2021年12月25日
バイク購入の際に利用できるバイクローンは数多くありますが、それらの中から自分に合ったものを選ぶのは簡単ではありません。バイクローンには大きく分けて、「金融機関のバイクローン」「ディーラーローン」「バイク販売店の自社ローン」の3種類があります。 バイクローンを組むには、まず、バイクローンの種類や特徴を知ることが大切です。その上で、自分に合うバイクローンをじっくり検討しましょう。 ここでは、バイクローンの種類や特徴のほか、ローンを組む前に知っておきたいバイクローン以外のローンについてご紹介します。
目次
銀行や信用金庫など、金融機関が取り扱っているのがバイクローンです。バイクを購入する人が金融機関から融資を受け、毎月決まった金額を一定の期間で返済する方法です。なお、一般的に車の購入を目的としたマイカーローンでも、金融機関によってはバイクの購入に利用することができます。 金融機関のバイクローンには、主に下記のような特徴があります。
金融機関のバイクローンは、金利が低いのが大きなメリットです。銀行やローンにもよりますが、金利は1%前後から3%台後半と、多目的ローンやカードローンといったほかのローンに比べると低めに抑えられています。バイクの場合、車に比べると購入価格は安価です。ですが、新車であれば数十万円はしますし、車種によっては諸費用を含めると100万円を超える場合もあります。金利が低ければ、支払総額を抑えることが可能です。
金融機関のバイクローンを利用してバイクを購入した場合、購入したバイクは購入者の名義になります。ですから、ローンの返済中でも特に金融機関での手続きは必要なく、バイクの買い換えや乗り換えができます。
金融機関のバイクローンは、幅広い用途に利用できることも大きな特徴です。バイクの購入費用としてはもちろん、車検や修理などのメンテナンス費用にも使えますし、中にはバイク購入を含めて、運転免許の取得費用として利用できるローンもあります。
金融機関のバイクローンには仮審査と本審査があり、仮審査に通れば本審査を受けることができます。 仮審査とは、申込者の職業や年収といった属性情報をもとにした簡単な審査です。申し込んだ借入金額と年収のバランスが合っているか、属性情報に間違いがないかなどが確認されるといわれており、結果はすぐにわかります。 一方、本審査は申込者の属性情報に加え、ほかの金融機関への借入金額やローンの申込状況といった信用情報も細かく確認されます。申込者の信用情報は信用情報機関に照会されますし、銀行によっては勤務先への在籍確認なども行われるため、本審査には時間がかかります。
金融機関のバイクローンは金利が低いこともあり、ディーラーローンや自社ローンに比べると審査が厳しく、時間もかかる傾向があります。バイクローンや金融機関にもよりますが、本審査に通過するまで1週間程度かかるのが一般的です。 金融機関のバイクローンを利用する際には、購入したいバイクを決めて販売店に申し込み、購入金額を出した上でローンを申し込むという手順が多いでしょう。しかし、ローンの審査に時間がかかれば、バイクをすぐに入手することはできませんし、審査に通らなければ、バイクの購入もできなくなります。 先にご説明したとおり、金融機関のバイクローンは本審査前に仮審査の制度を設けています。ローンに申し込む前に仮審査を受ければ、ローンを利用できるか、できるならいくらまで借入れできるのか、目安がわかるでしょう。仮審査は、金融機関のウェブサイトから申込みが可能です。
ディーラーローンは、信販会社と提携しているバイク販売店で組むことができるローンです。金融機関のバイクローンと同じく、バイクの購入費を信販会社から借り入れ、毎月一定の金額を返済していく仕組みで、金利や返済期間は販売店と提携している信販会社によって異なります。 ディーラーローンには、主に下記のような特徴があります。
ディーラーローンは、金融機関のバイクローンに比べて審査に時間がかかりません。バイク販売店で信販会社のバイクローンに申し込むと、数時間で審査結果がわかります。 また、審査そのものも、金融機関のバイクローンよりも通りやすいといわれています。
ディーラーローンは審査が早く、通りやすいといわれる反面、金利は金融機関のバイクローンよりも高い傾向があります。融資元によって幅がありますが、金利は一般的に3~6%です。高額なバイクを新車で、しかも諸費用込みで購入するような場合や、返済期間を長く設定したい場合には、利息の支払いが大きな負担になる可能性があるため注意が必要です。 信販会社の多くは、ウェブサイトに支払額シミュレーションを用意しているので、返済計画の参考にするといいでしょう。
ディーラーローンを利用すると、多くの場合、ローンを完済するまではバイクの名義は、購入者ではなく販売店や信販会社となります。これは、「所有権留保」といわれるもので、ローン完済後に購入者の名義に変更されます。 ローンが完済するまでのあいだに、バイクの売却や買い換えをしたい場合には、所定の手続きを踏み、バイクの所有者である販売店や信販会社の承認を得なければなりません。
自社ローンとは、金融機関や信販会社を通さずに、バイク販売店が自社で分割払いを受けつけるシステムのことです。バイク購入の際に自社ローンを利用した場合、金融機関や信販会社を通さず、バイクの購入者が毎月決まった額を販売店に支払います。 バイク販売店による自社ローンには、主に下記のような特徴があります。
バイク販売店は金融機関ではありませんから、金利という言葉は使われません。その代わりに、手数料や保証料などの名目で、車体価格の10~20%程度が加算されます。
自社ローンの審査基準は、販売店が独自に設定しています。銀行や信販会社のバイクローンと比べると、一般的に審査に通りやすくなっています。
ディーラーローンを利用する場合と同じく、自社ローンでも、購入したバイクの名義は購入者ではなく、販売店にあることが多いようです。そのため、自社ローンの支払いが完了するまでは、基本的にバイクの売却や買い換えができません。また、自社ローンを申し込む際、保証人を必要とする場合も多く、こうした制約の多さがデメリットといえます。
先に紹介したバイクローン以外にも、残価設定ローンやカードローンなど、バイクを購入する際に利用できるローンがあります。最後に、それぞれのローンの特徴や、利用する上での注意点について見ていきましょう。
残価設定ローンとは、一定期間後に決まった価格でバイクを引き取ることを前提に、その残額分のローンを組む方法です。例えば、100万円のバイクを購入する際、2年後に「40万円で売却する」という前提で、残り60万円をローンで支払います。 この場合、2年後にローンを完済した後は、「バイクを所有者(信販会社や販売店)に引き渡す、または売却手続きをする」「残額の40万円を支払い、バイクを買い取る」「残額の40万円を新たにローンで支払う」という、3つの選択肢があります。
残価設定ローンを利用すると、最初の金利が低く設定されることが多いため、高額なバイクでも購入しやすいというメリットがあります。ただし、残額を新たにローンで支払う場合には、金利が高くなることも少なくありません。そのため、残価設定ローンで全額支払おうとすると、バイクローンでの支払いに比べて、最終的な支払総額が高くなるのがデメリットです。 常に新しいバイクに乗っていたいから一定期間で買い換えるという人には向いていますが、1台を長く乗り続けたいという場合には、利用する前に十分な検討が必要です。
中古の原付バイクなど、安価なバイクであれば、カードローンで購入するという方法もあります。カードローンならば使途を問わず、ATMなどから手軽に現金を引き出すことができます。 ですが、カードローンは使いやすい反面、金利の高さがデメリットです。バイクの購入にかかわらず、日常的にカードローンを使い続けると利息の支払いが負担になり、なかなか元金が減っていかないということにもなりかねないのです。 カードローンは便利ですが、利用するのであれば返済の目処をきちんと立てて、計画的に使うようにしてください。
「クラウドローン」は、お金を借りたいユーザーとお金を貸したい金融機関とのあいだをつなぐ、融資マッチングプラットフォームです。 ユーザーは、ローンの利用目的と希望融資額をクラウドローンに登録します。すると、そのリクエストに応えられる金融機関から、融資の提案が届くという仕組みです。提案は複数の金融機関から届きますから、簡単に比較検討ができ、その中から自分に合ったものを選んで、ローンを申し込むことができます。 ユーザーは、いろいろな金融機関に問い合わせる必要がないため、バイク購入の際に、とても便利に活用できるでしょう。
バイクローンは大別して3種類ありますが、それぞれの特徴をしっかり知ることが大切です。その上で、購入するバイクの価格と返済額のバランスを検討し、どのローンが自分に合っているのかを考えるといいでしょう。 バイクは自動車よりも安価とはいえ、車種によっては100万円を超えるものもあります。憧れの1台を手にするためにも、クラウドローンでいろいろなローンを比較し、自分に合ったローンを見つけてください。
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