2024年04月30日
カーポートは、紫外線や雨、汚れなどから、大切な車を守ってくれるエクステリアです。夏の暑い日には車内温度の上昇を防いだり、雨の日に濡れずに乗降できるなどのメリットもあります。しかし、カーポートは外構であるため、強風や積雪、落下物などによって破損してしまう危険性があります。また、日々紫外線や雨風に晒されているので、10年程経つと経年劣化による不具合が気になってくることも。
そこで今回は、「カーポートの屋根が壊れてしまった」「そろそろ新しい屋根に交換したい」という方に向けて、カーポートの屋根の交換にかかる費用や、屋根に多く使われているポリカーボネート材の特徴、交換費用を抑える方法などについて、詳しくご紹介したいと思います。
目次
カーポートの屋根が何かしらの理由で破損してしまったり、経年劣化により交換が必要になった時は、屋根だけの修理、交換が可能です。
修理費用の相場は、材料費、人件費、施工費を含めて1枚あたりおおよそ20,000〜30,000円ほどになります。交換する枚数が増えればその分費用が高くなりますが、業者によっては、枚数によって割引してくれるところもありますので、交渉してみると良いでしょう。
また、ポリカーボネート材のカーポート屋根の耐用年数は10〜15年と言われています。経年劣化による破損で交換が必要になった場合、今は破損していない部位も劣化している可能性が高いので、またすぐに修理が必要になるかもしれません。複数回修理を頼むと、その都度人件費がかかってしまうので、劣化が気になる場合は全てのパネルを交換したほうが安くなる場合があります。
その他の費用として、撤去した屋根の廃棄料がかかる場合もありますので、見積もりを取る際に確認しておきましょう。
ポリカーボネートには波板と平板、黒やグレー、ブルーなどの色付や、無色透明、すりガラス調のマットタイプなど、いくつもの種類があります。色味では無色透明が一番安価で、色味や加工があると少しだけ価格が上がります。
波板は6尺(1820mm×655mm)で1,500〜3,500円程度、平板は10,000円程度と値段が大きく変わるため、選ぶタイプによって交換費用も変わってきます。
さらに熱線遮断や熱線吸収などの機能がプラスされたポリカーボネート材は、通常のポリカーボネート材より熱を通しにくく、車内の温度上昇や、熱による車やタイヤの劣化を防いでくれます。
熱線吸収ポリカーボネートと熱線遮断ポリカーボネートは、それぞれ別のメーカーの商品の名称で、色味のバリエーション等が異なります。
屋根材は、色が濃くなるほど熱線(赤外線)の遮断率が高くなり、車内の温度上昇や、熱による車の劣化を防いでくれますが、カーポートの下が暗くなってしまうというデメリットがあります。その点、熱線吸収(遮断)ポリカーボネートは、クリアカラーでも熱線の透過を一定量抑える機能があり、明るさを保ったまま温度上昇を防ぐことができます。同じクリアマットで比較したとき、通常のポリカーボネートの熱線透過率は約80%なのに対し、熱線吸収(遮断)ポリカーボネートの透過率は60〜70%となります。また、青色の熱線吸収(遮断)ポリカーボネートを使用すれば、約50%近くまで透過率を下げることができます。
材料費は、通常のポリカーボネートと比べて1枚につき500円程度高くなります。
現在、カーポートの屋根に使用される素材の主流であるポリカーボネート板は、樹脂製のプラスチック素材の一種です。加工しやすく軽量、さらに衝撃に強く、その耐衝撃性はガラスの200倍と言われています。紫外線をほぼ100%カットしつつ、透明性があり日の光を遮らないので、家の窓のそばに設置する場合にも、部屋に入る日の光を遮りません。使用可能温度は-40℃~120℃と幅広く、日光や雨風に晒される屋外での使用に向いています。
火が燃え広がらずに自然に消える、自己消火性という性質があるため、床面積が30平方メートル以下であれば防火地域・準防火地域でも設置が可能です。
デメリットは、有機溶剤・界面活性剤に反応しやすいことと、キズが付きやすいことが上げられます。アルカリ性の洗剤をかけたまま放置するとひび割れや変色を起こしてしまうので注意が必要です。
カーポートの屋根交換は、小さな破損であれば自分で行うことも可能ですが、ポリカーボネートの平板はホームセンターなどでの入手が困難なので、平板屋根のカーポートの修理は専門業者に依頼しましょう。
また、屋根の修理は高所での作業になるため危険が伴います。専門知識が無いと、フレームの強度がわからず踏みぬいて大けがになる、などのリスクもあります。また、火災保険が適用される修理の場合、申請に修繕費用の見積書が必要になるため、大きな損傷の修理は業者に依頼したほうが安心でしょう。
カーポートの屋根の修理は、カーポートメーカー、ホームセンター、板金業者などに依頼することができます。ではそれぞれのメリット、デメリットや、修理にかかる費用を比較してみましょう。
メーカーの保証期間内であれば、販売店経由で修理を依頼することができます。また、保証期間以降も公式HPなどから修理を依頼することも可能です。修理の際の部品は純正品を使用してくれるので安心です。
ただし、メーカーに依頼した場合、実際に修理を行うのはメーカーの子会社や、提携している地元の業者であることが多いので、仲介手数料が上乗せされ、割高になる可能性があります。
全国展開しているホームセンターやハウスメーカーは、いつでも気軽に相談できて便利です。メーカーの純正品の部品を取り寄せてくれるところもあるので、希望があれば問い合わせてみましょう。また、おおむねメーカーに依頼するより費用を抑えることができます。
ホームセンターに依頼するデメリットは、品質が保証されない点です。地元の下請け業者に委託することが多いのですが、様々な修理を請け負っているホームセンターやハウスメーカーの下請け業者は、カーポートの専門業者ではないことが多く、修理品質が安定していない可能性があるので注意が必要です。
直接地元の修理業者に依頼すれば、仲介手数料を取られる心配がなく、他の選択よりも低価格で依頼できる可能性が高いです。ただし、大手のように大々的に広告しているところは少ないので、希望の業者を見つけるのが難しいといえます。やっと見つけた業者の技術が低かった、ということにならないよう、しっかりとホームページや口コミを確認することをおすすめします。
先述の通り、屋根の損傷が小さなものであれば、自力で修理することも可能です。普段からDIYを楽しんでいて工具が揃っている、という人は、破損部分の材料費のみで修理ができるので、大きく費用を抑えることができます。新たな屋根材となるポリカーボネート板は、種類やサイズによって異なりますが、6尺(1820mm×655mm)でおおよそ1,500〜3,500円程度です。
DIYでのカーポートの屋根の交換には、以下のものを揃えておくと良いでしょう。
これらを全て揃えると、それなりの費用がかかってしまいます。
「思ったとおりの仕上がりにならず、結局業者に頼むことになって、より費用がかさんでしまった」ということがないよう、慎重に判断しましょう。
突然カーポートの屋根が破損してしまったら、計画外の出費で慌ててしまいますよね。そんなとき、できる限り費用を抑えて修理するには、どんな方法があるでしょう。
修理には定価はなく、価格は業者によってさまざまです。できる限り低価格で質の良い修理を依頼するには、1社に絞らず複数の業者に見積もりを依頼してみましょう。また、材料費、工事費などの大雑把な見積もりではなく、内訳や工事内容を詳細に記載している業者は信頼ができる可能性が高いと言えます。
台風や大雪など、自然災害による破損の場合、火災保険が適用される可能性があります。台風による破損の場合は、契約内容に風災の補償がついている必要があります。積雪による被害は、雪災の補償が含まれていなければ保証されません。また、経年劣化による破損や、破損後3年以上経ってからの修理は補償対象外となります。
尚、修理額が全額保証されるか一部のみになるのかは契約内容によって異なります。
火災保険を申請するには、主に以下の資料が必要です。
まずは自身が加入している保険会社に問い合わせてみましょう。
台風発生が多い、積雪が多い、直射日光があたるなど、地域の自然環境を考慮した屋根材選びが大切です。環境に強い素材を選ぶことで無駄な破損を防ぎ、修理回数を最小限に抑えることができます。
業者に依頼せず自分の力で修理をすれば、道具と材料費だけで屋根の交換が可能です。
DIYでカーポートの屋根を交換する手順は以下の通りです。
※ポリカーボネート材には裏表があり、誤って設置すると劣化が早まるため要注意。
屋根の交換を業者に依頼すると、1枚でも20,000〜30,000円程度の費用がかかりますが、自分で交換する場合は、屋根材の購入費用数千円のみで修理できます。
ただし、火災保険の補償対象であるとき、万が一DIYが失敗して業者に修理を依頼した場合は、補償対象にならなくなる可能性が高いので注意しましょう。
カーポートの屋根交換にはリフォームローンが使えます。
リフォームローンは、用途をリフォームに特化した目的ローンで、カードローンやフリーローンに比べて低い金利が設定されています。住宅ローンと比較すると金利が高めで、借入金額の上限が低く設定されているものが多いのですが、審査は比較的通りやすいと言えます。
一部施工店では、ローン会社と提携して、契約時に申し込むことができるサービスを行っています。また、金利を0円で(施工店が負担)提供しているところもありますので、施工費も含めたトータルのコストで比較検討してみると良いでしょう。
リフォームローンは、各金融機関で条件が大きく異なります。より自分の計画にあったローンを効率よく探すなら、クラウドローンの活用がおすすめです。
ホームページで簡単な基本情報と希望の借り入れ条件を入力するだけで、金融機関から条件に合ったローンの提案が送られてくるので、その中から納得のいくプランを選ぶことができます。手続きはすべてwebで完結しますので、急に修理費用が必要になった時も、自宅にいながら落ち着いて検討することができますよ。
カーポートの不具合を放置すると、破損が広がり修理費がかさんでしまったり、破損した屋根材で人や車を傷つけてしまう可能性もあります。すぐに費用が用意できない場合は、リフォームローンを上手に活用して、できるだけ早急に適切な修理を行いましょう。
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