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ペットと一緒に乗るのに適した車種はどれ?乗せる際の注意点も解説

ペットと一緒に車に乗れるようになると、その分行動範囲も広くなり、旅行を楽しんだり遠くの動物病院にまで連れて行ったりすることができるようになります。
しかし、基本的に自動車は人間が乗ることを前提として作られており、人間と動物は身体の構造も異なるため、注意が必要な場面も多くなります。

ペットを車に乗せる際は、できるだけ安全に乗せやすい車種を選び、クレートなどペットを安心させてあげるグッズを用意することが大切です。
この記事では、ペットと一緒に乗るのに適した車種を紹介しつつ、実際に乗せて運転する際の注意点についても解説します。

ペットに優しい車の特徴

ペットを乗せることを想定した仕様の車種を除き、飼い主がペットを車に乗せる際は、一般的には飼い主が「ペットを安全に乗せて走れるよう工夫する」必要があります
しかし、車種そのものがペットを乗せるのに適していない場合もあるため、最低限次のような特徴を備えた車を選びたいところです。

愛犬に優しい車の特徴

大前提として、自力で車に乗れる犬は、総じて大型犬など「身体のサイズが大きい犬」に限られます。
小型犬や中型犬は、地面からステップまでの高さを登るだけでも難しいはずですから、飼い主がクレートなどに入れて乗せる必要があります。

また、大型犬であればどんな車でもスムーズに乗れるわけではなく、ワゴンの荷室、後席シートの座面の高さが概ね「60cm以下」でないと、乗り降りは難しいでしょう。
できれば、ステップ高が40cm以下など、子供でも乗り降りしやすい高さに抑えられているものを選ぶと、愛犬の乗り降りの負担軽減につながります

次に注意したいのが、エンジン音・ロードノイズが極力抑えられた車を選ぶことです。
犬と聞くと嗅覚が優れているイメージがありますが、実は聴覚も優れており、大きな音・予想できない音・普段犬が生活する上で耳にしない音を聞くと、愛犬が不安を感じてしまうおそれがあります。

床部分に関しては、シートとの段差をなくし、愛犬が過ごす場所をフラットな状態にできる車の方が望ましいでしょう。
その他、犬は総じて暑がりであることから、エアコンの風が「愛犬がいる場所」まで届くかどうかも事前に確認しておきましょう。

愛猫に優しい車の特徴

個体差こそありますが、猫は総じて自動車が苦手な傾向にあり、基本的にはキャリーバッグ・ケージといったグッズを使用して車で移動するのが一般的です。
愛犬を車に乗せるケースとは違い、一緒にドライブを楽しむというよりは、愛猫を動物病院など目的地まで送り届けるといったニュアンスが近く、基本的には積極的に車に乗せない方が安心です

その上で、愛猫がくつろげる車の特徴をあげるなら、できるだけ車内を「家に近い環境」に整える必要があります。
ミニバンなど、車内スペースが広い車を選ぶと、トイレやキャリーケース・ドライブボックスといったグッズを積むのも難しくないでしょう。

また、各種グッズを積む際は、2列目のシートを後ろに移動するなどして、フラットな広めの空間を確保できるよう工夫しましょう。

その他のペットに優しい車の特徴

その他のペットに優しい車の特徴としては、例えば次のようなものがあげられます。

うさぎ●振動に対して敏感なため、できるだけ揺れの影響を抑えられる車種がよく、車高が低いセダン、ホイールベースが長いミニバンなどを選ぶのが理想
●うさぎ専用のキャリーケースに入れ、牧草や水はいつでも口にできるよう準備しておく
カメ水槽に水を入れて移動させる際は、隣に同乗者を配置し、夏は水温が高くなり過ぎないよう、冬は逆に水温が低くなり過ぎないよう、冷暖房の効きが良い車を選びたい
※(コンパクトカーなど、車内が狭い普通自動車は、エアコンで車内の温度を調整しやすい)
ハムスター●揺れが少ない車種、選べるのであればマルチリンク式サスペンションなど、走行性能に優れた車が望ましい
●キャリーの中は巣箱・エサ入れといったシンプルなレイアウトにし、床材を多めに敷いたり、キャリーをタオルや毛布の上に置いたりして移動する
●夜行性のため、夜間に移動することをおすすめする

ペットと一緒に乗るのに適した車種

新しく車を購入するにあたり、ペットと一緒に車に乗ることを想定している場合、ペットを乗せるのに適した車種を選びたいところです。
次にご紹介する車種を選べば、犬・猫をはじめとする様々な動物を車に乗せても、安心して同乗できるでしょう。

スーパーハイトワゴンの軽自動車

軽自動車の中から、ペットと同乗するのに向いている車種を選ぶのであれば、いわゆる「スーパーハイトワゴン」タイプの軽自動車を選ぶとよいでしょう。
スーパーハイトワゴンとは、軽自動車の細分類の一つで、次のような特徴を持つ軽自動車を指します。

  • 全高1,700mm以上
  • 後部座席の両側にスライドドアが装備されている
  • 軽自動車なのに居住性に優れる

全高が高い車種のため、トランクにキャリーケースなどを積む際に便利で、ペットカートを使用している場合は畳まずに乗せることも可能な場合があります。
また、助手席のドアと後部座席ドアの間に柱がない「ピラーレス」タイプの車種も登場しており、こちらを選ぶと大型犬の乗り降りも楽になります。

シートアレンジの種類も豊富であることから、ペットと車内でくつろぎたいと考える人にもおすすめです。

ハイト系コンパクトカー

ハイト系コンパクトカーとは、いわゆる「普通車のハイトワゴン」を指し、軽自動車のスーパーハイトワゴンのコンセプトをコンパクトカーに盛り込んだモデルが該当します。
デザインはスーパーハイトワゴンに似ており、普通車としてはコンパクトな部類に含まれるものの、ボディサイズは一回り大きく設計されています。

取り回しも良く、軽自動車に比べれば馬力もあるため、ペットと過ごすのはもちろんのこと、普段使いにも便利です。
天井が高い一方、低床フロアを実現していることから、大型犬などが自力で乗りやすいのもポイントです。

こちらの車種も、トランクスペース・車内スペースが広く設計されているため、ペットカートやケージ、クレートの置き場所に困りません。

街乗り重視のSUV

SUVは、軽自動車やコンパクトカーに比べて安定感のある走りが魅力の車種で、走行中にペットが安心して過ごせる走り心地を実現しています。
加えて、街乗り重視のコンパクトなSUVなら、限られたスペースの中でもラゲッジスペースが確保されているため、都市部を走ることが多い場合でもキャリー・カートなどを積載しやすいのがメリットです。

街乗り重視のSUVは、オンロードを走る想定で作られているものの、比較的悪路走破性が高い車種が多い傾向にあります。
よって、ペットと一緒にアウトドア系の趣味を楽しみたい場合は、SUVに乗っていろいろなところへ出かけるのもよいでしょう。

ただし、SUVは最低地上高が高いモデルが多く、大型犬であっても自力で乗り降りが難しい状況が考えられるため、状況によっては飼い主が介助して乗せる必要があります。

空間が広めのミニバン

ペット以外の家族や、積載する荷物の量などにも配慮して車を選ぶ場合は、空間が広めに設計されているミニバンを選ぶと安心です。
ミニバンの多くは、6~8人が乗れるグレードが用意されており、3列目を跳ね上げて荷物を積載することもできます。

ラゲッジスペースまでの高さもそれほど高くないモデルが多く、大型犬なら自力で乗れる高さであることも魅力の一つです。
高さも十分あるため、ペットカート・クレートなどを積むのにも苦労しないでしょう。

また、あえて5人乗りのミニバンを選べば、ラゲッジスペースを広く使って、ペットがのびのびと過ごせる空間を整えることもできます。
後部座席に複数のクレートを積むような使い方にも適しており、多頭飼いしている家庭にもおすすめです。

ペットを車に乗せる際の注意点

ペットとドライブする際は、ペットにとって車が「恐怖の対象」とならないよう、飼い主や家族が多方面でサポートすることが重要です
以下、ペットを車に乗せる際の注意点について、主なものをいくつかご紹介します。

車に乗せたことがない場合は「慣らす」こと

どんなペットを飼っている場合であっても、自然界で動物が車に乗る機会は基本的にないため、いきなり車に乗せようとすると怯えてしまうおそれがあります。
初めて車に乗せようとする際は、エンジンの音や車体の大きさ、排気ガスの臭いなどにひるんでしまう子も多いため、すぐに車に乗せようとするのではなく、最初に車に慣らす訓練をしておきたいところです。

まずは、エンジンをかけずにペットを車に乗せて過ごす時間を設けるなど、車が怖くないものだと教えるプロセスを踏みましょう。
車に乗せることにこだわらず、車の近くで一緒に遊んでみたり、車の中でおやつなどのごほうびをあげてみたりして、良い思い出を作ることが大切です。

なお、移動時にクレートを使う場合は、乗車してもクレートの中で過ごすようクセをつけておくと、ペットが車から飛び出してしまうリスクを軽減できます

ペットを車内で自由にさせたまま走行しない

車を運転して道路を走っていると、助手席や運転席の窓から、ペットが顔を出した状態で運転している車を見かけることがあります。
しかし、これは逮捕されることも十分考えられる、リスクの高い行為であるため、車を走行させている間はペットを車内で自由にさせないよう注意が必要です

そもそも「ペットを運転手のヒザの上に乗せて運転する」・「窓からペットが顔を出した状態で運転する」のはNGであり、運転手の視界を妨げる、窓からペットが飛び出てしまうなどのリスクがあります。
このような行為は法律にも違反しており、道路交通法第55条第2項の「乗車積載方法違反」にあたるため、走行中は必ずクレートに入れる、ペットシートを使うなどの配慮を心がけましょう。

トラブルに備えて準備する

どんなに慣れているペットでも、車内空間は少なからずペットにストレスを与えることが予想されるため、トラブルに備えてグッズを準備しておくとよいでしょう。
例えば、大きめのリュックにペット向け飲料水やフード類、排泄物を入れるビニール袋やウェットティッシュなどを入れて持ち歩いておくと、ペットが粗相をした際にも対応しやすいはずです。

また、ペットの習性や性格に配慮し、乗車する前に準備しておいた方がよいことは、事前に済ませておくと安心です。
例えば、愛犬とドライブに出かける場合は、出発前に散歩してトイレを済ませておくと、車の揺れで尿意をもよおすのを抑えるのに役立ちます。

寂しがりやで、飼い主のそばに行きたがるペットの場合は、助手席にドライブボックスやキャリーなどを設置するのも一手です。

休憩はできるだけこまめに

ペットへの負担を減らすため、目的地まで急いで移動しようとするあまり、ついつい長時間運転になりがちなドライバーも少なくないはずです。
しかし、ペットの体調を考えるのであれば、かえってリフレッシュのため1~2時間に1回を目安に休憩をとった方が安心です。

ドライブする際は、休憩地点となるサービスエリア・ドッグランなどをチェックしておき、こまめに立ち寄るようにしたいところです。
可能であれば、水分補給、軽めの散歩、トイレなどの時間を確保できるとよいでしょう。

ペットのための車選びにはカーローンも活用しよう

ペットと暮らしていると、エサ代や治療費など、何かとお金がかかるものです。
ペットと一緒に過ごす時間を充実させるため、車の買い替えを検討している人は、経済的負担を軽減するためカーローンの利用を検討してみましょう。

スムーズに購入手続きを進めたい場合は、車を買いに行ったお店で、そのままカーローンを組むのも一手ではあります。
しかし、実は金利が高く設定されていることが多いため、検討の余地があるなら“金利が低い”金融機関のカーローンを組むことにチャレンジしてみましょう。

金融機関でカーローンを組む際は「クラウドローン」を

金融機関で組めるカーローンは、ディーラーや信販会社などが取り扱っているカーローンに比べると、審査の難易度が高めに設定されています。
そのため、できるだけ早い段階で、自分の希望する条件でカーローンを組みたいなら、一度に複数の金融機関の提案を受けられる「クラウドローンの利用がおすすめです。

クラウドローンは、オンラインで年齢・家族構成・年収といった基本情報を入力するだけで、全国各地の銀行からプランの提案を受けられます。
審査はクラウドローン提携の保証会社が事前に審査するため、条件にマッチした金融機関の提案だけに目を通すことができ、自力で銀行を回るよりも効率的にカーローンを組むことができます

まとめ

車にペットを乗せる際は、ペットが車を嫌がる可能性を考慮した上で、車が「怖くない」ものであると飼い主が教えることが大切です。
いきなり車に乗せようとせず、少しずつ車という乗り物・環境に慣らしていって、それからドライブや移動に移行したいところです。

ペットにとって快適な環境を求めるなら、高さがあるハイトワゴン系統の車種や、車内空間を広くとれるミニバンなどを選ぶと安心です。
ただし、ペットの種類によっては揺れの少ない車種を選んだ方がよい場合もあるため、車選びの際は飼っているペットの体調管理に適したものを選びましょう。


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