店舗を借りずに飲食店を始められるキッチンカーは、脱サラや飲食店の2店舗目として注目されています。ただし開業費用の多くは車両と厨房設備に集中し、許可や資格の取得、開業後の運転資金も必要です。この記事では、2026年9月25日時点で確認できる製作会社と東京都内の自治体の公式情報をもとに、開業費用の内訳と事業資金の調達方法を整理します。
目次
キッチンカー製作会社のフードトラックカンパニー公式サイトに、2026年9月25日時点で掲載されている価格です。
| モデル | 特徴 | 価格(税・諸費用・バックカメラ込み) |
|---|---|---|
| キッチンボックス350 | 軽キッチンカー | 3,249,230円 |
| キッチンボックス453 | 軽トラサイズ、車内で仕込み調理も可能 | 3,642,635円 |
| キッチントラック1500 | 大型タイプ | 4,302,645円 |
| キッチンボックス1000 | 車内で仕込み調理も可能 | 4,308,375円 |
同社の説明では、キッチンボックス350は新車の車両代込みで、保健所に必要な設備と役所手続きの代行も含む価格です。諸税には自動車税(環境性能割・種別割)、自動車重量税、自賠責保険、リサイクル預託金、検査登録費が含まれます。ここで挙げたのは1社の価格例で、市場全体の相場ではありません。同社は中古車やレンタルも扱っており、選び方によって初期費用は変わります。
飲食店営業(自動車)の許可申請手数料は18,300円です。大田区と渋谷区の公式ページで、同じ金額が示されています。
渋谷区の案内によると、都内では自動車ごとに、都内一円で有効な許可を取得します。車両の工事前に、車内平面図などの設計図を持って保健所に相談することが求められています。検査当日は給水・排水や、冷蔵・冷凍設備、換気扇の稼働を確認するため、給水タンクに水を入れ、電源装置を自分で用意して持ち込みます。大田区は、給水タンクの容量によって取り扱える食品が変わると案内しています。他県で営業する場合は、その地域の保健所への確認が必要です。
| 項目 | 金額 | 前提 |
|---|---|---|
| キッチンカー本体 | 3,249,230円 | キッチンボックス350(税・諸費用込み) |
| 営業許可申請手数料 | 18,300円 | 飲食店営業(自動車)、大田区・渋谷区の場合 |
| 小計(車両+営業許可のみ) | 3,267,530円 | 総開業費用ではない |
この小計は、公式情報で金額を確認できた車両と営業許可の2項目だけを合計したものです。総開業費用ではありません。次の項目は金額が定まらない、または公表情報で確認が必要なため、小計に含めていません。
キッチンカーの購入費や運転資金は事業用途の資金です。日本政策金融公庫の融資や事業性融資で検討するのが基本で、家計向けのローンを事業資金に流用することは避けましょう。
日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」は、新たに事業を始める人や事業開始後おおむね7年以内の人を対象にした制度です。融資限度額は7,200万円で、返済期間は設備資金が20年以内、運転資金が10年以内(いずれも据置期間5年以内)とされています。創業計画書の提出が必要で、審査の結果、希望に沿えない場合もあります。
| 方法 | 主な特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 自己資金 | 返済負担がない | 開業後の運転資金まで手元に残るか確認する |
| 日本政策金融公庫 | 創業期の事業者向けの制度がある | 創業計画書の作成と審査が必要 |
| 製作会社の提携ローン | 車両購入と同時に手続きしやすい | 金利・支払回数・総支払額を必ず書面で確認する |
| 事業者向け融資マッチング(タスカリ) | 複数の金融機関から事業資金の提案を受けられる | 売上500万〜3億円クラスの小規模事業者向けと案内されている |
300万円を5年(60回)の元利均等で返済する場合、年2.0%なら毎月約52,600円・総返済額約315万円、年8.0%なら毎月約60,800円・総返済額約365万円で、差は約50万円です。金利は説明用の仮定で、特定の融資制度や商品の金利ではありません。
今回確認した例では、東京都内で軽キッチンカーを新車で用意する場合、車両と営業許可だけで約327万円でした。実際の開業には、講習料や運転資金などが加わります。車両を改造する前に保健所へ相談し、売上計画と返済計画をセットで立てることが大切です。
開業資金の相談先は、日本政策金融公庫などの事業性融資が基本です。クラウドローンが運営する事業者向けサービスタスカリは、一定の売上がある小規模事業者向けと案内されており、開業後に設備の更新などを検討する際の選択肢になります。
クラウドローンは、お金を借りたい個人と銀行ローンをマッチングする個人向けのサービスです。この記事では事業資金の調達先としては扱わず、マイカーや教育費など家計側の資金計画を考える際の選択肢として紹介します。提案の有無や内容、対象となる用途は、各金融機関の審査と商品条件によって異なります。
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