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商用車(貨物車)を「自家用車」として使うのはアリ?メリット・注意点を解説

主に貨物などを載せて走る商用車(貨物車)の中には、一般人が利用する車としても便利なモデルがいくつか存在しています。
実際のところ、自家用車として購入し乗り続けているドライバーも、一定数存在しています。

商用車には、乗用車にはない「商用車だけが持つ魅力」があり、レジャーなどで役立つ機能が搭載されているモデルも登場しているため、自分の希望に応じて賢く選びたいところです。
この記事では、商用車を自家用車として使用するメリットや注意点などを解説します。

商用車とは

そもそも商用車とは、主に「仕事で利用される」ことを想定して作られた、もしくは用意された車のことをいいます。
よって、ビジネス用途で使用される車に関しては、一般的に商用車と呼ばれ運用されています。

これに対して乗用車は、主に「人の移動を目的として利用される、定員10名以下の自動車」が該当します。
このように、商用車に対して乗用車の定義は厳密であり、商用車だからといって必ずしも多くの人を乗せる用途で使用するとは限りません。

厳密な意味で人気の商用車は「貨物車」が該当

一口に“商用車”といっても、自社の経営陣・幹部等が乗る社用車や、主に営業担当者が運転する営業車などは、一般的な乗用車が商用車として利用されているケースが多く見られます。
もちろん、乗用車のラインナップの中にも、社用車としての利用を想定したモデルはいくつか存在しており、ハイクラス向けの車種は値段も相応に高くなっています。

しかし、近年一般ドライバーから人気を集めている商用車は、厳密には「貨物車」に分類されるものです。
貨物車には、荷室の床面積や座席の構造などに決まりごとが設けられており、それらの制限が逆に趣味を含む多様な用途にマッチするものと考えられているのです。

そこで、本記事においては、主にこの「貨物車」について解説していきます。

商用車(貨物車)の特徴

商用車(貨物車)は、一般的な乗用車と比較すると、次のような点で特徴的な構造になっています。

  • 荷室の広さ
  • 「運転手」優先の造り
  • 税金・車検に関すること

以下、それぞれの特徴について、掘り下げて解説します。

荷室が広い

本来、商用車を仕事で使用する場合、仕事に必要な道具や商品などを積むケースが多いでしょう。
例えば、運送業などのように多くの荷物を運搬することが多い業種では、できるだけ多くの荷物を積載できる車が求められます。

そこで貨物車の出番となるわけですが、実は、貨物車を名乗るためには以下のような条件を満たす必要があります。

  • 車両の荷物積載スペースの床面積が1㎡以上(軽自動車の場合は0.6㎡以上)
  • 荷物の積卸口が縦横80cm以上(軽自動車の場合は縦60cm、横80cm以上)
  • 貨物を積める部分の座席は、そのすべてが折りたたみ式、または脱着式であること など

一般的に「4ナンバー」に分類される条件を満たす車は、貨物車として利用できます。
4ナンバーの車種を自家用車として利用する場合も、貨物車の区分は変わりません。

基本的に「運転手」優先の構造

モデルによって差こそあるものの、商用車は基本的に「荷物等を載せたドライバーが目的地まで運転する」ことを想定して作られています
そのため、車内全体のスペースのうち、多くの割合が積載物のためのスペースとなっています。

しかし、積載物を安全に運搬するためには、ドライバーの快適性も重要なポイントになります。
よって、運転席のシートやコクピット周辺につき、ドライバーが運転しやすい・仕事しやすいようカスタマイズされている車種は数多く存在しています。

車種によっては、スマートフォンやメモ帳を収納できるホルダーや、パソコンを置いたり昼食を食べたりするのに役立つトレイなどが用意されているものもあり、ドライバーが休憩時間も快適に過ごせるよう工夫されています。

税金の金額・車検のタイミングが乗用車と異なる

貨物車に属する商用車は、同条件の乗用車に比べて、自動車税・自動車重量税などの税額が安く抑えられているのが特徴です。
これは、貨物車と乗用車の税額を決める基準に違いがあるためです。

自動車税を例にとると、乗用車は排気量に応じて自動車税の税額が上がっていきます
これに対して貨物車は、排気量ではなく「最大積載量」に応じて自動車税が課税される仕組みとなっています。

貨物車でもっとも安い最大積載量は「1トン以下」ですが、その車両の自動車税は8,000円となり、重めの「3トン超4トン以下」でも20,500円です。
しかし、乗用車は軽自動車であっても10,800円が最低額となり、その後は排気量に応じて税額が上がっていきます。

ただし、貨物車は車検のタイミングが乗用車よりも短く設定されており、初回は2年、2回目以降は1年(軽貨物は2年)ごとのスパンで車検を受けなければなりません

商用車(貨物車)を自家用車にするメリット

商用車(貨物車)は、乗用車と異なる特徴を持っているため、一般的な乗用車では満たすのが難しいニーズを満たすのに適しています。
以下、商用車を自家用車にするメリットについて、主なものをいくつかご紹介します。

長期的に見て維持費が安くなる傾向にある

先述した通り、初回を除いて商用車は“毎年”車検に出す必要があります。
しかし、乗用車に比べると各種税金が安く抑えられている分、車検代も安価になりやすく、長期的に見て維持費が安くなる傾向にあります。

そもそも「働く車」として製造されているため、商用車は荷物をたくさん積んだ状態でも安定して長時間走行できる耐久性を備えています。
荷室も簡素かつ頑丈に作られており、汚れ・キズが気になりにくいデザインの車が多く見られます。

加えて、毎年の車検が義務となっているため、必然的にメンテナンス回数も増えることから、商用車は総じて「壊れにくく運用しやすい」車に仕上がっています。
近年では、先進安全装備が搭載されているモデルや、内外装にこだわりが見られるモデルなども登場しており、一般ドライバーからも熱い視線が送られています。

1台でビジネス・プライベートを両立できる

個人で事業を営んでいる人の中には、アウトドアなどの趣味があり、仕事とプライベートで車を使い分けている人も多いでしょう。
このようなケースでネックになるのが、ランニングコストが「2台分」かかる点です。

しかし、保有する車を商用車1台に統一すると、その分車にかかるランニングコストを減らせます
もともと頑丈な構造となっている商用車は、道具の入れ替えなどをこまめに行ったとしても汚れ・キズが気になりにくいため、1台でも幅広い用途に使用できます。

折り畳み式の後部座席であれば、いざという時に後部座席を展開して人を乗せることも可能です。
商用車のラインナップの中には、比較的座り心地の良いシートを後部座席に採用しているものもありますから、利用シーンを想定して色々検討することをおすすめします。

多様なグレードから自分の用途に合わせて選べる

商用車のグレードは多様であり、何を(誰を)、どんな用途で載せる(乗せる)のかによって、様々なタイプの中から選ぶことができます。
比較的安価なモデルを選ぶ場合は、主に後部座席を倒した状態のまま、積荷の運搬主体で利用するイメージになるでしょう。

これに対して、後部座席のスペースが広く、ゆったり座れるタイプの商用車を選ぶ場合は、恋人や家族とゴージャスな移動を楽しむイメージになるかもしれません。
近年人気のあるレジャーの一つ「車中泊」を楽しみたいのであれば、広くて長い積載スペースにこだわって選ぶのが最適解になるはずです。

同じ車種の中でも、用途に合わせて多様なグレードを用意しているメーカーが多いため、ある意味では乗用車以上に目的・予算に応じた選び方ができるメリットがあるといえるでしょう。

商用車(貨物車)を自家用車として利用する際の注意点

商用だけでなく、プライベートでの用途にも便利な商用車(貨物車)ですが、実際に自家用車として利用する際はいくつか注意点が存在します。
以下にご紹介する注意点を踏まえた上で、なお商用車に魅力を感じるかどうか、購入前に十分な検討が必要です。

まとまったお金とスケジュールの準備が必要

先述した通り、税金面での優遇・安価な車検代が魅力の商用車ですが、車検に関しては“毎年”受けなければなりません
いくら車検時の費用が安いとはいえ、毎年まとまったお金が飛んでいくことに抵抗感を覚える人も多いのではないでしょうか。

また、車検ともなれば、車検が無事終わるまでは車を工場に預けておかなければなりません。
工場のスケジュールによっては、なかなか愛車が戻ってこないことも十分考えられ、予定に支障をきたすおそれもあります。

自営業の方など、月々の収入に波がある状況が見込まれる場合は、毎年定期的に車検代を支払うことがより負担に感じられるかもしれません。
車検にかかる毎年の出費が家計を圧迫するおそれがある場合は、商用車の購入は見合わせた方が賢明でしょう。

乗り心地に難がある車も

数ある商用車の中には、積載性や趣味での用途に関しては文句がない車であっても、乗員の乗り心地について“あえて”割り切って仕上げている車も多く見られます。
極端な話、車内で仕事をする人・商売をする人を想定して、後部座席の乗り心地を度外視したデザインのものもあります

そのような車種は、一人暮らし、またはDINKSの世帯で利用する分には問題ないかもしれませんが、ファミリーカーとして利用するのは現実的ではないでしょう。
逆に、乗用車の中からラインナップを選ぶ場合、とりあえずミニバンサイズの車を選んでおけば、人も荷物もそれなりに乗せられる(載せられる)ため、乗り心地と積載性を両立できるでしょう。

一度車を購入してしまうと、中古車として売却するなどしない限り、長い付き合いになります。
よって、商用車を購入する際は、乗用車以上に「目的を明確にする」ことが大切です。

商用車選びで悩んでいるなら「ハイグレード」の車を選ぶ

どの商用車を選べば、自分や家族にマッチするのか悩んでいる場合は、できるだけ複数の用途を想定して選ぶことが大切です。
具体的には、乗員にも優しく積載性が十分な、ハイグレードが存在する車種を検討することをおすすめします。

「ハイグレードが存在する車種」と聞いて、商用車を購入するにあたり、予算面で不安を感じている方も多いかもしれません。
もし、検討している車種が予算に届かないのであれば、カーローンを組んで購入するのも一手です。

有利にローンを組むなら「クラウドローン」

カーローンを組むにあたり、少しでも月々の支払負担を減らしてローンを組みたいのであれば、金融機関が用意しているローンなど「金利が低い」カーローンを組むのがおすすめです。
一般的に、ディーラーや信販会社・消費者金融が取り扱っている各種ローンは、金利が高いものが多い傾向にあります。

また、一口に金融機関が取り扱っているローンといっても、審査に通る条件や金利はまちまちです。
低金利ローンのマッチング&比較サービス「クラウドローンなら、Web上で基本情報を入力するだけで、自分の条件にマッチする金融機関からの提案を受けられます

まとめ

商用車(貨物車)の特徴を簡潔にまとめると、荷室が広く、税金が安く、頑丈な点が特徴といえます。
維持費の安さや、多様な用途に対応できるデザインは、自家用車として使うにあたり十分なメリットといえるでしょう。

ただし、基本的に車検は毎年必要になり、後部座席などシートの乗り心地が乗用車に比べて大幅に劣る車種もあります。
商用車の車種を選ぶ際は、できるだけ「実際に利用する場面」を具体的にイメージしてから購入を検討しましょう。


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