ただし、仮審査を通過しても本審査の合格が保証されているわけではありません。また、仮審査に申し込んでも信用情報機関に履歴が残らないので、まずは複数の会社で仮審査に申し込んでみて、条件の良いマイカーローンを探すのがおすすめです。
仮審査に通過したら有効期限内に本審査へ申し込みます。仮審査では提出書類が不要でしたが、本審査は厳格な内容が含まれるため、以下の書類が必要になります。
上記以外にも、保証人が必要な場合は、保証人の確認書類も必要です。金融機関によっては追加で必要な書類がある場合もあります。
本審査では慎重に審査が行われ、信用情報の照会、過去の事故履歴などが確認されます。申告した勤務先の在籍確認も行われるため、金融機関やローン会社から電話がかかってきます。本審査もインターネットで申し込み可能ですが、結果が出るまで1〜2週間程度かかることが一般的です。金融機関ごとに基準が異なることにも注意してください。
本審査に通過したら、車の購入契約を行います。契約成立後に、借入金額や金利、返済スケジュールが記載されたローン契約書が作成されます。この時、利用する銀行の口座が必要になるので、ローン契約までに口座を開設しておきましょう。ローン契約が正式に成立すると、融資が実行されます。貸し手から借入金額が振り込まれ、同時に販売店へ購入代金が支払われます。ローンの返済期間が始まったら、毎月定められた金額を指定口座から支払います。返済期間中はローン提供先へ車検証などの提出を求められる場合もあります。
ローンを利用して車を購入するときに、疑問に思うことが出てくるかもしてません。ここでは、よくある質問とその回答を見ていきましょう。
仮審査の段階では書類の提出は必要なく、比較的短時間で結果が分かるので、借り入れ可能かどうかを知りたいだけの段階でも、気軽に調べることができます。たとえば、車種を迷っている時に、いくらなら借りられるかを調べたい時にも仮審査を受けるのは有効な方法です。仮審査に通ったからといって、必ずしも本審査に進む必要はありません。
車の購入代金は、売買契約から納車までの期間に支払うのが一般的です。契約前の前払いや納車後の後払いは基本的には発生しません。手付金を用意している場合には、契約成立した際に手付金を支払い、残金は納車時に支払うことが多いです。細かいタイミングはディーラーや販売店によって対応が異なるので確認してください。
銀行系マイカーローンとディーラーローンでは返済開始のタイミングが異なります。
銀行系マイカーローンは契約の翌月から返済が開始されるのが一般的です。納車まで時間がかかる場合は、手元に車がないのに返済が始まってしまうケースもあるので注意が必要です。仮申請の有効期限切れ直前まで待つ、金融機関に相談するなどして対応しましょう。
ディーラーローンの場合は、車の登録(納車の2週間程度前)や納車の翌月から支払いが発生します。そのため、基本的には納車後から返済が始まることになります。
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パンフレットをめくり、試乗したりと心躍る時間である車選び。購入の大まかな流れが分かっていれば、落ち着いて楽しみながら進めていけるでしょう。大事なことは、車種より前に予算を決めること、ローンを組む時は、維持費も計算に入れておくことです。ローンのしくみをよく理解して納得したうえで、楽しいカーライフを送りましょう。
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車の購入は、ただの買い物とは異なり、多くの手続きと計画が必要です。この記事では、車を手に入れるまでの具体的なステップを詳しく解説しており、特に初めての購入者にとって非常に役立つ内容となっています。予算設定から、ローン選択、必要書類の準備まで、スムーズな車購入プロセスを支援します。車購入の流れを理解し、賢くカーライフをスタートさせるための参考にしてください。