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ローンの仮審査と本審査の違いは?それぞれの審査内容や審査通過のポイントを解説

カードローンや教育ローン、ビジネスローンなど、本審査に申し込む前に、仮審査の通過が必要な金融機関やローンは多くあります。「本審査の前に仮審査で落ちてしまった」「仮審査に通ったのに本審査で落ちてしまった」という話を聞くこともあります。では、仮審査と本審査では具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、仮審査と本審査の審査基準の違いや、それぞれの審査に通るための注意点、万が一落ちてしまったときの対処方法などを詳しく解説します。

仮審査と本審査の違いは?

仮審査は、正式な申し込みの前に行われる簡易的な審査です。本人の基本情報や勤務先情報、収入、過去の信用情報などを数値化し、申し込みの金額が返済可能かどうかを機械的に審査します。対して本審査は、正式にローンを申し込んだ後、申告者の本人確認や職場への在籍確認などを、人の手によってより詳細に審査します。

仮審査本審査
審査タイミング事前申し込み後正式申し込み後
審査方法機械による審査人による審査
確認される項目・年齢
・収入
・勤務先や勤続年数
・他者からの借入情報
・過去の返済情報
・仮審査の申告内容に虚偽がないかの確認
・本人確認
・勤務先の在籍確認
必要書類不要な場合が多い・本人確認資料(運転免許証、マイナンバーカードなど)
・収入確認書類(源泉徴収票など)

仮審査と本審査の違い①審査の流れ

ローンを借りる際の大まかな流れは以下の通りです。

まずは必要事項を記入または入力して申し込みます。金融機関より、仮審査の結果と、通過していれば本審査で必要な書類の提出方法などの連絡がくるので、それに沿って手続きを行います。オンラインでの書類提出が可能な金融機関もあり、日中は忙しく、郵便局や実店舗に足を運ぶ時間がない人にも便利です。書類が揃い次第本審査に入り、審査結果が通知されます。

仮審査と本審査の違い②仮審査とは?

仮審査は、金融機関によっては「事前審査」と呼ばれることもあります。電話やWEB、実店舗などで申し込みます。その際、ほとんどの金融機関では書類の提出はありません。WEB申し込みであれば、時間を気にせず手が空いた時に申し込めます。申し込み時に記載、または入力した情報を元に機械的に審査され、仮審査に通過すると本審査の申し込み案内が送られてきます。ローンの種類や金融機関によって異なりますが、仮審査の期間はおおよそ1~4日程、長くても1週間程度です。中には1時間で審査を行ってくれる金融機関もあります。

仮審査と本審査の違い③本審査とは?

本審査では、本人確認書類と、借り入れる金額によっては収入証明書類が必要になります。

本人確認書類収入証明書類
運転免許証
マイナンバーカード
パスポート
保険証
など
源泉徴収票
税額通知書
確定申告書
給与明細書
など

本審査では、仮審査の申告に相違がないかの確認が行われます。申告された勤務先に本当に在籍しているかを確かめる為に、勤務先に電話をかける「在籍確認」を行う金融機関もあります。本審査は人の手で厳密に審査されるため、仮審査と比較して審査期間が長くなります。特に銀行が提供するローンは、警察庁の暴力団情報データベース照合が行われるため、より日数がかかります。審査にかかる期間は、ローンの種類によって異なりますが、数日から1週間ほど、長ければ2週間以上かかることもあります。

仮審査と本審査の審査項目は違う?

ローンの審査は、主に利用者の返済能力の有無を調べます。どの金融機関も、審査の判断基準は公表していませんが、おおよそ次の要素を確認していると思われます。

  • 安定した収入の有無
  • 他社からの借入れ状況
  • 過去の返済状況

では、実際にはどんな情報をもとに審査を行うのか、仮審査と本審査、それぞれの審査項目を見ていきましょう。

仮審査と本審査の審査項目の違い①仮審査の審査項目

仮審査では、以下の様な情報を参考に審査しています。

基本情報

年齢や家族構成、勤務先、勤続年数など、申込者の基本情報です。ローンによっては年齢制限が設けられているものもあり、対象年齢以外の人は仮審査を通ることができません。

信用情報

信用情報とは、過去のローンやクレジットカードなどの契約内容と支払情報、過去に申し込んだローンの審査結果や、仮審査の際の照会記録です。個人信用情報に登録されている情報を照会します。

希望借入金額

貸金業者では、多重債務を防ぐ目的で、貸金業法に基づく「総量規制」が定められています。この規制により、契約者の年収の3分の1を超える貸し付けは原則禁止されています。他の金融機関からも借り入れている場合は、その合算した金額で計算されるので注意が必要です。
銀行のローンは貸金業法の対象外ですが、各銀行で自主的な規制ラインを設けているため、支払い能力を超える希望借入金額を提示してしまうと、仮審査を通ることは難しくなります。

仮審査と本審査の審査項目の違い②本審査の審査項目

本審査では、機械ではなく人の目で、申込内容に誤りがないか、本当に融資して良いかの最終チェックを行います。以下の項目を確認していると考えられます。

申込内容の確認

本人確認書類や収入証明書により、仮審査で申告した情報に誤りや虚偽がないかを確認します。万が一誤りがあった場合、電話で確認されることもあります。虚偽の申請をしてしまうと本審査を通過することはできません。

在籍確認

申告した勤務先に電話をかけ、実際に在籍しているかの確認をします。「在籍証明書」「雇用契約書」などを用意することで、電話による確認をせずに審査を受けることができる金融機関もあります。

暴力団情報データベース

銀行系ローンでは、暴力団関係者などへの融資を防ぐため、警察庁データベースに照会し、暴力団関係者に該当しないかどうかの確認を徹底することが義務付けられています。銀行系住宅ローンやカードローンの本審査ではこの照会が行われます。

本審査の前に仮審査で落ちることはある?

本審査に入る前に、仮審査の段階で落ちてしまうことはあります。年齢、返済能力などが申し込む金融機関の基準に満たなければ、審査を通ることはできません。では、仮審査を通過する確率を上げるためには、どのような準備をしておけば良いでしょうか。

仮審査を通過するための注意点①信用情報

仮審査では、信用情報機関に登録されている信用情報を元に返済能力を計ります。信用情報とは、クレジットカードや分割払いでの商品購入、各種ローンの契約や支払い状況等の取引事実を記録した個人の情報です。信用情報にネガティブな記録が残ると仮審査の通過が厳しくなります。信用情報にネガティブな記録が残る原因には、以下のようなものがあります。

  • 長期間、または短期間でも複数回返済が滞る
  • 保証会社に保証を依頼したローンでの延滞により代位弁済(保証会社が代わりに支払う)が発生
  • クレジットカードの不正利用や虚偽の登録情報による強制解約
  • 債務整理

これらの情報は、返済完了日から起算して5年間、カードローンは解約してから5年間(信用情報機関によっては10年)保存されますので、過去の情報に問題がある人は、履歴が消えてから申し込むという方法があります。

仮審査を通過するための注意点②借入金額

他の金融機関からも既に借り入れている場合、その金額が年収の1/3を超えていると仮審査を通過することは難しくなります。もし1/3を超えていない場合は、合計額が年収の1/3以上にならないように希望借入金額を設定しましょう。また、複数のローンを借り入れていて多重債務の状態になっている場合も、仮審査の通過は難しくなるので注意が必要です。

仮審査を通過するための注意点③複数の申し込み

仮審査において、金融機関が信用情報を照会した履歴は6カ月間保存されます。一度に複数のローンに申し込むと、確認作業の時差によっては照会履歴の情報が金融機関に渡り、警戒される原因となる可能性があります。同時に申し込む件数は最小限にとどめ、再度申し込む場合は6カ月あけてからにするとよいでしょう。

仮審査に落ちた時の対処方法

仮審査に落ちてしまった場合、すぐに他のローンに申し込むのは得策ではありません。どのローンでも信用情報を照会しますので、そこに原因がある場合、他のローンに申し込んでも通過する可能性は少ないと考えられるからです。現在返済が滞納しているローンがあれば、きちんと返済しておきましょう。また、返済滞納や代位弁済の記録は5年間(信用情報機関によっては10年)保存されますので、信用情報に返済滞納や代位弁済の記録がある人は、履歴が消えてから申し込むと、仮審査を通過する可能性が高くなります

また、金利が低いローンより高いローンの方が通過しやすい傾向にあるので、照会履歴が消える6カ月後に、通過しやすいローンに申し込む方法もあります。

仮審査を通過しても本審査に落ちてしまうことはある?

仮審査に通過すれば本審査も大丈夫、と思われがちですが、実は本審査で落ちてしまうケースも見うけられます。本審査も無事に通過するためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

本審査を通過するための注意点①虚偽申告や申告間違い

審査を通過する確率を上げたくて、仮審査の際に収入や勤続年数を虚偽申告する人も少なくありません。しかし、本審査で提出する本人確認書類や収入証明書類で、虚偽申告は必ず発覚します。虚偽申告は、1度発覚すると、その後同じ金融機関での借入が難しくなることも考えられます。また、もし虚偽申告が発覚せず本審査を通過してしまっても、借り入れ後に発覚した場合一括返金を迫られる場合があります。申告ミスも虚偽申告と疑われる可能性がありますので注意しましょう。

本審査を通過するための注意点②転職や転居

審査中に転職や転居をした場合は、収入や勤続年数が変わるため、虚偽申告と判断される可能性があります。すみやかに金融機関に申告しましょう。また、ローンによっては1年以上の勤続年数を条件としているものもあるので、申し込んでいる金融機関への確認が必要です。転職による減収や勤続年数の減少によって、審査が不利になる可能性もありますので、審査中の転職は控えたほうが無難です。

本審査に落ちた時の対処方法

ローンの審査基準は金融機関ごとに異なるため、1社に落ちてしまっても、他のローンに申し込んで通過する可能性はあります。その際「金利が高いローンに申し込む」「希望借入額を下げる」などの対策も有効です。ただし、短期間の間に連続して申し込むことは避けたほうが良いでしょう。

仮審査や本審査の履歴は信用情報に残る?

仮審査では、情報を照会した履歴が6カ月間残りますが審査結果は残りません。ただし、複数のローンの仮審査を受けて落ちてしまうと、契約情報がない照会履歴だけが残るため印象が悪くなる可能性があります。

本審査は、その結果までが履歴に残ります。何度も落ちた履歴が残ってしまうと、その後の審査に影響を及ぼす可能性もあるので注意が必要です。

クラウドローンはまとめて仮審査の申し込みが可能

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仮審査と本審査の違いを把握し審査対策を立てよう

仮審査と本審査は、目的や審査基準、必要書類などが異なることがわかりました。まずは正しい情報を申告すること。そして信用情報に問題がある場合は、できるだけ早く解決しておきましょう。それぞれの違いを理解し、事前にしっかりと対策を立てることで、審査通過の可能性を高めることができます。


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