「ペットを飼いたいけれど購入費用が足りない」、「ペットが病気になり、高額な医療費が支払えない」。そんなとき頼りになるのがペットローン。
銀行とペットショップでは特徴の異なるペットローン取り扱っているので、それぞれのメリット・デメリットをチェックしてみましょう。
また、ペットローンの審査基準や審査通過率を上げる方法を解説するとともに、注目のスルガ銀行のペットローンや、ペットローン選びに役立つサービスも紹介します。
この記事を監修する専門家
有限会社ライフドアーズ ファイナンシャルプランナー
谷間 志帆(タニマ シホ)
AFP(日本FP協会) 2級FP技能士(国家資格) 証券外務員資格1種(株式、債券、投資信託販売資格) DCマイスター(DCマイスター協会) 住宅ローンアドバイザー 相続知財鑑定士(相続知財鑑定士協会)
北海道出身。前職は国内生命保険会社勤務。
札幌を中心に各地で生命保険の基礎知識やマネープランの基礎知識をベースとしたマネーセミナーの講師を務める他、資産運用・保険相談などのコンサルティングを行なっている。
『理想のライフプランを実現するために、知っておくべきお金の知識をわかりやすくお伝えします。お気軽にご相談ください!』
ペットローンとは?どういった用途に使える?
かわいらしい犬や猫との出会いは一期一会。一目ぼれしてしまうとお金がないからといってなかなか諦め切れないものです。また、飼っているペットが病気やけがに見舞われたとき、お金を理由に治療を断念するなんてできませんよね。
そんなときに利用を検討したいのが、
用途をペット関連に限定した「ペットローン」。資金が足りないときや、今後の生活のためにお金を残しておきたいときに役立ちます。
まずは、どのような用途に使えるのか見ていきましょう。
ペットローンはペット購入のためのローンが組める
ペットローンの主な使い道は、ペットの購入費用です。ペットを飼い始めるには保護犬や保護猫を譲り受けるなど費用を抑える方法もあります。しかし、種類や血統書にこだわって購入すると、数十万円かかることも少なくありません。
「購入費用が足りないけれど、諦め切れない……」。そんなときはペットローンの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
トリミングやしつけ教室の費用として使える
ペットローンの種類によっては、ペットだけでなく
ペット用品の購入にも使えます。また、
トリミングやしつけ教室の費用など、ペット関連の用途に幅広く対応できるペットローンもあります。
ペットの医療費に特化したペットローンも
ペットには人間のような健康保険がないため、
けがや病気になると高額な医療費がかかります。ペットローンには
医療費に特化したタイプもあるため、高額な医療費の捻出が難しいときでも、愛するペットに治療を受けさせることができます。
ペットローンの種類にはどんなものがある?
|
銀行のペットローン |
信販会社のペットローン |
用途 |
ペット関連に幅広く使える |
ペットの購入に限定 |
金利 |
低め |
ペットショップにより異なる |
審査 |
厳しい |
比較的通りやすい |
借入までにかかる期間 |
1週間程度 |
多くの場合即日 |
ペットローンには、
銀行が提供するペットローンと
ペットショップと提携した信販会社が提供するペットローンがあります。それぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。
銀行が提供するペットローン
銀行では、住宅ローンやマイカーローンのような
目的別ローンとして、ペットローンを取り扱っていることがあります。ただし、
ペットローンを扱う銀行は少数なので、扱っていない場合は
利用目的を限定しない「フリーローン」を使うのもひとつの手です。
信販会社が提供するペットローン
信販会社のペットローンというとピンとこないかもしれませんが、
ペットショップでローンを申し込むと、多くの場合は提携先の信販会社からの借り入れとなります。
ペットショップの店頭で手続きできるため、
手間をかけずに借りられるのが魅力です。
銀行のペットローンと信販会社のペットローンどちらがいい?
銀行のペットローンと信販会社のペットローンのどちらを選ぶべきか悩む方も多いのではないでしょうか。そこで、それぞれのメリット・デメリットをチェックしていきましょう。
銀行のペットローンのメリット・デメリット
メリット
- 金利は低め
- 長めの返済期間を設定できる
- 用途の幅が広い
デメリット
- 審査がきびしい
- 審査に時間がかかる
銀行のペットローンの金利は4~12.0%程度で、フリーローンに比べると金利が低い傾向にあります。また、
返済期間を長めに設定できるため、毎月の支払額を抑えた返済が可能です。ペットの購入だけでなくトリミングやしつけ教室などにも使えるなど、
用途の幅が広いのもメリットです。ペットショップだけでなくブリーダーなどお店以外から買う時にも利用することができます。
一方、銀行のペットローンは
審査が厳しく、借り入れまでの期間も1週間程度かかります。このため、ペットショップで一目ぼれして、そのまま家にお迎えするということはできません。
信販会社のペットローンのメリット・デメリット
メリット
- 手続きが簡単ですぐにペットをお迎えできる
- 審査が通りやすい
- 審査が早い
デメリット
- ペットの購入費用にしか使えない
信販会社のペットローンのもっとも大きなメリットは、
ペットショップの店頭で手続きが完結する点です。また、銀行のペットローンに比べると
審査に通りやすく、結果も当日中に出ることが多いです。
デメリットは用途の狭さで、
ペットの購入費用のみに限る場合がほとんどです。このため、ペット用品を一緒に購入する場合は、その分の費用を別に用意する必要があります。
なお
金利はペットショップにより異なり、なかには金利ゼロで利用できる場合も。ただし、金利がかからない場合は返済期間が短い場合が多く、毎月の負担が大きくなるため注意が必要です。
ペットローンにはどのような審査基準がある?
ペットローンを利用するには、審査を通過する必要があります。審査ではどのような点をチェックされるのか知っておきましょう。
ペットローンを返済できるだけの収入があるか?
ペットローンに限らず、
銀行や信販会社はローンの返済の見込みがない人には融資しません。このため、返済額が年収に見合っているかを
返済比率で評価します。返済比率とは他社への返済も合わせた
年収に対する年間の返済額で、目安は35%以内です。
ペットローン借入前の返済遅延など信用情報に不安はないか?
返済比率とともに重視されるのが信用情報です。
信用情報とは、ローンの借り入れやクレジットカードの支払いなど、個人の金銭取引をまとめたもので、きちんと返済している実績があるかチェックされます。また、自己破産や債務整理、滞納・支払遅延なども記録されており、
金融事故の履歴があると審査が通りにくくなります。身近なところでは、スマートフォンの代金の分割払いや税金の延滞も影響しますので、注意しましょう。
勤続年数など属性情報に不安はないか?
年収や返済比率だけでなく
安定した収入があることも重視されるため、雇用形態や勤続年数も審査の対象です。このため、
正社員であることや勤務年数が長いことは審査に有利に働きます。
一方で、
学生やアルバイトだったり、就職・転職して間もない方は安定した収入があるといえないため、審査は通りにくいです。
ペットローンの審査に通過する確率を上げるには?
審査に不安があるけれど、ペットの購入を諦めたくないという方は、対策をおこなったうえでペットローン審査に臨みましょう。
転職直後のペットローン申込みはなるべく避ける
ローン契約では、勤続年数が長いほど審査に有利になります。特に
勤続年数が1年未満の場合は審査が通りにくいため、転職直後の申し込みはなるべく避けましょう。
借入枠の見直しをする
他社での借り入れも含めて返済比率を計算し、35%を超えるようであれば希望額や返済期間を見直しましょう。また、複数のローンを抱えていると審査は通りにくくなります。
完済可能なカードローンなどがある場合は、完済してからペットローンを申し込みましょう。
また、クレジットカードのキャッシング枠も借入可能額に影響することがあります。使っていないクレジットカードがあれば、この機会に解約するのもおすすめです。
複数のペットローンの仮審査を申し込む
ペットローンの審査基準は金融機関ごとに異なります。
複数の銀行に仮審査(事前審査)に申し込み、借り入れ可能なペットローンを探しましょう。また、ペットローンの借り入れが難しい場合は、用途を限定しない
フリーローンを利用するのもひとつの手です。
借入可能なローンを効率的に探すなら、「クラウドローン」を利用してはいかがでしょうか。クラウドローンは希望する条件を登録すれば、
融資可能な銀行から直接プランの提案が受けられます。手続きはオンラインで完結するので、
銀行に行く時間が取れない方にもおすすめです。
次に紹介する「スルガ銀行」もクラウドローンに参加していますので、まずはホームページから希望の借入条件を登録してはいかがでしょうか。
銀行が提供するペットローンの参考:スルガ銀行のペットローン
銀行のペットローンのなかでも人気なのがスルガ銀行。地方銀行でありながら、
全国どこからでも申し込めます。コンビニなどの
ATMから手数料無料で返済でき、余裕のある月は
繰り上げ返済も可能です。
オプションで団体信用生命保険をつければ、もしもの時に保険で完済できます。3種類のプランが用意されているので、それぞれの金利や借入可能額などを見ていきましょう。
ペットローン<オーナーズプラン>
オーナーズプランは、ペットの購入はもちろんトリミング費用、しつけ教室などペット飼育に関する費用全般に利用できます。
月々の最小返済金額が決められており、例えば借入残高10万円以下の場合は3,000円から設定できます。
商品名 |
ペットローン<オーナーズプラン> |
金利 |
年利6.0%~12.0%(2022年5月現在) |
借入可能額 |
10万円~100万円 |
返済期間 |
1年ごとの自動更新 |
どうぶつ医療ローン<ヘルスケアプラン>
ヘルスケアプランは、動物病院の治療・医療費等、健康管理にかかる費用全般に利用可能。ペット保険給付までの一時立て替えにも使えます。最小返済金額などの借り入れ条件はオーナーズプランと同様です。
商品名 |
どうぶつ医療ローン<ヘルスケアプラン> |
金利 |
年利6.0%~12.0%(2022年5月現在) |
借入可能額 |
10万円~100万円 |
返済期間 |
1年ごとの自動更新 |
どうぶつ医療ローン<高度医療プラン>
高度医療プランは、ヘルスケアプランではまかないきれない先進医療や高度な手術、入院費用などの高額な費用に対応できます。オプションでカードローン機能をつければ、必要なときにその都度借入できます。
商品名 |
どうぶつ医療ローン<高度医療プラン> |
金利 |
年利4.0%~7.5%(2022年5月現在) |
借入可能額 |
100万円~800万円 |
返済期間 |
6回以上120回以内 |
外部サイト:スルガ銀行「
ペットローン&どうぶつ医療ローン」
ペットローンを上手に活用してペットとの暮らしを楽しもう
ペットの飼育には、毎月のエサ代やワクチン接種などさまざまな費用がかかります。
ペットローンを利用してペットを購入する際は、飼育費用がかかることを踏まえたうえで余裕を持った返済計画を立てましょう。
また、ペットローンはペットの購入だけでなく、治療が必要なときやしつけ教室などにも利用できます。ペットローンを活用して、かわいいペットと豊かな時間を過ごしてはいかがでしょうか。
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ペットローンは、ペットの購入や医療費など、ペット関連の費用に特化したローンです。購入時の高額な出費を抑えるために活用できるため、ペットとの生活を始める際に非常に便利です。この記事では、ペットローンの基本的な概念、銀行とペットショップでの違い、利用方法について解説しています。ペットを家族に迎えたいと考えている方や、既に飼っているペットの突然の医療費に備えたい方には特に参考になる内容です。