1. ホーム
  2. 空き家・リフォーム

【2026年版】リフォーム費用は住宅ローンの借り換えでまとめる?別建てのリフォームローンと総額を比較

住宅ローンの返済中にリフォームをする場合、借り換えでまとめる方法と、リフォームローンを別に組む方法があります。どちらの総額が少ないかは、借り換え後の金利と諸費用で決まります。この記事の試算では、借り換え後の金利が今と同じなら、別建てのほうが総額は少なくなりました。借り換えで金利が0.2〜0.3%程度以上下がる場合は、一体型が逆転します。一方で月々の返済額は、一体型のほうが大きく抑えられます。総額と月額のどちらを重視するかも、判断の分かれ目になります。

住宅ローンの借り換えでリフォーム費用もまとめられる?

太陽光も、リフォームも。工事の前に比べよう。太陽光・蓄電池・省エネ設備の費用にも。月々の返済・総支払額・返済期間を比較。無料・登録不要のシミュレーターを使う。

民間銀行の中には、借り換えとリフォーム資金をセットで扱う商品があります。一方で、【フラット35】の借換融資は条件が異なります。借り換え先によって、まとめられるかどうかが変わる点を先に確認します。

【フラット35】借換融資の場合

住宅金融支援機構の【フラット35】借換融資は、融資額の上限が決まっています。上限は「借換対象となる住宅ローンの残高」か「担保評価額の200%」の低い額です。この残高には、印紙代や融資手数料、登録免許税などの諸費用を含められます。

確認した要件には、リフォーム資金を上乗せできるという記述はありませんでした。上限が今のローン残高を基準にしているため、リフォーム費用の上乗せ余地は要件から読み取れません。具体的な扱いは、取扱金融機関に確認してください。

リフォームで金利が下がる【フラット35】リノベという制度もあります。ただしリノベは、中古住宅の購入とあわせてリフォームする場合の制度です。公式ページには「借換えの際には利用できません」と明記されています。

民間銀行の借り換えローンの場合

民間銀行では、リフォーム資金を一緒に借りられる借り換えローンがあります。たとえば、りそな銀行の「りそな借りかえローン<リフォーム資金セット型>」です。リフォーム資金も、借り換えローンと同じ金利で借りられると説明されています。

この商品では、リフォームの工事金額に応じて借入期間を延ばせます。工事代金を3回まで、1年以内に分けて受け取る分割融資にも対応しています。申込条件には、今の住宅ローンを2年以上遅れずに返していることなどがあります。担保評価額や年収に対する返済の割合でも、借りられる額に上限があります。

まとめると、一体型を選べるかは借り換え先の商品で決まります。どの銀行でも同じ条件でまとめられるわけではありません。

借り換え一体型と別建てリフォームローンは何が違う?

二つの方法は、金利・返済期間・諸費用・担保の扱いが異なります。主な違いを表にまとめます。

表:借り換え一体型と別建てリフォームローンの主な違い(一般的な傾向と確認した商品の例)

項目借り換え一体型現ローン維持+別建てリフォームローン
金利住宅ローンの金利をリフォーム分にも適用(例:りそなのセット型)住宅ローンより高めの例が多い。確認時点の掲載例は年2.5%〜4.375%
返済期間住宅ローンと同じ長い期間。延長できる商品もある最長15〜20年(確認した3行)
諸費用融資手数料、登録免許税、司法書士報酬などがかかる事務手数料0円・保証料込みの例がある
担保自宅に抵当権を設定し直す担保不要の商品がある(りそな・千葉銀行)
手続き審査、担保評価、登記が必要で時間がかかるWebで完結する商品がある

出典:りそな借りかえローン<リフォーム資金セット型>、りそなリフォームローン、三菱UFJ銀行 ネットDEリフォームローン、千葉銀行 リフォームローン(2026年10月15日確認)/整理は筆者

別建てのリフォームローンの金利は、確認した3行で次のとおりでした。りそなリフォームローンは、2026年10月1日現在で通常金利が年4.375%の変動金利です。りそなの住宅ローン利用者は年2.900%になります。三菱UFJ銀行のネットDEリフォームローンは、同日現在で通常年3.875%です。千葉銀行は、確認時点で年2.70%〜年3.80%を掲載していました。千葉銀行の商品は、原則として千葉県・東京都など5都県に住む人が対象です。3行とも変動金利です。りそなは、金利は審査によって決まると明記しています。

リフォームローンの商品ごとの比較はリフォームローンおすすめ10選で詳しく扱っています。

総額はどちらが少ない?残高2,000万円・リフォーム500万円で試算

ここからは、同じ条件で二つの方法の総額を比べます。以下の数値はすべて仮定に基づく試算です。実際の金利や諸費用は、金融機関と審査の結果で変わります。

試算の前提

今の住宅ローンは、残高2,000万円、残り25年、金利年1.5%と仮定します。リフォーム費用は500万円です。返済方法はどちらも元利均等返済とし、ボーナス返済は使いません。

(A)の借り換え一体型は、2,500万円を25年で借りる想定です。(B)の別建て型は、今のローンをそのまま返しながら、リフォームローン500万円を10年で返す想定です。リフォームローンの金利は、確認した掲載金利を使います。

毎月の返済額は、次の式で計算しました。

毎月返済額 = 借入額 × 月利 ÷ (1 − (1 + 月利)^(−返済回数)) 月利 = 年利 ÷ 12

この式で年4.375%、200万円、120回を計算すると月20,607円です。りそな銀行が公式ページに載せている返済例と同じ値になります。

借り換え一体型の諸費用(仮定)

借り換えには、新しいローンの諸費用がかかります。融資手数料は、りそな銀行の融資手数料型の料率2.2%を例に使います。登録免許税は、抵当権設定の本則税率である債権金額の1,000分の4で計算します。

表:借り換え一体型の諸費用の内訳(借入額2,500万円、自己資金で支払う仮定、単位:円)

項目計算方法金額根拠
融資手数料2,500万円 × 2.2%550,000りそなの料率を例に使用
登録免許税(抵当権設定)2,500万円 × 1,000分の4100,000登録免許税法 別表第一
その他司法書士報酬、印紙税、抹消登記、旧ローンの繰上返済手数料など150,000筆者の仮定
合計-800,000-

出典:りそな借りかえローン<リフォーム資金セット型>、登録免許税法(e-Gov法令検索)(2026年10月15日確認)/試算は筆者

登録免許税には、住宅を新築・取得するための借入れに使える軽減税率(1,000分の1)があります。ただし国税庁の税額表では、対象は新築または取得のための資金の貸付けです。取得後1年以内の登記などの要件もあります。借り換えには当てはまりにくいため、試算では本則の税率を使いました。適用の可否は、司法書士や金融機関に確認してください。

融資手数料の仕組みは、金融機関によって違います。融資額に応じた定率型のほか、保証料を別に払う方式もあります。りそなには、手数料を払わない代わりに金利を年0.3%上乗せする方式もあります。

試算結果:借り換え後の金利が同じ・下がる・上がる場合

(A)は、借り換え後の金利が下がる・同じ・上がるの3通りで計算しました。(B)は、リフォームローンの金利を3通り置いています。

表:借り換え一体型(A)と別建て(B)の試算(残高2,000万円・残り25年・現金利1.5%・リフォーム500万円、単位:円)

方法と金利(仮定)毎月の返済額総返済額諸費用総額(諸費用込み)
(A) 一体型 年1.2%(下がる)96,49928,949,700800,00029,749,700
(A) 一体型 年1.5%(同じ)99,98429,995,200800,00030,795,200
(A) 一体型 年2.0%(上がる)105,96431,789,200800,00032,589,200
(B) 別建て 年2.900%・10年128,037(11年目以降79,987)29,762,100029,762,100
(B) 別建て 年3.875%・10年130,313(11年目以降79,987)30,035,220030,035,220
(B) 別建て 年4.375%・10年131,505(11年目以降79,987)30,178,260030,178,260

出典:金利の参考値はりそなリフォームローン、三菱UFJ銀行 ネットDEリフォームローン(2026年10月15日確認)/試算は筆者

(B)の総額は、今のローンの総返済額23,996,100円とリフォームローンの総返済額の合計です。(B)のリフォームローンは、事務手数料0円・保証料込みの商品を想定しています。

借り換え後の金利が今と同じ1.5%なら、(A)の総額は約3,080万円です。(B)は約2,976万〜3,018万円で、別建てのほうが約62万〜103万円少なくなります。借り換え後の金利が2.0%に上がると、差は約241万〜283万円に広がります。

借り換え後の金利が1.2%に下がると、(A)は約2,975万円です。リフォームローンが3.875%や4.375%なら、(A)のほうが少なくなります。ただし2.900%の(B)とは、ほぼ同じ水準です。

損益分岐:借り換えで金利がどこまで下がれば一体型が有利か

(A)と(B)の総額が同じになる借り換え後の金利を計算しました。リフォームローン4.375%と比べると、分岐点は約1.32%です。3.875%なら約1.28%、2.900%なら約1.20%になります。

この前提では、今の1.5%から0.2〜0.3%程度下がらないと一体型は有利になりません。諸費用80万円の負担が大きいためです。手数料を金利上乗せ型にして1.8%で借りると、総額は約3,131万円になり、さらに不利になります。

総額だけで比べられない理由:返済期間の違い

(A)はリフォーム費用500万円を25年かけて返します。(B)は同じ500万円を10年で返します。返す期間が長いほど利息は増えるため、(A)の総額は膨らみやすくなります。

その代わり、(A)の毎月の返済額は約10万円です。(B)は最初の10年が約12.8万〜13.2万円で、月の負担は3万円前後重くなります。家計の毎月の余裕が少ない場合は、総額が多くても一体型を選ぶ理由があります。

(B)のリフォームローンを4.375%・15年にすると、毎月の返済額は合計117,918円に下がります。ただし総額は30,823,680円になり、(A)の1.5%の場合とほぼ同じです。期間を延ばすと、別建ての総額の優位は小さくなります。

どちらを選ぶか:条件別の考え方

試算から、判断の目安を条件別に整理します。前提が変わると結論も変わるため、自分の数字で計算し直してください。

借り換えで金利が十分に下がる場合

今のローンの金利が高く、借り換えで0.3%以上下がる見込みがあれば、一体型が有利になりやすいです。リフォーム費用だけでなく、今の残高2,000万円にも低い金利が適用されるためです。この場合は、リフォームとは別に借り換え自体の効果も大きくなります。

借り換えても金利が変わらない、または上がる場合

金利が下がらないなら、諸費用の分だけ一体型が不利になります。変動金利から全期間固定金利に借り換えると、金利が上がる場合があります。たとえば【フラット35】の借入期間21〜35年の金利を見ます。2026年10月時点で、最も多い金利は年3.830%でした。この場合は、今のローンを残して別建てにするほうが総額を抑えやすくなります。

月々の返済額を抑えたい場合

毎月の負担を増やしたくない場合は、一体型が向いています。りそなのセット型のように、借入期間を延ばして月額を据え置ける商品もあります。ただし期間を延ばすほど、総返済額は増えます。完済時の年齢も確認してください。

工事が小規模、または急いでいる場合

工事費が数百万円以下で、着工が近い場合は別建てが現実的です。借り換えには審査・担保評価・登記が必要で、日数がかかります。工事代金の支払い時期とローンの実行日がずれないよう注意してください。支払い時期の確認方法はリフォーム工事の着手金・中間金はいつ払う?で解説しています。

住宅ローン控除を受けている場合はどう変わる?

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)を受けている人は、借り換えで控除の計算が変わります。国税庁のタックスアンサーNo.1233によると、借り換え後のローンは原則として控除の対象外です。ただし一定の要件を満たせば、引き続き控除を受けられます。

要件は、新しいローンが当初のローンの返済のためと明らかなことです。償還期間10年以上など、控除の要件に当てはまることも必要です。また、控除を受けられる年数は借り換えで延びません。

リフォーム資金を含めて借り換えた場合の計算は、国税庁のQ&A(Q17)で示されています。当初のローンを引き継いだ部分は、取得等に係る控除の対象になります。リフォームに充てた部分は、増改築等に係る控除の対象にもなりえます。増改築等の控除には、別に工事内容などの要件があります。

一方で、借り換えの手数料や登記料に相当する部分は、控除の対象になりません。そのため年末残高は、当初の残高やリフォーム費用の割合で按分して計算します。試算(A)の諸費用80万円を借入額に含めると、その分は控除の計算から除かれます。

控除の適用は個人の状況で変わります。借り換えの前に、税務署や税理士に計算方法を確認してください。リフォームローンで控除を受ける要件はリフォームローンで住宅ローン控除を受けるための要件にまとめています。

申し込み前に確認したい注意点

一体型と別建てを比べる前に、次の点を見積書や商品概要で確認してください。

1つ目は、今のローンの繰上返済手数料です。借り換えでは今のローンを全額返すため、手数料がかかる場合があります。2つ目は、新しいローンの融資手数料と保証料の方式です。定率型か、保証料を別に払うかで、諸費用の額が大きく変わります。

3つ目は、登記の費用です。抵当権の抹消と新しい設定の登記が必要で、司法書士報酬もかかります。登記費用の考え方は住宅購入の登記費用はいくら?も参考になります。4つ目は、リフォーム業者の条件です。りそなのセット型では、業者が銀行の定める条件を満たす必要があります。

別建てのリフォームローンは、金利が変動型の商品が多い点にも注意が必要です。たとえばりそなの商品は、借入後も年2回、7月と1月に金利を見直します。試算の金利が返済終了まで続くとは限りません。

別建てを選ぶ場合は、複数の金融機関の条件を比べると金利の差が分かります。今のローンを借りている銀行の利用者向けの優遇も確認してください。りそなや三菱UFJ銀行では、自行の住宅ローン利用者の金利が下がります。

別建てのリフォームローンを検討する場合は、CrowdLoanで複数の金融機関からの提案を比較できます。本審査や金利などの条件は各金融機関が判断するため、個人差があります。住宅ローンの借り換えは対象外の可能性があるため、借り換えは各金融機関に直接相談してください。

よくある質問

【フラット35】に借り換えるとき、リフォーム費用も一緒に借りられますか?

確認した借換融資の要件では、融資額の上限は借り換えるローンの残高が基準です。リフォーム資金を上乗せできるという記述は見当たりませんでした。【フラット35】リノベも、借り換えでは利用できないと明記されています。取扱金融機関に、個別に確認してください。

借り換えとリフォームを同時にすると、登録免許税の軽減は使えますか?

軽減税率(1,000分の1)の対象は、住宅の新築や取得のための借入れの抵当権設定です。取得後1年以内の登記などの要件もあります。借り換えには当てはまりにくいため、この記事の試算では1,000分の4で計算しました。実際の税額は、司法書士に確認してください。

リフォームローンを先に借りて、後から住宅ローンと一緒に借り換えることはできますか?

りそなのセット型では、住宅ローンとリフォームローンの返済資金を借り換えの対象にしています。ただし既存のリフォームローンだけの借り換えには使えません。【フラット35】借換融資も、リフォームのみのローンは対象外です。借り換え先の資金使途を事前に確認してください。

試算で別建てが有利だったのに、一体型を選ぶ理由はありますか?

あります。一体型は毎月の返済額が約3万円少なく、最初の10年の家計の負担が軽くなります。子どもの教育費などで支出が増える時期と重なる場合は、月額を優先する考え方もあります。総額との差を確認したうえで決めてください。

調査日と出典

調査日:2026年10月15日。金利は調査日時点で各公式ページに掲載されていた値です。試算の金利・諸費用は仮定で、実際の条件は金融機関の審査で決まります。


POINT

「どの銀行が融資をしてくれるか分からない」をクラウドローンが解決

クラウドローン(https://crowdloan.jp/)は、個人が銀行から低金利でマイカーローン、教育ローンなどの融資を受けられる国内唯一のプラットフォームです。
融資の目的や時期、金額などをクラウドローンに登録すると、各銀行が融資可能な金額や金利のプランの直接提案してくれます。時間と労力をかけずに複数の銀行からより条件のよい融資を見つけることができます。

詳しくはこちら

関連記事

空き家・リフォーム
【2026年版】雨漏り・台風被害の修理は火災保険で直せる?保険金が出るまでの立替と「保険金で無料」勧誘の注意点
台風による雨漏りは火災保険の風災で補償される場合がありますが、経年劣化は対象外です。保険金の支払期限は約款で請求完了日から30日とするのが一般的です。立替が必要になる場面、自己負担をローンで払う試算、「保険金で無料」勧誘の手数料とクーリング・オフを解説します。
空き家・リフォーム
【2026年版】マンションの大規模修繕で一時金を求められたら?払えないときの分割・借入の選択肢
マンションの大規模修繕の一時金は、管理規約と総会決議で決まります。反対しただけで支払いを免れるのは難しく、滞納分は買主にも請求できる仕組みです。分割の相談、管理組合借入への切り替え、機構の区分所有者向け融資、無担保ローンの比較と、50万円の返済試算を解説します。
空き家・リフォーム
【2026年版】相続した空き家の3,000万円特別控除は2027年末まで|解体してから売る場合の費用と資金の用意
相続した空き家の3,000万円特別控除は、2027年12月31日までの譲渡が対象です。1981年5月31日以前に建てた家に限られ、買主が翌年2月15日までに取壊す売り方も使えます。解体費を誰がいつ払うか、入金と申告の時期、特例の有無で変わる税額を試算で整理します。

クラウドローンとは

“借りたい”を登録して
お得な提案を待つだけ

融資をしたい銀行から、直接プラン提案を受けることで、
資金を必要としている一人でも多くの人に、融資の機会を提供します。

3分でお借り入れ額がわかる
無料診断してみる

OUR SERVICES

暮らしにも、事業にも。
あなたに合う資金の選択肢を。