2024年11月06日
車好きの方はもちろんのこと、車にさして興味のない方であっても、「外車」と聞いて少し心が動いたことはあるのではないでしょうか。
日本車にはないフォルムや躍動感、頑丈なボディ、高速走行時のゆとりなどが魅力の輸入車は、「その車が本来走るべき環境」に合わせて規格が決まっているため、その点に安心感を覚えたり、魅力を感じたりするドライバーは数多く存在します。
この記事では、まだ輸入車(外車)を購入したことがない方向けに、輸入車の魅力や購入時の注意点などを解説します。
目次
日本における輸入車(外車)とは、基本的に「海外から取り寄せた車」の総称です。
具体的には、次のような国に本社を持ち、世界展開しているメーカーが、日本で販売している車のことを指します。
日本の各メーカーも、日本の自動車市場向けに多くの車を投入していますが、どうしても日本の道路事情を想定した車づくりが求められる傾向にあります。
そのため、走行性能や高級感、サイズなどについて日本車に物足りなさを感じたドライバーが、輸入車を検討するケースは多く見られます。
輸入車と聞いて、多くの人は「海外の車を取り扱っている代理店」から購入する車をイメージするかもしれません。
しかし、一口に輸入車といっても、詳細には以下の3種類に分類されます。
正規輸入車 | ●海外メーカーと直接契約を結んでいる、輸入元“直営”となる正規代理店(ディーラー)が販売する輸入車のこと ●車に詳しくない人でも、購入時に安心して手続きを進められるのはもちろん、購入後も整備を任せることができる ●日本仕様に装備・ハンドルの位置などがカスタマイズされた状態の車が多い |
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並行輸入車 | ●正規代理店を通さない何らかの方法で輸入された車のこと ●正規輸入車のラインナップにはないグレード・仕様の車を、自分の好みに応じて選べる点が魅力 ●購入価格が正規代理店を通すよりも安くなる可能性がある反面、別途日本の車検に通るようカスタマイズが求められる場合がある |
現地生産車 | ●国内の自動車メーカーが海外で生産した車が、国内のディーラーを通して販売されているケースが該当する ●国内の同じモデルと比較して、色々と異なる仕様である点が特徴の一つ |
上記の通り、ユーザーが輸入車を手に入れる方法は、必ずしもディーラーに限られるわけではありません。
自力で・現地で車を購入することが可能な人であれば、欲しいモデルを並行輸入で手に入れた方が安上がりかもしれません。
その一方で、並行輸入車は購入直後から日本の公道を走らせるのが難しい場合があるため、自分がその車種の整備に詳しい、もしくは詳しい工場を知っているなどの条件を満たしていないと、せっかく購入したのに公道を走らないまま売却することになるおそれがあります。
よって、日本国内の多くのドライバーが、正規代理店で正規輸入車を購入するものと考えられます。
多くのドライバーが、輸入車(外車)に魅力を感じるポイントとしては、大きく以下の3つがあげられます。
以下、それぞれのポイントについて解説します。
輸入車の多くは、日本車とは異なるコンセプトのデザインがなされており、その点がドライバーにとって目新しく感じられます。
例えばアメリカのメーカーが製造・販売している車であれば、広い土地をスムーズに走れるよう、大きな車体やパワフルなエンジンを積んでいるものが多く見られます。
これに対して、ドイツ・イギリス・フランス・イタリアといった欧州各国のメーカーが製造・販売している車の場合、風格のあるトラディッショナルなデザインや、走行性能を重視して洗練されたデザインなどが、ドライバーにとって魅力的に映るでしょう。
ちなみに、海外から見ると日本車は“外車”にあたりますが、アメリカでは日本車の耐久性・価格・アフターサービスなどが評価されているようです。
輸入車が走行する環境は、日本の道路に比べるとスピードが求められる傾向にあります。
例えば、ドイツの高速道路「アウトバーン」は、最高速度が“無制限”の区間が設けられていることで有名で、事故を起こさない限り、目いっぱいアクセルを踏んで走り続けることができます。
当然ながら、そのような環境で走ることを想定して作られた輸入車は、車自体の推奨速度そのものが日本の法定速度よりも速い傾向にあります。
総じて高速走行に適応できるような走行性能を備えている車が多く、高速道路でも安定して走れるスペックは、多くのドライバーに走る歓びを与えてくれるでしょう。
また、ハイスピードで障害物に突っ込むことを想定した、強靭なボディを備えているのも魅力に数えられます。
日本の自動車メーカーでは、近年ラグジュアリーミニバンなどの新しいタイプの高級車を販売しています。
しかし、海外の高級車に目を向けると、そのラグジュアリーさは日本の比ではありません。
“超”が付くほどの高級車の中には、ボルト1本だけでも専用のものを使わなければならない車もあるほどです。
しかし、それだけに造りも丁寧に仕上げられており、乗り手は車外と隔絶された区間の中で快適な時間を過ごせるはずです。
一般的な車種の場合、急加速や路面の凸凹などの影響を受けやすいものも数多く存在しており、長時間の移動はドライバーや乗員の体力を奪うことにつながります。
しかし、超高級車の後部座席に乗ると、そのような影響をまったく気にすることなく乗車でき、見た目の豪華さだけでなく「走りの質」からもラグジュアリー感を感じ取ることができます。
輸入車(外車)は、本来なら日本で走ることを想定していないため、思わぬランニングコストや故障への対処が求められます。
また、道路事情などの理由により、車の性能を十分に発揮できない可能性があることから、購入時はこれらのデメリットも踏まえた上で購入を検討しましょう。
日本国内で輸入車を走らせる場合、輸入車は日本車に比べて維持費や修理費がかかる傾向にあることから、総じてランニングコストは高くなることを覚悟しましょう。
分かりやすい例がガソリンの種類で、日本で走る一般的な日本車であればレギュラーガソリンが入れられるのに対し、輸入車の多くは仕様の都合上「ハイオク」を入れなければなりません。
また、輸入車に不具合が生じた場合、国内に部品がなければ海外から取り寄せなければならないなど、日本の環境では乗り続けるにあたり制約が多くなるのも無視できないポイントです。
税制面では、日本の「軽自動車」の規格に区分される輸入車がごくわずかであることから、基本的に税金も普通自動車の税額が最低ラインになるものと考えてよいでしょう。
多くの国産車は、高温多湿の環境や潮風などにも負けずに走れるよう、ボディの防錆性能や電気系統の質が輸入車に比べて高く仕上げられています。
逆に考えると、輸入車の環境は自国の環境で走ることを想定して作られている分だけ、日本の環境に馴染めず故障が増えるおそれがあります。
それでは、どのようにして輸入車を日本の高温多湿から守るかといえば、やはり「こまめなメンテナンス」により車のコンディションを保つことが重要になるでしょう。
日本では、梅雨のようにジメジメした蒸し暑い日が長期間にわたり続く時期もあることから、冷涼な国で走ることを想定した造りの輸入車を購入したい場合は、特にメンテナンスへの意識を高めることが重要です。
車を気持ちよく走らせたい場合、やはり「その車本来のスペック」を発揮させる環境を用意したいところです。
スポーツカーなら峠道を走らせてワインディング(カーブが連続する道路)を、クロカンなら道なき道を走る歓びを味わいたいはずです。
輸入車に乗ることで、そのような醍醐味を感じたいと考えるなら、やはり高速走行になるでしょう。
しかし、海外での高速走行を想定して作られている輸入車の中には、推奨速度が“130km”であるなど、設計思想が日本車と大きく異なるものも数多く存在します。
2024年11月現在の日本では、高速道路の最高速度でさえ120kmであることを考えると、輸入車本来のスペックを国内の道路で発揮するのは、サーキットコースなどを除いては難しいものと考えられます。
一概に輸入車のすべてがそうであるとは限りませんが、数ある輸入車の中には「左ハンドル」の車種が一定数存在しています。
日本において車は左側通行であるため、道路や建物・設備などもそのルールに対応できるよう設計されていることから、総じて左ハンドルはドライバーに不便を強いることになるでしょう。
具体的には、次のようなケースで不便を感じることが多くなるはずです。
基本的に、輸入車は為替相場の影響を少なからず受けているため、例えば円安の時期はそれだけ価格も高くなる可能性があります。
正規代理店であれば、あからさまな値上げを行うリスクは低いでしょうが、並行輸入の場合は購入時の為替が購入代金に影響を及ぼすことから、購入のタイミングに気を配ることが求められます。
また、車自体の価値が高い車種に関しては、仮に中古で購入しようと考えた場合であっても一定額の予算を確保しなければならず、貯蓄がないなどの理由から購入をあきらめるケースは往々にして存在します。
輸入車を手に入れるにあたっては、購入後のランニングコストを想定することはもちろん大切ですが、そもそも購入予算を工面することも簡単ではない点に注意が必要です。
現金一括で購入するのが難しい場合は、カーローンを利用することで、輸入車を購入することができます。
しかし、正規代理店などであっせんしているカーローンの場合、年利が高く設定されている商品が多く見られます。
支払負担を減らすのであれば、年利が低く抑えられている、金融機関が取り扱っているカーローンを利用するとよいでしょう。
その際、低金利ローンのマッチング&比較サービス「クラウドローン」を利用すると、自分の設定した条件にマッチする複数の金融機関から提案を受けられるため、忙しい中銀行などに足を運ぶ必要がなく便利です。
輸入車は、日本車にはないデザイン性、走行性能、ラグジュアリー感を持っているため、多くのドライバーが魅了されています。
しかし、日本車を保有する場合に比べて、ランニングコストや故障のリスクが高い傾向にあるほか、日本の道路事情に合わない可能性も考慮した上で購入を決断する必要があります。
また、すべての輸入車に当てはまる話ではありませんが、左ハンドル車を選んだ場合は運転・取り回しに不便を感じるケースもあります。
購入時は為替相場の影響も少なからず受けることになるため、少しでも購入時の負担を減らしたいのであれば、金利が低めに抑えられている金融機関のカーローンを検討してみましょう。
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