2024年10月21日
近年の自動車市場において、高級セダンに代わり高級車として認知されてきている車種の一つに、いわゆる「ラグジュアリーミニバン」があげられます。
一般的なミニバンに比べて高級感のあるデザインのものが多く見られ、中には後部座席がVIP向けの広い空間になっているものもあります。
そのため、いわゆる「成功者」が乗る車としてラグジュアリーミニバンを認識している人が多いものの、実際のところ、若いファミリーが子供と一緒に乗っていることも珍しくありません。
この記事では、ラグジュアリーミニバンに若者が乗れるのはなぜなのか、その理由について解説します。
目次
一般的に、ラグジュアリーミニバンとは、次のような特徴を持つミニバンを指します。
これらのミニバンの中には、通常のミニバンのように、6人程度の乗員が乗れるグレードも存在します。
しかし、あえて贅沢に4名乗車とし、後部座席に座る人の快適性を追求したVIP仕様のグレードもあります。
ラグジュアリーミニバンの購入層として、経営者・エグゼクティブ層を思い浮かべる人は、一定数存在しているものと考えられます。
実際、ラインナップもそのあたりのユーザーを想定して用意されているものと考えられ、一般庶民にはなかなか手が届きにくい、どちらかというと法人向けの車という印象が強い人も多いでしょう。
しかし、スーパー・デパートなどの駐車場で実際に乗車している人の姿を見ると、家族連れや女性一人で乗っている姿を見かけることもあります。
このことから、その快適性・利便性・デザインを評価した子育て世代も、主なユーザー層に含まれるものと推察されます。
ラグジュアリーミニバンは、その多くが高価であり、一般人が購入するのは簡単でないように思われます。
しかし、若年者やファミリー層が乗っているところを見ると、何らかの方法で購入できるカラクリがあるものと思われます。
以下、若年者がラグジュアリーミニバンに乗れる理由について、考えられるものをいくつかご紹介します。
近年、ディーラーでよく見かけるローン商品の一つに、残価設定ローンがあげられます。
残価設定ローンとは、ローンの最終支払時点での車両返却を想定して残価を設定し、3~5年ほどの期間でローンを組む方法のことをいいます。
ドライバーが最終支払後に手放した車は、そのまま中古車市場に投入され、将来的には別のドライバーに購入されます。
つまり、残価設定ローンを組んだドライバーは、ローンを組んでいる3~5年が経過したら“車を手放す”ことを想定してローンを組むことになります。
ラグジュアリーミニバンは車の資産価値も高いことから、残価を見越したローンを組むことができ、通常のカーローンに比べて月々の負担額が軽くなります。
よって、ラグジュアリーミニバンの価格帯であっても、一般庶民の手に届きやすくなるのです。
子供を含む家族がいて、家族全員で乗れる車としてラグジュアリーミニバンを選んだ人は、子供が大きくなるまで乗り続けることを想定して車を購入するものと考えられます。
実際、ラグジュアリーミニバンはシートの大きさにゆとりがあるため、コンパクトミニバンのように3列目が小さめの設計ではありませんから、3列目が実質的に子供専用の席になるようなことはないでしょう。
仮に、子供が幼稚園に入る3歳頃からローンを組むことを想定した場合、交通手段が限られる中学生の時期まで同じ車に乗ることを見越して、10年など長期のローンを組む方法が考えられます。
ローンは長期で組むほど月々の支払額が安くなり、支払負担も少なくなりますが、長期ローンは主に金融機関などで組む形になるため、審査の難易度が高くなるのがネックといえます。
近年注目を集めている車の乗り方の一つに、車を自分で保有するのではなく、個人で「カーリース」を契約する方法があげられます。
カーリースとは、リース会社が顧客に対して希望する車種・グレード・オプションといったものをヒアリングし、その条件で購入した車を「月額料金で一定期間利用できる」ようにするサービスのことをいいます。
カーリースと聞くと、主に法人が利用するサービスに思われるかもしれませんが、個人がカーリース契約を結ぶメリットも存在します。
実は、カーリースの月額料金(リース料)には、自動車税や車検費用といった、各種ランニングコストも含まれているのです。
カーリースを利用した場合、ドライバーは高額な初期費用を見積ったり、まとまった出費に備えたりする必要がなくなり、毎月の支払額も安定します。
ただし、中途解約が原則不可であることから、自分で車を購入する場合に比べて、取り扱いに制限が生じます。
ラグジュアリーミニバンの多くは、新車で購入すると高額ですが、中古車を探してみると比較的手ごろな値段のものが見つかることもあります。
もちろん、中古車の中では価格は比較的高めとなっていますが、それでも新車で購入するよりは安く購入できるはずです。
一般的に、フルモデルチェンジを迎えた車種の場合、その前の世代(旧モデル)については値が落ちる傾向にあります。
よって、グレード・年式にこだわらず、フルモデルチェンジ前の世代を狙えば、比較的おトクな値段で良質な中古車を見つけやすいでしょう。
また、ラグジュアリーミニバンは高級モデルのため、大切に乗っているドライバーも多いことが予想され、コンディションの良い個体に出会える確率も高くなるものと考えられます。
本体価格が高額で、排気量を考えると決して安くないランニングコストにもかかわらず、ラグジュアリーミニバンに若者が惹かれるのはなぜなのでしょうか。
以下、ラグジュアリーミニバンが若者を魅了する理由について、主なものをいくつかご紹介します。
多くのラグジュアリーミニバンは、エクステリア・インテリアともに、乗る人に自信を与えるデザインを意識しています。
例えば、ラグジュアリーミニバンのフロントグリルは、迫力だけでなく高級感も演出しているものが多く、道路を走っていて存在を察知すると、その威圧感から距離を置こうとする車も少なくありません。
若者世代の中には、車の性能云々以上に、見た目的な格好良さを重視する人も一定数存在しています。
そのような人にとって、周囲が避けて走るような“イカつい”デザインをしているラグジュアリーミニバンは、非常に魅力的に見えるのかもしれません。
特に、夜の街でライトを点けて走ると、そのきらびやかなイメージに拍車がかかることは間違いないでしょう。
ラグジュアリーミニバンは、ミニバンの中でも室内空間にもゆとりがある車種であり、乗る人に快適な乗り心地を提供します。
「乗れるけど狭い」と「たくさん乗れてゆったり」とでは、乗員が感じる運転中の負担はまったく異なります。
特に、ミニバンの場合は「家族・友人を乗せる」ことを前提に購入を検討する人も多く、特に中学生以上の人が乗車する機会が多いのであれば、車内の広さは購入時の優先順位として上位に位置するはずです。
加えて、趣味でもその広いスペースを活用したいと思った場合、ラゲッジスペースも含め広々と室内空間を使えた方が便利です。
もちろん、純粋に荷物を積むためにラゲッジスペースを利用する際も、スペースの広いラグジュアリーミニバンは活用しやすい車種といえます。
もう一点、ラグジュアリーミニバンについて特筆すべきポイントとしては、そのカスタムの自由度があげられます。
ラグジュアリーミニバンは、カスタムが好きな人にとってはアレンジのしがいがある車種の一つで、自分だけの一台を作り上げたい人にとっては、自分の個性を表現する手段として、ラグジュアリーミニバンが選ばれることがあります。
具体的には、ホイール・エアロ・サスペンションといった幅広いパーツを自分好みにカスタムでき、カスタムのファンも多いことからパーツの種類も豊富です。
内装に関しても同様で、レザーシート・イルミネーションなど、こだわるポイントは数多く存在します。
もちろん、ラグジュアリーな方向性以外にも、アレンジの選択肢があります。
例えば、広いスぺースを生かしてアレンジするのであれば、車中泊向けのアレンジも検討できるでしょう。
ここまでお伝えしてきた通り、ラグジュアリーミニバンを手に入れるにあたっては、現金一括購入以外の複数の手段を検討することができます。
しかし、まったくのゼロリスクというわけにはいかず、人によってはローンを組めないなど「一部の選択肢が選べない」可能性もあることから、十分に注意が必要です。
残価設定ローンは、ドライバーにとって「多額の現金を用意する必要がない」というメリットがあり、残価を設定している分だけ月々の支払も安く抑えられます。
しかし、ローンを組んだ時点では、所有者がディーラーになることがほとんどです。
また、設定している残価は、ディーラー側で引取り時のコンディションを見込んで設定されています。
例えば、ローンを組む際は走行距離に制限が設けられており、その制限を超えてしまうと別途料金が発生します。
その他にも、何らかの理由でコンディションが悪くなってしまうと、精算金が別途発生します。
万一事故を起こすことがあれば、修理費に加えて精算金を支払うような状況に陥ることもあるため、運転に自信がない人・駐車場近辺の治安が良くない傾向にある人などは、再考することをおすすめします。
月々の返済負担を軽くしたい場合、金利が低いローン商品を選ぶことが大切です。
カーローンの提供元は、ディーラー・信販会社・金融機関と様々ですが、もっとも低い金利水準となっているのは金融機関が提供するカーローンです。
そこで、さっそく金融機関に足を運びローンを組もうとした場合、借り手の立場によって明暗が分かれることになるでしょう。
実は、金融機関のカーローンは、車を担保にしない分だけ審査が厳しく、過去にローンや公共料金などの支払いを滞納した経験がある人の場合、それだけで審査に通らなくなるおそれがあります。
金融機関でカーローンを組みたい場合は、クレジットカードの支払延滞を起こさないようにするなど、普段から支払いを真面目に行うことが重要です。
また、急な転職のように、信用を一時的にでも失いかねない決断は控えた方が賢明です。
金融機関でカーローンを組もうと考えている場合、近所の金融機関に片っ端から足を運んでも、骨折り損のくたびれ儲けになるかもしれません。
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ラグジュアリーミニバンは高価なため、経営者・エグゼクティブ層向けの車と思われがちです。
しかし、小さな子供を持つファミリー層や若者であっても、残価設定ローンやカーリースなどを利用することで購入することは十分可能です。
ただし、残価設定ローンを組む場合、ローンが完了するまで車の所有者は、基本的にディーラーなど「自分以外」である点に注意しましょう。
気兼ねなく自分の車としてラグジュアリーミニバンを運転したい場合は、車の所有者が自分(ドライバー)になるよう、金融機関でローンを組むことをおすすめします。
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