2024年07月30日
EVなど、環境に配慮した自動車を購入する際は、国や地方自治体からの補助金給付や税制面での優遇が期待できます。
しかし、それでもガソリン車の購入に比べると本体価格は高くなる傾向にあり、誰でも気軽に買える金額とはいえません。
家計への影響を押さえて自動車を購入する場合、一般的にはマイカーローンなどの選択肢がありますが、EV向けのローンを選ぶと金利は安くなるのでしょうか。
この記事では、EV向けローンの仕組みや、利用する際の注意点について解説します。
目次
マイカーローンの中には、EVなど環境に優しい自動車を優遇するタイプの商品も存在しており、ガソリン車を購入するよりも有利な条件でローンを組むことができます。
マイカーローンの種類によっては、借入時の年利が1%を切る可能性もあるため、返済額を少しでも減らしたい人にとってはありがたい商品の一種です。
審査次第で金利は変動する可能性があるものの、一般的なマイカーローンに比べれば優遇されているため、検討する価値は十分にあるでしょう。
ただし、EV向け金利の適用を受けるためには、当然ながらEVを購入することが前提となります。
また、一口に「環境に優しい自動車」といっても、HVやPHV・FCVなど複数の種類があります。マイカーローンを組むにあたり、どのような車が金利優遇の範囲に含まれるのかについては、事前に確認しておきましょう。
EVの金利が優遇されるマイカーローンは、金融機関以外でも取り扱っているところがあるため、自分がローンを組める条件に応じて選ぶことができます。
以下、EV向けマイカーローンの主要な提供元をいくつかご紹介します。
EV向けのマイカーローンを探す場合、金利の面でもっとも有利になると考えられるのが、メガバンク・地方銀行・ネット銀行などの各種銀行です。
銀行で取り扱っているマイカーローンの多くは、EV向けでないものでも金利が低く抑えられており、銀行自体が信頼度の高い金融機関のため、他の提供元に比べて安心して借りやすいでしょう。
しかし、金利が低く抑えられている分、銀行側もきちんと返済できる人物かどうか、厳しく審査する傾向にあります。
その点さえクリアできれば、銀行は非常に魅力的な借入先といえるでしょう。
銀行だけでなく、全国各地の信用金庫・信用組合などでも、EV向けマイカーローンを取り扱っているところがあります。
銀行と同様、金利は比較的低めに抑えられており、過去に融資を受けて返済した実績などがあれば、銀行よりも柔軟な審査を行ってくれるケースもあるようです。
個人事業主など、小規模事業者がマイカーローンを利用したい場合、銀行で審査が通らなくても信用金庫なら通る可能性があります。
ただし、カードローン・キャッシングなどの借入額がある場合、融資審査が厳しくなる可能性があります。
過去にディーラーなどでマイカーローンを組んだ経験がある人なら、自動車メーカー系列のファイナンス会社を利用したことがあるかもしれません。
近年では、残価設定型のローンなど、将来的な乗り換えを想定したプランを検討することもできます。
その他、サブスクリプション・カーリースといった方法も含め、自社のEV購入にお得なプランを用意しているのが特徴です。
ただし、金利は銀行や信用金庫などに比べて高くなる傾向にあり、基本的に特定のメーカーのEVしか購入できないため注意しましょう。
先にあげた提供元以外では、信販会社・家電量販店などでも、EV向けマイカーローンを提供しているところがあります。
魅力的な金利に加えて、先進医療特約・全疾病保障保険などが付帯されるプランもあり、選び方によっては銀行を上回るメリットが期待できます。
ただし、信販会社や家電量販店が用意しているプランには、次のような「EVを購入する以外の条件」が設けられている場合があります。
よって、EVを購入するためだけにローンを組むなら、銀行・信用金庫などを先に検討した方が無難です。
EV購入向けのマイカーローンを比較検討する場合、そもそもマイカーローンがどのような商品構成となっているのかを把握し、比較検討すべき点を明確にすることが大切です。
以下、EV向けマイカーローンの基本的な仕組みや選び方について解説します。
マイカーローンの金利は、主に固定金利と変動金利の2種類が用意されています。
固定金利は、借入時に適用された金額が完済まで適用されるため、返済計画を立てやすいのがメリットですが、変動金利に比べると金利が高くなる傾向にあります。
これに対して変動金利は、市場における金利の動向に応じて定期的に金利が見直されます。返済開始時の金利は固定金利より低くなる可能性があるものの、景気の動向によって金利が上昇すると、返済総額が当初の想定より膨らんでしまうリスクがあります。
いずれの金利を適用している場合でも、EV向けのローンは、一般的なマイカーローンに比べて金利が低くなっているケースがほとんどです。
また、すでに住宅ローンを組んでいる銀行でマイカーローンを組もうとしている場合、さらに金利が安くなるなどの特典が適用されることもあります。
マイカーローンの借入可能額・返済年数は、ローンを組む金融機関等によって異なります。
例えば、メガバンクや地方銀行は、借入可能額の上限が1,000万円ほどになっている商品を見つけやすい傾向にあります。
これに対して、ネットでのやり取りが主な銀行の場合、700~800万円とやや低めの上限を設けているところも少なくありません。
返済年数に関しても、最大8~15年と差があるため、ローンを組む場合は条件をよく確認することが大切です。
一般的に、マイカーローンの審査基準と金利の間には、一定の関係性が見られます。
銀行や信用金庫など、金利が低く抑えられている金融機関は、その分だけ審査の難易度も高い傾向にあります。
逆に、信販会社などが用意するマイカーローンは、銀行等に比べて審査が比較的通りやすいとされます。しかし、その分金利は高くなる傾向にあるため、毎月の負担は大きくなるでしょう。
審査の通りやすさを優先するか、金利の安さを優先するかによって、マイカーローンの選択肢が変わってくるため注意しましょう。
マイカーローンを組む場合、お金を借りるにあたり発生する費用は、極力少なくした方が負担額を抑えられます。
例えば、マイカーローンを組むと各種事務手数料が生じるケースがありますが、こちらはどの金融機関でも必須というわけではなく、事務手数料を無料にしているところもあります。
事務手数料の一例としては、繰上返済時に手数料がかかる「繰上返済手数料」などがあげられますが、こちらはインターネットバンキングで手続きすると無料になる場合があります。
このように、事務手数料が“無料”になるケースも想定して、マイカーローンを選ぶとよいでしょう。
EVの本体価格は、ガソリン車よりも高いケースがあるため、高い買い物になればなるほど月々の負担は増えていくことになります。
EV向けマイカーローンを組む際は、その点を踏まえつつ、以下のポイントを押さえてマイカーローンを選ぶことが大切です。
いくら魅力的なEVであっても、本体価格が自分の身の丈に合わないものを選んでしまうと、毎月の返済を負担に感じる額のローンを組まざるを得ません。
EVは買ったら終わりではなく、その後も税金、月々の保険料、充電設備の準備や利用などにお金がかかります。
何かトラブルがあれば、車の修理も必要になるため、ある程度イレギュラーを想定してローンを組む必要があります。
毎月の収入で無理なく返済できるよう、事前に返済計画を立てておくことをおすすめします。
EVマイカーローンの中には、何らかの特典を用意しているものもあり、そちらも商品を検討する上で考慮したいポイントの一つです。
例えば、EVなどエコカーを購入する目的でマイカーローンを利用した人に、年会費無料でロードサービスを付帯するプランもあります。
具体的には、レッカーでの現場急行、故障時の緊急修理や、帰宅費用・宿泊費用のサービスなどが盛り込まれており、こちらは車で遠出する人にとっては魅力的なプランの一つでしょう。
その他、死亡・高度障害・初めてがんと診断された場合に「ローンの残高が0になる」プランなどもあり、こちらは健康面でのリスクを軽減したい人におすすめです。
マイカーローンを組んだ後、想定していた以上のボーナスが入ったなどの理由から、返済を早めたい場合もあるでしょう。そのようなケースに備えて、繰上返済が認められているローンを選んでおくと、結果的に利息分が浮く(利息の総支払額を減らす)ことが期待できます。
また、EVの購入にあたっては、国や地方自治体が交付している補助金をもらえる場合があります。マイカーローンによっては、補助金等を利用しての繰上返済が認められているものもあるため、家計への負担を軽減するのに役立ちます。
EVマイカーローンの恩恵を受けるためには、自分にとって少しでも有利な条件で借入れができるかどうか、自分が購入しようとしている車種に適用されるかどうかをよく検討した上で、各種商品・プランを比較検討したいところです。
以下、EVマイカーローンを選ぶ際の主な注意点をご紹介します。
マイカーローンの毎月の支払負担を軽減するためには、可能な限り低金利のプランを選ぶべきですが、そのようなプランの場合、次のような制限が設けられている可能性があります。
このような情報は、Webサイト・パンフレットに書かれている特長から読み解くのが難しいため、商品概要の説明にもしっかり目を通しましょう。
EV向けローンの場合、資金使途(使いみち)の欄に対象車種が載っていたり、金利の欄にインターネットでの申込みで金利が安くなったりする旨が書かれていたりするため、自分が該当者かどうか確認しておくと安心です。
どのような商品を選ぶにせよ、返済の流れは事前にシミュレーションしておくことをおすすめします。変動金利か固定金利か、返済期間は何年かなど、可能な限り複数のケースを検討しておくと後悔は少ないでしょう。
とはいえ、自力でシミュレーションを行うのには限界があるため、銀行等が用意しているサービスを利用するのも一手です。
例えば、Webサイト上で年収や借入額などの諸条件を入力し、返済額を具体的にシミュレーションできるサービスを利用すると、自分の条件なら毎月いくら返済すればよいのかイメージしやすいはずです。
金利を特に重視してマイカーローンを選ぶ場合、近所にある金融機関だけでなく、複数の金融機関を比較検討することが大切です。
なぜなら、一口に銀行・信用金庫といっても、商品概要をよく見ると金利の種類やパーセンテージが違うことは珍しくないからです。
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クラウドローンを利用することで、信販系ローンに比べて約70万円ほどお得になるケースもあります。また、個々の銀行に審査を申請する必要がないため、ローンを組む際の負担を軽減できるのもメリットです。
EVを購入する際は、EV向けのマイカーローンを選ぶと、金利などの条件が有利になります。銀行や信用金庫はもちろん、自動車メーカー系列のファイナンス会社なども独自の商品・プランを用意しているため、自分の乗り方や月々の返済額などを考慮して選びましょう。
実際に各種ローンを比較検討する際は、金利の種類や借入可能額、最大返済年数など各種条件をまんべんなくチェックし、事務手数料などの負担は極力少ないものを選びたいところです。どんなに魅力的なローンであっても、安定して返済できなければ意味がないため、クラウドローンを活用して納得できるマイカーローンを選びましょう。
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