2024年12月24日
キャンピングカーの人気は年々上昇しており、一般社団法人 日本オートキャンプ協会の「キャンピングカー白書2023」によると、キャンピングカーの販売総額は増加傾向で、2022年の国内キャンピングカー販売売上合計額は過去最高の762億円、保有台数は145,000台と算出されています。
2005年時点の保有台数は50,000台で、17年の間に約3倍にまでユーザーが増えたことになります。
この記事では、なぜキャンピングカーがこれほどの人気を集めているのか、その背景に触れつつ、人気の機能やおすすめ車種についても解説します。
目次
キャンピングカーを購入・利用する人が増えた一因として、新型コロナ禍の影響は無視できませんが、その中でキャンピングカーが持つ「魅力」に気付き、購入を決断した人も一定数存在しています。
以下、キャンピングカーが人気を集めている背景について解説します。
新型コロナウイルスは、今なお感染終息には至っていないものの、2020~2022年の3年間の猛威は計り知れないものでした。
多くの人が緊急事態宣言によって行動の自由を奪われ、密閉・密集・密接のいわゆる「3密」を避けるため、外出が厳しく制限されていたのは記憶に新しいところです。
そのような中、オートキャンプが3密状態になりにくいレジャーであることが広く認知され、これまでアウトドアに興味を持っていなかった人も、キャンピングカーを使ったオートキャンプに興味を持つようになりました。
新型コロナ禍を経て働き方が多様化したことや、休暇が取りやすくなったことも、キャンピングカー人気の一因と考えられます。
「キャンピングカー白書2023」によると、2022年の調査で平日にキャンプをすると回答した人が50.1%となっており、自由度の高い旅を楽しんでいるオートキャンパーが多いことが分かります。
キャンピングカーで移動・宿泊する場合、駐車できるスポットさえ確保できれば車内で寝泊まりでき、職種によっては車内で仕事をすることも可能なため、休日・勤務日の予定を柔軟に立てやすいというメリットがあります。
キャンピングカーと聞くと、トラックのようなサイズ感で、トイレやシャワーなどが付いている大型車を想像する人も多いかもしれません。
そのようなキャンピングカーは、車内で過ごすには便利・快適なものですが、取り回しが難しい、駐停車できる場所が限られるなどのデメリットも無視できません。
しかし、近年では乗用車をベースにしたキャンピングカーが多数登場しており、軽自動車ベースのものも人気を集めています。
見た目が一般車両とほぼ変わらず、日常使いにも適したキャンピングカーが登場したことで、男女を問わずキャンピングカーに興味を持つ人が増えているのです。
インターネットが普及したことにより、近年ではSNSやYouTubeなどの動画共有プラットフォームなどを使って、オートキャンプの楽しさを発信している人が増えています。
キャンプを題材にした漫画などを読んで「楽しそう」と感じた人が、本格キャンプの前に気軽にできそうなオートキャンプにチャレンジするため、キャンピングカーを購入する例は少なくありません。
どちらかというとキャンプや本格アウトドアに苦手意識を持っていた人が、キャンピングカーを利用することで簡単にアウトドアを楽しめることをSNSなどで知り、購入に至っているものと考えられます。
キャンピングカーは、基本的に大きければ大きいほど多くの装備・機能を追加できますが、必ずしもサイズにこだわる必要はありません。
以下、これからオートキャンプを始める人向けに、おすすめのキャンピングカーの種類をご紹介します。
軽キャンパーとは、軽自動車をベース車両にしたキャンピングカーのことをいいます。
運転するにあたって小回りが利くため、普段の買い物などにも利用できることから、都市部など駐車場のスペースに限りがある人向けです。
車体価格も相対的に安くなり、燃費や維持費の面でもメリットは大きいでしょう。
代表的なものが自動車税で、軽自動車は10,800円と一律であることから、排気量によって税額が左右される普通自動車ベースの車両よりも経済的です。
大人2人がしっかり寝られる空間を作ることができ、ポップアップルーフがあるモデルを選べば、上部で就寝することも可能です。
ただし、車内スペースには限りがあり、水回りを充実させるのには限界がある点に注意が必要です。
なお、主な人気車種(一例)の価格は以下の通りです。
ホワイトハウスキャンパー N VAN COMPO | 2,467,300円~ |
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オートワンキャンパー 給電くん | 2,004,200円~ |
ダイレクトカーズ AMAHOⅢ | 3,590,000円~ |
バンコンとは、いわゆるバン(1BOX)をベースに作られたキャンピングカーのことをいい、多くの場合は外見がバンの状態を維持しているのが特徴です。
こちらも普段使いに適したモデルの一つで、軽キャンパーに比べると空間が広いのがメリットといえます。
室内空間のアレンジは車種によって様々で、完全に「ベッド」として使用することを想定しているバンコンもあれば、シャワーやトイレの空間を確保しているものもあり、ライフスタイルやアウトドアの過ごし方によってモデルを選び分けることができます。
ただし、軽キャンパーに比べると駐車場に制限があり、ベース車両が人気の場合は盗難のリスクにも対応する必要があります。
なお、主な人気車種(一例)の価格は以下の通りです。
レグビィ プラスLV/LV1 | 5,100,000円~ |
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トイファクトリー BADEN | 6,960,000円~ |
カトーモーター ロングトレイン | 5,844,300円~ |
現在乗っている自動車が気に入っているなどの理由から、キャンピングカーへの買い替えは検討していないものの、何とかしてオートキャンプを楽しみたいと考えている人は「キャンピングトレーラー」の利用がおすすめです。
購入の際は、いきなり大きいサイズのものを購入するよりも、二輪かつ小さめのサイズのトレーラーを選んだ方が、取り扱いが楽になるでしょう。
軽量なトレーラーの中には、軽自動車であっても牽引できるものがあり、普通自動車第一種免許であっても「車両総重量750g以下」のトレーラーであれば牽引免許不要で牽引できます。
移動できる“家”の感覚で利用可能なことが大きなメリットですが、切り離して移動するためにはRVパーク・キャンプ場などを予約しなければならず、トレーラー自体も車検を受けたり税金の支払い義務があったりするため、事前にランニングコストを確認しておきましょう。
なお、主な人気車種(一例)の価格は以下の通りです。
MYSミスティック レジストロ クコ | 2,893,000円~ |
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バンショップミカミ CORO | 1,760,000円~ |
Happier Camper HC1 | 3,100,000円~ |
キャンピングカーで快適に過ごすためには、室内が適温であること、飲食が便利であること、自宅での日常生活に近い環境であることが重要です。
次にご紹介する機能を車内に備えると、よりリラックスして車内でくつろげるでしょう。
キャンピングカーを利用して移動する場合、トイレをどうするのかについては判断が分かれるところです。
主に道の駅などで車中泊する目的でキャンピングカーを選ぶなら、トイレは必須とは限りませんが、たとえトイレであっても夜間に外に出ることが嫌な人も多いはずです。
そこで役立つのが「ポータブルトイレ」で、持ち運びができる小さなサイズとなっているのが特徴です。
マルチルームに配置するほか、軽キャンパーなら後部の余ったスペースなどに配置して使用することもでき、子供と一緒に出掛ける際などは安心です。
ポータブルトイレのメリットは「後付け」が検討できることで、安いものなら5,000~15,000円の価格帯で購入できますから、スペースが用意できる場合は検討してみましょう。
ちなみに、非常用トイレが自宅にある場合は、そちらをポータブルトイレにセットして用を足すようにすると、水洗機能を利用することなくキレイに使えます。
エンジンを動かすために必要なメインバッテリーに加えて、車内で使用するための電気を供給するサブバッテリーを備えていると、色々な家電を車内で使用できます。
後述するエアコン・FFヒーター・冷蔵庫といった便利家電を利用するにあたっては、サブバッテリーの存在が欠かせません。
サブバッテリーは、走行のほか外部充電も可能なため、RVパークやオートキャンプ場などで充電できるため安心です。
また、ソーラーパネルを備えているキャンピングカーに乗っている場合は、晴れていれば走行していない状態でも充電できます。
多くのキャンピングカーにはサブバッテリーが標準装備されていますが、例えば軽キャンパーのオプションとして上位互換するなら25,000~50,000円、リチウムイオンバッテリーを1個追加するなら200,000円以上を見込んでおくとよいでしょう。
車は家に比べて「夏は暑く冬は寒い」環境になりやすく、車内で快適に過ごすためにはエアコンやヒーターを取り付けるのが望ましいでしょう。
家庭用エアコンを搭載したキャンピングカーなら、冷却だけでなく除湿にも対応できます。
FFヒーターは、降雪地域などの寒冷地で過ごす機会が多い人向けの装備で、走行用燃料やLPガスなどを使って車内を暖める仕組みとなっています。
車載エアコンを使って車内を暖める方法もありますが、キャンピングカーのサイズによっては十分に暖まらないことも考えられるため、エアコン・FFヒーターのオプションが用意されている車種については搭載を検討したいところです。
エアコン搭載にあたりネックとなるのが工賃で、本体価格を250,000円前後と想定しても、配管工事や室外機取り付け、家具移動など諸々の出費を加算すると、総額で450,000~600,000円、高くなると1,000,000円ほどかかるおそれがあります。
FFヒーターに関しては、大まかに本体価格200,000円、それに工賃70,000~85,000円ほどがプラスされるイメージになるため、300,000円弱の予算を見積もっておくとよいでしょう。
キャンピングカーに乗って、長期的に旅行を楽しみたいなら、冷蔵庫があると便利です。
暑い時期に冷たい飲み物が欲しくなったり、出先で魚を刺身で食べたくなったりした場合などは、食品を冷たい状態で保存できる冷蔵庫が重宝するはずです。
すぐに冷蔵庫の中は冷えないため、出かける前の夜に電源を入れておくと、旅行当日から食品を冷やすことができます。
冷却効率を優先するなら家庭用と同じ「気化圧縮式」をおすすめしますが、静音性を重視するなら「電子式」を選ぶのも一手です。
20L以下のコンパクトなタイプの冷蔵庫なら80,000円台で見つかる場合もありますが、70~90Lと大きめのものを用意したい場合は、概ね160,000円台を想定する必要があります。
キャンピングカーオーナーが、つけなくて後悔するものの一つに「換気扇」があげられ、車内を閉め切って過ごす時間が長い人は換気扇を装備した方がよいでしょう。
車内の温度調節のほか、窓を閉め切った状態で空気を入れ替えるのにも役立ってくれるため、子供やペットと一緒に出かける機会が多い人は必須といえます。
一般的には「ベンチレーター」式という、天井部分に穴を開けて取り付けるタイプの換気扇を装備するケースが多く見られますが、こちらは雨天時に雨が入り込むデメリットがあります。
このデメリットを避けるには、カバーの裏側に排気口がある「マックスファン」を選ぶのがおすすめです。
換気扇は標準装備されている車種もあるものの、オプションで取り付けるにあたっては、概ね90,000円前後のコストを見積もっておくとよいでしょう。
電子レンジがあると、旅行の自由度が格段に上がるため、予算にゆとりがあれば取り付けたいところです。
地元のスーパーなどで弁当を購入した際に、車内でアツアツの弁当を食べられるだけでなく、簡単な調理もできるようになります。
電子レンジのオプション価格帯自体は、例えばエアコンや冷蔵庫などに比べると手ごろで、50,000円前後を想定しておけば問題ないでしょう。
ただし、電子レンジを使うためには、サブバッテリーはもちろんのこと、電圧を変化するためのインバーターを取り付ける必要があり、そのインバーターに200,000円前後のコストを覚悟しなければならないケースもあります。
また、バッテリーに蓄えられた電力には限りがあるため、他の家電に使用する電力も考慮した上で使い過ぎないよう注意が必要です。
キャンピングカーは、一般的な車種に比べて資産価値が下がりにくい傾向にあるため、ベース車両そのものの長寿命化もあいまって、長期のローンを組むメリットが大きい傾向にあります。
キャンピングカー専用ローンを用意している銀行もあり、信販会社に目を向けると「240回払い」という超長期ローンを用意しているところもあります。
ただし、信販会社はどうしても金利が高くなりがちなため、月々の支払負担を軽減することを第一に考えるなら、銀行など金融機関が提供しているカーローンを利用するのが無難です。
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自分の希望でどうなるのか知りたい方は、事前にシミュレーションした上で申し込むことも可能です。
キャンピングカー人気は年々上昇傾向にあり、新型コロナ禍を契機にアウトドアを楽しもうと考えた人が、様々なキャンピングカーでそれぞれの時間を楽しむようになりました。
近年では、軽キャンパーのように比較的手軽に購入できる車種や、軽自動車で牽引できる軽量のトレーラーも登場しています。
オプション・後付けなどで、トイレや電子レンジなどの便利な装備を備え、快適性を追求することもできます。
ただし、決して安くない金額を請求されることが想定されますから、装備を整える際は予算とよく相談してから判断しましょう。
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