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浪人生の予備校費用は年間いくら?平均額や内訳、費用を抑える方法も解説

浪人生の予備校費用は、志望する大学や学部によって大きく異なります。なかには、「次こそは大学に合格したい」とたくさんの講座を受講してしまい、貯金を予定外に切り崩してしまうケースも見受けられます。
この記事では、浪人生の予備校費用の平均額とその内訳、さらには費用を抑えるための実践的な方法について詳しく解説します。浪人生向けの予備校選びをしている方は、ご参考にされてください。

浪人生(高卒生)の予備校費用は平均120~150万円

浪人生(高卒生)の予備校費用は、現役生より一般的に高額になることが多く、平均で約120万円から150万円程度かかります。一方、高校3年生の予備校費用は約55万円から130万円程度かかります。予備校や志望する大学や選択するコースによっても費用が変わり、大手の予備校や国公立大学や医学部を目指す場合は、平均以上に費用が高額になる場合があります。

現役生の予備校費用が浪人生より安いのはなぜ?

通常、浪人生と現役の高校生の予備校の費用を比較した場合、浪人生の方が高額になる傾向があります。これは、浪人生が大学合格につながる質の高い指導や充実したカリキュラムを一日中受けることがあるため、授業時間の増加に伴い費用が上がるからです。

対して、現役の高校生は学校の勉強と大学受験の準備を同時に進めていく必要があることにより、予備校や塾の料金は比較的安く設定されることが多いです。ただし、予備校によっては、浪人生と浪人生にかかる費用に大きな差がないところもあります。

浪人生が予備校に通い始めるタイミングは?

浪人が決まった時点、または遅くても次年度のコースが開始時には通い始めるのをおすすめします。多くの予備校は、4月スタートで1年間のカリキュラムを設定しているため、このタイミングで始めれば、設定されたカリキュラムに沿って学習をスムーズに進めることができます。

浪人生の予備校費用の内訳

浪人生の予備校費用は、大きく分けて、入学金・入塾金、授業料、季節講習費、模擬試験料などがあります。必要に応じて、志望校の対策講座や特別指導料、苦手科目を克服するための個別指導料などが別途かかる場合もあります。
それでは次に、浪人生の予備校費用の内訳を詳しくご説明していきます。

浪人生の予備校費用の内訳①入学金:10万円程度

入学・入塾時にかかる費用は、現役生が約3万円であるのに対し、浪人生では平均で10万円となります。予備校のなかには、兄弟割引が適用される場合や前年度に現役生として在籍していた浪人生の場合に、入学金が免除されることもあります。そのほか、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)において一次試験に合格したり、予備校の入会テストで高得点を取った浪人生に対して、費用の減免制度を設けている予備校もあります。

浪人生の予備校費用の内訳②授業料:70~120万円程度

授業料の相場は、選択する科目数によっても変わります。現役生は予備校で1教科のみ受講するケースが多いですが、浪人生は基本的に5教科を受講することが多く、その結果、費用は70万円から120万円程度と比較的高めの傾向に。また、多くの予備校では、志望大学に合わせたコースを設定しており、選択コースにより費用も変わります。
支払い方法に関しては、予備校によっても異なりますが、予備校費用の支払いは、「一括払い」と「月額払い」が一般的です。

浪人生の予備校費用の内訳③季節講習費:20~40万円程度

浪人生が予備校で勉強を進める上で、授業料以外にも春期・夏期・冬期講習の費用が必要になります。予備校によっては1講座あたり2万円前後かかるため、1コマあたりの時間や日数が異なる講座を複数受講した場合、相応の費用がかかります。
特に夏期講習と冬期講習は、集中して学習を進める良い機会のため、費用は講習ごとに10万円から20万円程度かかります。費用は、受講講座の数や内容、希望する学科によって変動し、かなり高額になってしまうケースもあります。
これらの講習は、大学合格を目指す浪人生にとって欠かせない投資とも言えるため、「目指す大学に合わせた講座選択」が大切なポイントになります。

浪人生の予備校費用の内訳④模擬試験料:6万円程度

多くの予備校が全国模試を提供しており、無料で受験できる模試もありますが、通常は一回あたり4,000円から8,000円の受験料がかかります。
浪人生は、平均して10回ほど模擬試験を受験するため、合計約6万円の費用が必要になります。浪人生にとって、予備校での模擬試験は、自分の学力を把握し、大学入試に向けて戦略を練るために欠かせません。これらの試験を通じて、実際の入試に向けた練習ができるだけでなく、自身の弱点を把握することができるとともに、予備校の講師から具体的なアドバイスを受けることができます。

浪人生の予備校費用は入寮するとさらに200~250万円程度必要

浪人生が予備校の寮に入る場合、年間で約200万円から250万円程度の費用がかかり、費用には、入寮費、寮費、光熱費、通信費、諸経費などが含まれます。寮生活では、基本的な家事は自身でこなす必要がありますが、食事サービスがついてる場合もあり、日用品や勉強道具を持参すれば、すぐに寮生活をスタートできることがあります。
一人暮らしに比べて、寮生活は初期費用が抑えられるメリットがあり、同じ目標を持つ寮仲間に囲まれているため、勉強に集中しやすい環境が整っていると言えるでしょう。くわえて、予備校の近くに寮があることが多いため、通学時間や交通費を節約できることが多いです。

浪人でお金がない場合の予備校費用はどうする?

大学合格後には、入学金や授業料といった大きな出費が待っています。そのため、浪人中にかかる予備校の費用もできるだけ抑えたいもの。
次に、浪人生の予備校費用を節約する3つの方法をご紹介していきます。

費用の免除制度のある予備校を選ぶ

予備校に通うには、高額な費用がかかる場合が多いですが、学費の免除や奨学金を浪人生に提供する予備校もあります。

入学金においては、キャンペーンや兄弟姉妹割引、友達紹介特典などにより、減額されたり免除されることがあります。授業料に関しても、継続して通っている浪人生や高校からの推薦を受けた生徒などに対して、一部免除の対象となる場合があります。これらの制度を積極的に活用して費用免除の適用を受けられるようにしましょう。

また、予備校には、学力試験や面接を通過した生徒向けの奨学金制度や、被災地の受験生を支援するといった特別な奨学金制度もあります。費用面で大学受験を諦めかけている方は、これらの制度がないかチェックしてみてください。

アルバイトしながら浪人して予備校費用を稼ぐ

アルバイトが勉強の妨げになると本末転倒になってしまうため、浪人生が選ぶなら通勤時間が短く、短時間で効率よく稼げるアルバイトがおすすめです。例えば、早朝の近所のコンビニやスーパーでの品出し等が無難でしょう。

予備校に行かないで浪人する(宅浪)

宅浪は、自宅で浪人生活を送り、独学で大学受験の勉強を行う勉強方法です。予備校に通う代わりに、自分で参考書や問題集、無料のアプリや動画を活用しながら勉強を進めます。宅浪の費用は、参考書代や通信教育費用、模擬試験料などに20万円から30万円程度かかるのが一般的です。

この学習方法は、費用を抑えたい浪人生向きですが、計画的な学習管理徹底した自己管理が必要になり、孤独感も感じやすく、モチベーションの維持も難しいといったデメリットがあります。また、宅浪は最新の入試情報を意識的にチェックする必要があるとともに、全国模試を定期的に受験することにより、自力で自分の学力の現状把握や今後の対策を練らなければなりません。

浪人生の予備校費用が足りないときはローンも検討

国の教育ローン日本政策金融公庫による教育一般貸付
世帯収入の上限がある
金利は低め
自治体の貸付制度東京都の「受験生チャレンジ支援貸付事業」など
一部の自治体で独自に実施している制度
民間金融機関の教育ローン銀行や信用金庫などの教育ローン
国の教育ローンより金利は高め
信販会社のローン予備校が提携する信販会社のローン
金利は銀行の教育ローンと同程度かやや高め

上記の表の通り、浪人生の予備校費用の借り入れには、「国の教育ローン」「自治体の貸付制度」「民間金融機関の教育ローン」「信販会社のローン」などが利用できます。
ここからは、それぞれについてご説明していきます。

浪人生の予備校費用に使えるローン①国の教育ローン

国の教育ローン「教育一般貸付」は、教育費負担を軽減し、教育機会を平等にするためのローンであり、浪人生の予備校費用に加え、大学の受験料や受験時の交通費にも使えます。

申込みは世帯主が行い、世帯主と配偶者の収入が審査対象になります。また、世帯収入の上限があり、200万円以下の低所得世帯には優遇措置があります。金利は、低金利・固定金利であり、最大18年の返済期間の設定が可能です。

浪人生の予備校費用に使えるローン②自治体の貸付制度

一部の自治体が独自に行っている貸付制度のひとつに、東京都の「東京都受験生チャレンジ支援貸付事業」があります。この制度では、低金利の教育資金を貸し付けを行っており、予備校費用や受験料、教材購入費など、広範囲に渡って使うことができます。この制度により、経済的な理由で大学受験を諦めた受験生の支援につながります。対象者は東京都在住または在学の方であり、具体的な申請方法や条件については、東京都公式ウェブサイトで確認することができます。ご自分が住んでいる自治体にも同じような貸付制度があるか、一度調べてみてください。

浪人生の予備校費用に使えるローン③銀行の教育ローン

浪人生の予備校費用に対応する銀行の教育ローンは、「証書貸付型」と「カードローン型」の二種類があります。前者は一括での借り入れに対し、後者は必要に応じて随時借り入れできます。借り入れ範囲はおよそ10万円から300万円であり、医歯学部志望者には最大1,000万円から3,000万円の融資が可能な場合も。低金利かつ長期返済が可能であり、収入や信用状況に応じて柔軟な借り入れができるといった特徴があります。

浪人生の予備校費用に使えるローン④信販会社のローン

一部の予備校では、提携する信販会社のローンを利用できることがあります。このローンは、手続きが比較的簡単であり、すぐに予備校費用を得られるといったメリットがあります。とはいえ、浪人生のための予備校費用は、高額になるケースも多いため、複数のローンプランを比較検討し、より低金利な銀行ローンのプランやご自分の経済状況に応じた返済プランを選ぶことをおすすめします。

クラウドローンなら予備校費用に使えるローンを効率的に探せる

予備校費用は、大学進学を目指す浪人生のご家族にとって、大きな負担と言えるでしょう。そのような時こそ、クラウドローンを活用すれば、予備校費用に適したローンを効率的に見つけることができます

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浪人生の予備校費用は大学進学後も見据えて検討しよう

浪人生活後の大学進学では、入学金や授業料、交通費など長期間にわたってお金が必要になります。このため、浪人生の予備校選びから、資金計画を考慮することが大切です。
目指すは大学合格。保護者の方が、教育ローンを賢く活用することにより、予備校費用の経済的ストレスが軽減されるでしょう。これにより、浪人生の方も受験勉強に専念して取り組め、余裕を持って受験することができると言えます。


POINT

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