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証書貸付は他の貸付やローンと何が違うの?知っておきたい証書貸付の仕組みと特徴をくわしく解説!

一言コメント村田大輔 - 貸金業取扱主任者/クラウドローン株式会社代表

証書貸付とは、金融機関が借用書を基に融資する一般的な方式です。本記事では、証書貸付の仕組みや、他のローンとの違い、及び注意点について詳しく解説しています。特に、借入ごとに借用書を交わすための柔軟性や、高額融資と長期返済の可能性が証書貸付の大きな利点です。証書貸付を検討する前に、ぜひこの記事を参考にして、賢い借入計画を立ててください。

証書貸付という言葉を耳にしたことがある方も、具体的な仕組みまでは十分に理解できていないかもしれません。そこで、本記事では、証書貸付がどのような融資なのか、今さら誰にも聞けない証書貸付の仕組みと特徴をくわしく解説し、他の貸付やカードローンとの違いを説明します。さらに、証書貸付の融資を検討する前に必ず知っておきたい注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

証書貸付とは?

「証書貸付」は、金融機関が取り扱うローン商品の多くに用いられている最も一般的な融資形態です。証書貸付では、1回の借り入れごとに金融機関と申込者が「借用書(金銭消費貸付契約書)」という証書で融資契約を結び、借用書に記載された融資金額を借り入れます。

この借用書には、融資金額の他にも金利や返済方法、返済期間などの融資条件が記載されますが、借主と金融機関の協議をもとに柔軟性をもたせられるところが特徴です。ただし、高額融資の場合は、担保または連帯保証人の署名や押印が必要です。

マイカーローンや住宅ローンなどが証書貸付

証書貸付の種類はさまざまですが、一般的な金融機関は、一度にまとまった金額を借りて長期的な返済をおこなう金融商品の多くで証書貸付を採用しています。

一般的な個人向け融資では、マイカーローンや住宅ローン、教育ローンなど融資目的が明確な目的別ローンや、複数の借り入れを1つにまとめるおまとめローンや資金用途の自由度が高いフリーローンなどが当てはまります。企業向けの融資では、ビジネスローンなどが証書貸付に分類されます。

証書貸付は高額融資が可能な長期的ローン

証書貸付は融資金額が大きく、貸付期間が1年から数十年と比較的長期的な融資に多く利用されています。ただし、金融機関は高額融資による貸し倒れのリスクを防ぐため、審査で申込者に長期にわたる返済能力があるかどうかを慎重に判断し、原則として担保や連帯保証人を設定します。

証書貸付では借入毎に契約が必要

証書貸付では、1回の借入ごとに融資額や返済期間、返済方法などの貸付条件が記載された「借用書」で契約をおこなうため、一度借り入れた後は追加融資を受けることができません。もし追加の借入が必要になった場合には、新たな「借用書」を作成して別の契約を結ぶ必要があります。

したがって、複数回にわたって融資を受ける可能性が高いケースには、限度額内であれば何度でも借り入れと返済が可能なカードローンなどの利用が奨められます。

証書貸付の融資限度額は幅広い

証書貸付の融資限度額は、金融機関や商品の種類、目的によって異なるところも大きな特徴です。フリーローンなどは数十万円程度の少額融資から、住宅ローンでは数千万円以上の高額融資まで幅広く対応しています。

なお、証書貸付と比較されることが多いカードローンでは、融資限度額が約300万円から約1,000万円程度に限られるケースが一般的です。

証書貸付の主な返済方法は2種類

証書貸付の「借用書」ではあらかじめ返済期日と支払方法を定められます。証書貸付の主な返済方法は「元金均等返済」と「元利均等返済」の2種類ですが、多くのローン商品は「元金均等返済」方式を採用しています。

元金均等返済

元金均等返済とは、毎月一定額に分けた元金と毎月の残高に応じた利息をあわせて返済する方式です。返済当初は月々の返済額が高くなりますが、返済が進むにつれて返済負担が軽減され、返済総額も抑えられる傾向にあります。

元利均等返済

元利均等返済とは、元金と利息の合計を返済期間で均等に分けて返済していく方法です。毎月返済額が一定になるため、借入から完済までの返済負担は変わりません。ただし、元金均等返済よりも返済総額が膨らむ可能性があります。

証書貸付と他の貸付サービスの違いは?

金融商品を取り扱う金融機関では、証書貸付以外にも次のような方式でお金を借入れることができます。特徴や利用方法はそれぞれ異なるため、使用目的や自身の状況に合った貸付方式を選択すると良いでしょう。

貸付の種類貸付例
証書貸付目的別ローン、多目的ローン、おまとめローン など
当座貸越カードローン、クレジットカードのキャッシング など
手形貸付つなぎ融資など企業の資金調達 など
手形割引中小企業や個人事業主の資金繰り など

当座貸越

「当座貸越」とは、銀行などの金融機関の審査を通り契約すれば、あらかじめ設定した融資限度額内であれば、借手が好きなタイミングや金額で何度でも借り入れや返済ができる貸付サービスであり、主にカードローンやクレジットカードのキャッシングなどが該当します。ただし、当座貸越には金利が比較的高く、返済計画を立てるのが難しいという側面も存在します。

手形貸付

手形貸付とは、借手が指定された期日や場所でお金を支払うことを約束した「約束手形」を金融機関に振り出し、金融機関が手形に記載された金額を貸し付ける融資契約です。手形貸付の審査は比較的緩やかな傾向にありますが、高額融資を受けることはできません。また、貸付期間は1年以内と短く、企業のつなぎ融資など短期間の資金調達に向いています。

手形割引

手形割引は、保有する支払期日前の「約束手形」を担保にして、銀行または手形割引業者からお金を借りる融資契約のことを指し、手形にある額面から支払期限までの利息を差し引いた金額を借りることができます。手形割引の貸付期間も1年以内と短いものですが、企業の資金繰りに活用されています。

証書貸付のメリットは?

証書貸付は、私たちの生活にも身近なマイカーローンや住宅ローンなどに採用されていることがわかりました。これらのローンを利用する前には、証書貸付のメリットやデメリットについて確認しておくことも大切です。

長期融資や高額融資が受けられる

証書貸付の最大のメリットは、高額な融資を長期間にわたって受けられる点です。融資期間が長ければ、一回ごとの返済額を抑えることができます

また、長期的な融資が可能な証書貸付では、数千万円から数十億円といった高額な融資も実現することができます。したがって、企業の事業拡大や設備投資など、長期的な投資回収が予想される場合でも、資金繰りに余裕を持つことができます。

比較的低金利で借りられる

証書貸付では、カードローンなどに比べて低金利で融資を受けられる傾向があります。証書貸付の高額な融資には、慎重な審査と担保や連帯保証人の設定が必要になりますが、急いで融資を受ける必要がない場合には、少しでも低金利でお金を借りられる可能性が高まります。

長期的な返済プランを立てられる

契約時に融資金額が確定するため、ライフプランに合わせて長期的な返済スケジュールを立てやすいのも、証書貸付のメリットのひとつです。一般的な証書貸付の借入期間はマイカーローンで3~10年、住宅ローンでは35年程度と比較的長めに設定されているため、返済にゆとりを持つことができます。

証書貸付のデメリットは?

証書貸付にはデメリットも存在します。証書貸付の利点だけでなく、デメリットについても必ず理解しておきましょう。

審査が厳しい傾向にある

証書貸付のような長期間の融資では、貸し倒れのリスクを防ぐため審査基準が高く設定されています。信用情報をはじめ、収入や資産、事業規模、経営状況などさまざまな項目から申込者に長期的な返済の能力があるかどうかを判断します。

証書貸付の審査に通過するには、これまでの融資を完済させて実績を作っておいたり、決算内容を都度報告するなどによって、金融機関との信頼関係を築いておくことが大切です。

融資実行までに時間がかかる

証書貸付は融資実行までの時間が長く、場合によっては1〜2ヵ月近くかかることもあります。また、必要な書類や手続きなどの手間が多く、借手と融資担当者の間で「借用書」に記載する貸出条件などを決めるやり取りも複数回必要です。

設備投資資金などのために長期的な高額融資を受ける場合には、必要資金額の検証や融資金の回収シミュレーションをおこなう時間がかかります。さらに、銀行内で稟議書を起こして承認をもらう時間も必要です。

証書貸付で融資を受ける際に気をつけること

証書貸付で融資を受ける前に押さえておきたいポイントは以下の通りです。必ず確認しておきましょう。

借用書の内容を必ず確認しよう

証書貸付の「借用書」に記載する借入条件は、融資担当者と交渉しながら柔軟に決めることができますが、一度契約した内容を変更することはできません

契約日はもちろん、借入額や利率、遅延損害金、返済方法や返済期間などに誤りがないかを入念にチェックしてから、氏名などの必要事項を記入して押印しましょう。また、高額な融資の場合は、原則として担保や保証人の押印も必要です。

必要な融資金額は慎重に算出しよう

証書貸付でお金を借りる場合は、必要な融資金額を慎重に算出してから申請しましょう
先に述べた通り、証書貸付では1回の借入ごとに「借用書」が必要になるので、追加融資ができません。もし、融資を受けた後に借入金額の増額などが必要になる場合には、新たな融資を申し込むことになり、さらなる時間と手間がかかります。

証書貸付はクラウドローンで効率的に探そう

車や住宅購入、企業の設備投資などを目的とした証書貸付方式ローンを効率よく探すなら、クラウドローンの利用がおすすめです。

クラウドローンは、お金を借りたい人と融資したい金融機関をつなぐ日本初の金融プラットフォーム。希望の借入条件を登録するだけで、融資可能な金融機関のみを一覧化する便利なサイトです。

融資可能な証書貸付方式のローンだけでなく、条件に合ったカードローンなどもまとめて提案してくれるので、複数のプランを比較して自分に合ったお得な商品を選ぶことができます。さらには、金融機関から直接最適なプランの提案を受けることも可能です。

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すべての手続きはオンラインでOK。融資可能な金融機関の事前審査をまとめて受けられるうえ、事前審査の結果が即日あるいは翌営業日中にわかるため、複数の金融機関に個別に申込む手間や時間を省くこともできます。

車購入には証書貸付のマイカーローンがおすすめ

車の購入や買い替えの資金調達には、長期的な返済計画を立てることができる証書貸付方式のマイカーローンの利用も検討しましょう。マイカーローンでは年収の30~40%、最大200万円程度の融資を受けることが可能です。さらに、一般的なマイカーローンの借入期間は7〜10年と長めに設定されているので、月々の返済負担を軽くすることもできます。クラウドローンを利用してより低金利でお得なマイカーローンを、効率よく探しましょう。


POINT

「どの銀行が融資をしてくれるか分からない」をクラウドローンが解決

クラウドローン(https://pre.crowdloan.jp/)は、個人が銀行から低金利でマイカーローン、教育ローンなどの融資を受けられる国内唯一のプラットフォームです。
融資の目的や時期、金額などをクラウドローンに登録すると、各銀行が融資可能な金額や金利のプランの直接提案してくれます。時間と労力をかけずに複数の銀行からより条件のよい融資を見つけることができます。

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