2023年05月18日
社会人がキャリアアップやスキルアップを目指すとき、年齢や能力、資金などさまざまな不安が足かせとなって、大事な一歩を踏み出せない方もいるはずです。そこで、資金面から学びを支える手段となるのが教育ローン。今回は、社会人本人が利用できるおすすめの教育ローンを7選を紹介するとともに、教育訓練給付金や奨学金など、教育ローン以外でも社会人の学びの資金を用意できる方法を解説します。
目次
一般的に「子どもの教育資金のために親が借りる」というイメージの強い教育ローンですが、なかには、社会人本人が自分の資格取得やスキルアップ、キャリアアップのために利用できる教育ローンも存在しています。
<働きながら学びたい人にぴったり>
社会人の学びはタイミングも重要です。近年は、仕事をしながら学べる夜間や土日のコースや授業のオンライン対応など、社会人に向けたカリキュラムを持つ大学や専門学校等も増えています。
基本的に安定継続した収入がない方はローンを組むことができません。よって、教育資金が貯まるまで待つのではなく、現在の仕事を続けながら学ぶことを選択する方に、教育ローンは向いています。
教育ローンには、日本政策金融公庫が取り扱う国の教育ローンと民間の銀行などが取り扱う教育ローンがあります。ここでは、社会人本人でも利用できる教育ローンにはどのようなものがあるのか、特徴と内容を比較しながら見ていきましょう。
日本政策金融公庫が取り扱う国の教育ローンは、安定した収入があれば学生本人が申し込んで利用することが可能です。最大借入金額は350万円、返済計画の立てやすい固定金利で年1.95%(2023年5月時点)と、民間の教育ローンより低い金利で借り入れできます。
ただし、安定した収入があってもアルバイトやパートの方は利用できません。さらに、世帯年収額に上限があるなど、定められた所得条件を満たすことが必要です。
名称 | 教育一般貸付 |
金利 | (固定)年1.95%(一定の条件で年1.55%) |
借入上限額 | 350万円(一定の条件で450万円) |
借り方 | 一括借入型 |
団体信用生命保険 | × |
外部サイト:国の教育ローン
中国銀行の「教育ローン【証書貸付型】」は、幼稚園や保育園のお子さんから社会人にいたるまで、あらゆる世代の教育・進学資金に利用できるのが特徴です。キャリアアップを目指す方の社会人学習はもちろん語学教室や習い事、海外留学の資金にまで対応しています。
特別金利キャンペーンを利用すると、WEB申込であれば変動金利年1.650%とお得な金利で借り入れられる可能性があります。また、在学中は利息のみを支払う据置期間を設定できる点も安心です。
名称 | 教育ローン【証書貸付型】 |
金利 | (変動)年1.650~3.475% |
借入上限額 | 1,000万円 |
借り方 | 一括借入型 |
団体信用生命保険 | 〇(窓口での契約のみ) |
外部サイト:中国銀行 教育ローン【証書貸付型】
三十三銀行の「三十三銀行 教育ローン」もまた、お子さんの教育資金だけでなく海外留学費や社会人教育の資金にも利用できます。カードローン型もありますが、社会人の教育資金は「証書貸付型」のみ利用可能です。
据置期間を設定できるから、在学中は利息のみの支払でもOK。返済期間は15年と長めなため、ゆっくり返済できます。「証書貸付型」は、契約時に決めた期間で毎月決まった金額を返済する方式なので、ライフプランを立てやすいのが特徴です。
名称 | 三十三銀行 教育ローン |
金利 | (変動)年2.60~4.10% |
借入上限額 | 無担保型:1,000万円以内 有担保型:2,000万円以内 |
借り方 | 一括借入型 |
団体信用生命保険 | 〇(借入金額が500万円以上) |
外部サイト:三十三銀行 教育ローン
近年は、キャリアアップやスキルアップを目指す社会人のニーズに応え、一般的な教育ローンとは異なる、社会人による資格取得やスキルアップのための学習資金に特化した教育ローンも販売されています。
スルガ銀行の「スキルアップローン(元金据置カードローン)」はその名の通り、社会人の資格取得やスキルアップのための費用に特化した教育ローンです。各種スクールの学費や教材費、社会人としてのさらなる成長を目指すビジネススクールの資金、キャリアアップのための資格取得費用に利用できます。
スキルアップローンの最大の特徴は、WEB申込であれば全国から24時間いつでも申込みができること。スルガ銀行が近くになくても、ゆうちょ銀行やコンビニのATMから借入と返済をおこなえます。
名称 | スキルアップローン(元金据置カードローン) |
金利 | (変動)年5.0~12.0% |
借入上限額 | 1,000万円 |
借り方 | カードローン型 |
団体信用生命保険 | 〇 |
外部サイト:スルガ銀行 スキルアップローン
社会人向け教育課程の学費に利用できるローンは、教育ローンだけではありません。比較的低金利で借りられる目的別ローンの中でも、使用用途を限定しない多目的ローンを賢く利用して、働きながら学ぶことも可能です。
みずほ銀行の「みずほ銀行多目的ローン」は、車購入や結婚資金、資格取得費用など使用目的をみずほ銀行が認めるものに限定することで、有利な金利で借入れられる目的別ローンです。WEB申込や郵送を希望すれば、来店不要で利用できます。
金利はご自身の経済状況やライフプランに合わせて、年に2回見直しがおこなわれる変動金利と契約当初の金利が完済まで続く固定金利のどちらかを選べるのが特徴です。
名称 | みずほ銀行多目的ローン |
金利 | (変動)年5.875 (固定)6.850% |
借入上限額 | 300万円 |
借り方 | 一括借入型 |
団体信用生命保険 | × |
外部サイト:みずほ銀行多目的ローン
横浜銀行の「ライフサポートローン(多目的ローン)」はその名の通り、人生でお金が必要となるさまざまシーンを幅広くお手伝いしてくれるローンです。結婚や入院はもちろん、資格取得などの自己啓発費用にも対応しています。
申込みはWEBで完結。インターネットバンキングを利用すれば来店不要だから、平日はお仕事で、銀行の窓口に行くことが難しい方でもスムーズに手続きが完了します。
名称 | ライフサポートローン(多目的ローン) |
金利 | (変動)年3.7~4.7% |
借入上限額 | 500万円 |
借り方 | 一括借入型orカードローン型 |
団体信用生命保険 | × |
外部サイト:横浜銀行 ライフサポートローン(多目的ローン)
基本的に、安定継続した収入がなければ利用することのできない教育ローンですが、なかには、勉強に集中したいという方が退職後にも利用できる教育ローンも存在しています。
西日本シティ銀行の「NCB学生奨学ローン」は、夢や目標を実現するために頑張る学生をサポートするカードローン型の教育ローンです。短大・大学・大学院・専門専修学校に在学または進学される満18歳以上満30歳以下の学生本人が契約者となります。
<安定した収入がなくても利用できる>
退職後など、安定継続した収入がなくても利用できるのが最大の特徴です。ただし、保護者を連帯保証人として設定することが必須です。連帯保証人となる保護者は、勤続期間や前年度の税込み年収に関する条件を満たしている必要があります。
<在学中は返済の負担が軽い>
金利は、在学中と卒業後で変わります。在学中は利息のみの支払いだけでOK。しかも、固定型の低金利を採用しているので、負担が軽く安心です。
名称 | NCB学生奨学ローン |
金利 | 在学中(固定)年2.0% 卒業後(変動)年4.8% |
借入上限額 | 100万円 |
借り方 | カードローン型 |
団体信用生命保険 | × |
外部サイト:西日本シティ銀行 NCB学生奨学ローン
教育資金の調達方法は教育ローンや多目的ローンだけではなく、社会人が自己啓発資金をまかなう方法は他にもあります。ここからは、社会人が使える教育訓練給付金や奨学金についてくわしく説明していきます。
教育訓練給付制度とは、雇用保険法に基づいて社会人のキャリアアップをサポートする制度です。厚生労働大臣が指定する講座の教育訓練を修了したときに、受講費用の一部が支給されます。
<給付金だから返済の必要なし>
教育訓練給付金は返済の必要がありません。また、学力などの基準がないところも特徴です。ただし、対象となる教育訓練講座以外の資金には使用できないこと、受講開始日までに被雇用保険者期間を2年以上有しているなど、一定の条件を満たさなければなりません。
<教育訓練給付金は後払い>
給付の対象となる教育訓練はレベルに応じて3種類に分けられ、それぞれに受講費用に対する給付金の割合や上限が異なります。また、教育訓練給付金は講座を受講する前に申込む必要がありますが、給付金は修了後に支払われるため、初年度納入金には利用できません。
社会人の教育費に対応できる教育ローンでも、退職をしてしまうと利用できないケースが多くありますが、奨学金は退職後の学びなおしにも利用できます。近年では、社会人の能力開発やキャリアアップを支援するために、国や地方自治体や学校などさまざまな組織が奨学金を用意しています。
<奨学金のタイプは2つ>
社会人が利用できる奨学金は、返済の必要がない「給付型」と卒業後から返済が始まる「貸与型」に分かれます。「給付型」は高校卒業後2年以内の方が対象です。多くの社会人が利用できる「貸与型」は低金利なうえ、収入がなくても利用できるところが特徴です。
ただし、年齢や最終学歴、収入や学力に制限を設けているケースは珍しくなく、基準が厳しいことや申込みのタイミングが限られていることにも注意しなければなりません。
社会人の学びはタイミングも大切です。キャリアアップやスキルアップを目指すなら、教育ローンは効率よく、クラウドローンで探しましょう。
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社会人の学習は、キャリアアップやスキルアップを実現するための自己投資です。しかし、資金不足がネックになって、最初の一歩を踏み出せない人もいるはずです。そこで、役に立つのが社会人でも利用できる教育ローン。働きながら「学びたい!」と思えたときがチャンスです。教育ローンを賢く利用して、キャリアアップを目指しましょう。ただし、なにごとも無理は禁物です。教育ローンは計画的に利用して、理想とするライフプランを実現しましょう。
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社会人がキャリアやスキルを向上させるためには、資金面での支援も重要です。教育ローンはその一つで、子どもの教育だけでなく、社会人自身が学びを追求する際にも利用できます。日本政策金融公庫や各銀行が提供する教育ローンは、安定した収入があれば利用可能で、低金利で借り入れできます。さらに、教育訓練給付金や奨学金も有益な選択肢です。社会人が自己啓発に取り組むための支援手段として、教育ローンは大きな役割を果たします。