2025年05月28日
近年、注目が高まっている「空き家ローン」をご存じでしょうか。
従来の住宅ローンやカーローンに比べて新しいタイプのローンで、これまで融資が難しかった空き家や古民家にも対応しています。しかも購入だけでなく、リフォームや投資目的にも活用できるため、多くの人の関心を集めています。
この記事では、空き家ローンの特徴と効果的な活用方法について詳しく解説します。
目次
放置された空き家が、いま全国で深刻な社会問題となっています。
総務省の調査によると、2023年時点でその数は約900万戸に達しており、年々増加傾向にあります。こうした空き家の放置は、景観を損ねるだけでなく、治安の悪化を招き、さらには地域コミュニティの衰退にもつながるなど、社会全体に深刻な影響を及ぼしています。
深刻化する空き家問題に対応するため、2023年末に「空き家対策特別措置法」が改正されました。
この改正により、適切に管理されていない空き家は「管理不全空き家」と見なされ、従来受けられていた固定資産税の軽減措置が適用されなくなります。その結果、税負担が最大で6倍に増える可能性もあり、空き家を放置し続けることは、今後大きな経済的リスクとなり得ます。
つまり、「空き家をただ所有する」時代は終わり、これからは「どう活用するか」が問われる時代に入ったといえるでしょう。
空き家を活用しようと考えたとき、最初に直面するのが「資金調達の壁」です。
特に、再建築不可物件や築年数の古い住宅は、従来の住宅ローンやフラット35などでは融資の対象外となるケースが少なくありません。これらのローンは土地や建物を担保にする仕組みのため、耐震性や建築基準に課題がある空き家は資産価値が低いため、審査に通らないことが多いのです。
その結果、「安く物件は手に入るのに、購入費や改修費がまかなえない」というジレンマが生じ、空き家の再活用が進まない大きな要因となっていました。
こうした課題を受けて登場したのが、建物を担保にせず、個人の信用情報に基づいて融資を受けられる「空き家ローン」です。
空き家ローンとは、不動産を担保にせず、申込者本人の信用情報(与信)にもとづいて審査される無担保型のローンです。
最大の特長は、従来の住宅ローンで必要とされる測量・調査、担保設定、抵当権の登記といった煩雑な手続きが不要な点にあります。
さらに、申し込みから契約までをオンラインで完結できる金融機関も増えており、手続きの手軽さやスピード感も魅力のひとつです。これまでの住宅ローンとは異なる、より柔軟でスムーズな資金調達手段として注目されています。
空き家ローンは2025年1月現在、上記の2種類に分かれています。
個人が自宅やセカンドハウスとして空き家を取得・活用する場合は、「消費性ローン」の対象となります。一部の銀行では最大3,000万円までの融資が可能ですが、全国対応のローンに限ると、上限1,500万円・最長20年の返済期間が一般的です。
一方、2024年4月からは「フリーローン」を活用した空き家購入も可能になりました。
これは、賃貸や民泊など収益目的で空き家を活用したい人向けのローンです。
ただし、事業性を伴う分リスクも高いため、融資上限は500万円、返済期間は最長10年と、条件はやや厳しめ。また、金利も3%台からと、一般的な消費性ローンよりも高めに設定されています。
不動産投資では金利によって利回りが大きく左右されるため、想定より高い金利が提示された場合は、借入額を抑えるといった柔軟な判断も検討したいところです。
空き家ローンは、単に購入資金をまかなうだけでなく、リフォームや投資にも幅広く活用できるのが特徴です。
たとえば、空き家活用で必要となる水回り設備の更新、壁や床の張り替え、断熱性の向上といったリフォーム費用にも利用できます。さらに、賃貸住宅・シェアハウス・民泊施設などの収益物件として運用するための内装改修や家具の設置費にも対応しており、ビジネスでの投資にも活かしやすい制度となっています。
また、地方の古民家や郊外の空き家だけでなく、都心部でワンルーム投資をしているオーナーにもメリットがあります。例えば、「なかなか入居者が決まらない」といった課題を抱える場合でも、トレンドに合った間取りへの大規模リフォームにより、物件価値を高めて入居率の改善や収益アップを目指せます。
住宅ローンは多くの銀行で提供されていますが、空き家ローンは比較的新しいサービスのため、取り扱っている金融機関が限られており、自分に合ったローンを探すのは大変かもしれません。
そこでおすすめなのが、ローンのプラットフォーム「クラウドローン」。希望する借入額や個人情報を3分ほど入力するだけで、まとめて複数の金融機関に一括で申し込みができます。
クラウドローンを利用すれば、提携する保証会社による事前審査を受けることができ、平日の日中であれば約3時間で結果がわかります。審査時には「自宅用」か「収益物件用」かを選択できるため、用途に応じた申し込みが可能です。
事前に融資の可否や金利がわかるため、特に投資用物件を検討している人にとっては、収支計画を立てるうえで非常に便利です。さらに、金融機関ごとに異なる金利や返済条件を一括で比較できるため、より自分に合った条件で融資を受けやすくなります。契約もオンラインで完結できるため、手間なく自分に合った最適なローンを選べます。
空き家の購入を検討しているなら、まずは空き家ローンの事前審査で融資枠を確保しておくのがおすすめです。事前審査は物件が決まっていない段階でも申し込むことができ、有効期間は3ヵ月あります。「空き家バンク」などを活用しながら物件探しを進め、購入したい物件が見つかれば、スムーズに手続きを進められます。
自分に合った空き家ローンを探したい方は、まずはクラウドローンで事前審査から始めてみましょう。
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