2024年10月18日
車を購入する際、2WD(二輪駆動)と4WD(四輪駆動)のどちらを選ぶかで、悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。
2WDと4WDは、車を購入した後の変更が基本的にできないため、車のタイプ・グレードと合わせて慎重に検討しなければならないポイントの一つです。
一般的には、燃費をとるか走行性能をとるかで判断されることが多いポイントですが、チェックすべきポイントはそれだけではありません。
この記事では、車の購入にあたり2WD・4WDのどちらを選ぶべきか迷っている人向けに、それぞれのメリット・デメリットやおすすめの人について解説します。
目次
まずは、2WDと4WDが、それぞれどのような点で構造上の違いがあるのかについて解説します。
2WDと4WDの違いを理解するにあたっては、概ね「駆動方式」の違いにより区分されているものと考えて差し支えありませんが、厳密には2WD・4WDの中にも複数のタイプが存在します。
広義の2WDとは、前輪または後輪の、2つのタイヤを動かして走行する車のことをいいます。
前輪を駆動させるタイプの車はFF、後輪を駆動させるタイプの車はFRと呼ばれ、近年販売されている新車にはFF車が多く見られます。
このほか、キャビンと後輪の間にエンジンを搭載している2WD車はMR、後輪の位置または後部にエンジンを搭載している後輪駆動車はRRと呼ばれます。
この記事では、特に流通数が多いFF・FRに絞って、その特徴を解説します。
FF車のFFとは「フロントエンジン・フロントドライブ」の意味で、車の前方にエンジンを搭載していて、かつ前輪が駆動するためそのように呼ばれます。
エンジンの動力が伝わるタイヤ・ハンドル操作で動くタイヤが同一であり、エンジンからの動力を後輪に伝えるプロペラシャフトが必要ないことから、その分車両重量が軽くなります。
これに対して、FR車のFRとは「フロントエンジン・リアドライブ」の意味で、車体前部のエンジンからプロペラシャフトで後輪に動力を伝えることで走行します。
前輪が操舵、後輪が駆動という構造のため運転しやすく、走りの質を求めるドライバー向けの車が多く見られます。
4WDとは、前後四輪のタイヤを動かして走行する車のことをいいます。
走行中にすべてのタイヤが動いているため、それだけ走行性能が高く、砂利道などの未舗装路や雪道などの走行に強い傾向にあります。
一般的に、悪路を走る機会が多い場合は、どのような車種でも4WDの方が望ましいとされます。
4WDは、基本的にすべてのタイヤが動く構造になっていることから、AWD(All-Wheel-Drive)と呼ばれることもあります。
また、4WDにも複数の種類があり、代表的なものとしては以下のようなタイプがあげられます。
パートタイム4WD | スイッチ・レバーなどを利用して、必要に応じて四輪駆動に切り替えられるタイプ |
---|---|
ダイナミックコントロール4WD (アクティブコントロール4WD) | 電子制御によって自動で2WD・4WDを切り替えるタイプ |
フルタイム4WD | 路面状況・走行条件を問わず4WDで走るタイプ |
電気式4WD | 前輪をエンジンとフロントモーター、後輪をリアモーターで駆動するタイプ |
これらのタイプは、車種やグレードによって異なり、何を選ぶのかについてもドライバーによって判断が分かれるところです。
例えば、パートタイム4WDなら、悪路以外は2WDで走行することにより燃費向上が期待できます。
2WD車は、そのシンプルな構造にともなうメリットが複数存在しており、特に車にかかるコストを削減したい人にとっては選びやすいタイプといえるでしょう。
以下、2WD車を選ぶメリットについて、主なものをいくつかご紹介します。
様々なメーカーで製造・販売されている車の多くは、同じモデルで2WD車・4WD車のグレードを用意しています。
そして、2WD車には、同じモデルの4WD車に比べてパーツが少ないという特徴があります。
パーツが少ない分、車重が4WD車よりも軽く、加速する際のエネルギーも少なくて済みます。
結果的に、その分だけ少ない燃料で車を動かすことができ、燃費向上に貢献します。
ドライバーの中には、本来であれば4WDがアピールポイントとなるはずの車種であっても、燃費を考慮して2WDを選ぶ人も一定数存在しています。
同タイプの車種において、2WD・4WDそれぞれの価格を比較すると、2WDの方が本体価格は安い傾向にあります。
駆動に関連するパーツや装備が少ないことや、組立てにかかる工数が減ることなどが、本体価格が安くなる主な理由です。
よって、車を購入する際の優先順位につき、本体価格を第一に据えて車を購入するつもりなら、2WDを選ぶことになるでしょう。
ただし、価格差に関しては車種によって異なるため、予算によっては4WDでも手が届く可能性は十分あります。
同じ車種において、一般的に2WD車は4WD車に比べて室内のスペースにゆとりがあります。
室内のサイズ自体は、2WD・4WDの違いで差が見られることは少ないものの、ラゲッジルームなどは2WDの方が広く確保されているケースが見られます。
また、4WD車に比べて後部座席の足元にゆとりがある車種が多いことも、2WD車のメリットに数えられます。
主に走行する道路が舗装された道路で、普段の乗車人数・積載する荷物が多い場合は、2WDを選んだ方が使い勝手は良いかもしれません。
車を主に「ヒト・モノを運搬する」用途で使用する場合、ランニングコストを含め使い勝手が良いのは2WDといえるでしょう。
しかし、車に求められる基本的な性能の一つ「走る」という点に関しては、2WDと4WDとの間に大きな差が生じている点は否めません。
2WD車は、駆動するタイヤの数が少ない分だけ、走行性能が4WDに比べて劣るものと考えられています。
レースで使用される車種など、一部例外は存在するものの、基本的に一般道・高速道路での走行性能は4WDの方が安定している傾向にあります。
特に、悪路を走行しなければならない場面において、2WDのデメリットは際立ちます。
一例として、冬場の雪道・アイスバーンでは、FF車こそ運転にそれほど支障はないものの、FR車の場合は発進時に後部を左右に振ってしまうことも珍しくありません。
車のグリップ力は、タイヤにかかる荷重と路面の摩擦係数で決まることから、理論上、滑りやすい路面においては駆動輪にかかる荷重が大きいほど発進がしやすくなります。
その点において、エンジンの重さがタイヤにかかるFF車と、駆動輪とエンジンが離れているFR車では、雪道の走破性に大きな差が生じてしまうのです。
とはいえ、4WDに比べればFF車も停車時からのスタートは苦労する傾向にあり、アイスバーンの路面ではタイヤが空転してしまうケースが多く見られます。
よって、どんな路面状況でも安心して走行したいドライバーは、4WDを選んだ方が無難です。
4WD車のメリットは、主にその走行性能に由来するものが中心となっており、近場・遠出・季節の別を問わず車に乗る機会が多い人にとっては、4WDを選んだ方が安心できるでしょう。
続いては、4WD車を選ぶメリットについて、主なものをいくつかご紹介します。
すべてのタイヤが駆動する4WDは、路面をしっかり捉えて走るのに適しており、道路状況に左右されにくいというメリットがあります。
極端な話、山道・砂利道・高速道路といった、コンディションがまったく違う道を走りながら目的地へ向かわなければならない場合でも、4WDの走行性能なら安定して走り切れることでしょう。
雨や雪といった天候の影響も、2WDに比べて受けにくいため、悪天候での運転技術に不安がある人にこそ4WDをおすすめします。
もちろん、4WDといえども雪道ではスタッドレスを履く必要があるため、その点には注意が必要です。
2WDは駆動する車輪の数が限られており、前輪または後輪が雪・ぬかるみなどでスタックしてしまうと、空転して脱出するのが難しい場合があります。
脱出する際に、人力で車を押したり、ヘルパーと呼ばれるはさみ板を使ったりする必要があり、状況によっては別の車とロープをつないで引っ張ってもらうなどの手間もかかります。
しかし、4WDではすべてのタイヤが駆動するため、仮に前輪がスタックしたとしても、後輪の駆動で難なく脱出できるケースも珍しくありません。
雪道・ぬかるみで立ち往生するリスクを減らしたいのであれば、4WDを選んだ方が賢明です。
走行性能では2WDに比べて有利な4WDですが、コストや車種の面では制限があることから、誰にとっても気軽に購入できるとは限らない点に注意が必要です。
以下、4WD車を選ぶデメリットについて、主なものをいくつかご紹介します。
同じ車種を比較した際、4WDは2WDに比べて燃費が悪く、本体価格も高い傾向にあります。
そのため、何よりも予算を優先して車を選びたいと考える人にとって、4WDは必ずしも最適解とはいえません。
走行する場所が都市部に限定され、降雪地帯でもない場合は、悪天候にだけ注意する形で2WDを選び運転した方が、購入費用もランニングコストも4WDに比べて安く抑えられます。
経済性を重視するドライバーは、多少の不便を承知の上で、2WDでも十分と割り切るのも一手です。
近年の自動車市場を取り巻く環境は、世界的に「燃費性能」がシビアに判断されている状況といえます。
例えば、クロカン車のような本格4WDモデルの販売は、その燃費性能の悪さ(環境への配慮)を理由に、どんどん難しい状況に追い込まれています。
一部の国では、実際に販売を禁止されている例もあり、日本でもドライバーが欲しい車種に4WDモデルが用意されているとは限りません。
そのため、希望の車種で4WDが見つからない場合、自分の希望を曲げなければならないケースも十分考えられます。
ここまで、2WD・4WDの特徴についてお伝えしてきましたが、結局「誰にとって」・「どちらが」おすすめなのか、知りたい方も多いはずです。
そこで、メリット・デメリットを踏まえた上で、それぞれどんな人がおすすめなのかをまとめました。
2WDがおすすめの人 | ●主に都市部で、限られた用途で車を運転する人 ※(買い物やお迎え、週末のレジャーなど) ●雪が降らない地域で車を運転する人 ●家計への影響を重視して車を選びたい人 |
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4WDがおすすめの人 | ●降雪地で暮らしている人 ●冬場に山などへ向かうことが多い人 ※(ウィンタースポーツや仕事場の都合など) ●悪路や高速道路の運転が多い人 |
車を走らせる場所・機会が限られている人は2WDを、たくさん車に乗る人や路面状況が悪くなる地域で暮らしている人は4WDを選ぶと、後悔の少ない結果となるはずです。
2WDは、確かに4WDよりも経済的な一面があるものの、ドライバーの中には「スタックや事故のリスクを考えると走行性能も無視できない」と考えている人も多いはずです。
とはいえ、同じモデルで4WDを選んだ場合であっても、安い中古車が買えるくらいの金額の価格差が生じることは珍しくありません。
4WDは欲しいものの、購入費用を用意するのが難しいと考えているなら、カーローンの利用を検討するのも一手です。
しかし、一口にカーローンといっても様々なタイプの商品があるため、まずは金利の低い金融機関のカーローンを検討してみましょう。
金融機関で低金利のローンを組めると、支払総額を安く抑えられるだけでなく、ディーラーや信販会社で組むローンと違い車の所有者が自分になります。
よって、車の処分や売買などの必要が生じた際に、手続き面での面倒が少なくなるでしょう。
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2WDと4WDでは、駆動するタイヤ数が異なることから、それぞれ購入・運転の面でメリット・デメリットが異なります。
2WDは総じて4WDよりも燃費が良く、価格も安い傾向にありますが、雪道や悪路での走行性能は劣ります。
これに対して4WDは、悪路走破性に優れ安定した走行が可能ですが、燃費や価格の面では2WDより劣ります。
いったん車を購入してしまうと、その車と長期にわたり付き合うことになるため、購入時は2WDと4WDの価格・燃費性能・走行性能を十分に比較検討した上で決断することが大切です。
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