リフォーム代金は、契約時の着手金、工事途中の中間金、引き渡し時の完工金に分けて払う契約があります。一方、リフォームローンのお金がいつ振り込まれるか(融資実行の時期)は、ローン商品によって違います。希望日に実行する商品がある一方、工事完了後の実行を条件とする商品もあります。支払いの予定と融資の時期が合っていないと、着手金や中間金を払う時点で手元資金が足りなくなります。この記事では、ずれが生まれる理由と、契約前に施工会社と金融機関へ確認する手順を整理します。あわせて、仮定の数字で不足額を見積もる計算例と、失敗しやすい点も紹介します(2026年10月6日時点の情報です)。
目次
支払い回数や割合に決まりはなく、工事の規模や施工会社によって変わります。下の表は支払い時期の例です。実際の条件は見積書と契約書で確かめてください。
| 支払い | 主なタイミング | 注意点 |
|---|---|---|
| 着手金(契約金) | 契約時から着工前 | この時点ではローンが実行されていないことがある |
| 中間金 | 工事の途中(工程の区切りなど) | 支払う条件となる工程を契約書で決めておく |
| 完工金(残金) | 工事完了・引き渡し時 | 完了を確認してから払う流れにしておく |
小規模な工事では、着手金と完工金の2回払いや、完了後の一括払いになることもあります。反対に工期が長い工事では、中間金が複数回に分かれる場合があります。まずは「何回、いつ、いくら払うのか」を書き出すことが、資金計画の出発点です。
融資のタイミングは、金融機関やローン商品によって異なります。大きく分けると「希望日に実行する商品」と「工事完了後の実行を条件とする商品」があり、どちらかによって着手金・中間金の用意の仕方が変わります。下の表は考え方の整理です。個別の商品条件は、必ず金融機関に確認してください。
| 比較項目 | 希望日に実行する商品 | 工事完了後に実行する商品 |
|---|---|---|
| 着手金の出どころ | 実行日を支払日より前に設定できれば、融資金を充てられる可能性がある | 自己資金か、つなぎ融資などで用意する |
| 中間金の出どころ | 実行済みの融資金から払える可能性がある | 自己資金か、つなぎ融資などで用意する |
| 完工金の出どころ | 実行済みの融資金の残りから払う | 実行された融資金を充てる |
| 確認しておきたい点 | 実行日をいつまでに決める必要があるか、実行に必要な書類は何か | 完了確認にどんな書類が要るか、完了から実行まで何日かかるか |
工事完了の確認後にまとめて実行する商品の場合、着手金と中間金は自己資金で払うか、つなぎ融資などで用意する必要があります。つなぎ融資を使うと、利息や事務手数料がかかることがあります。「ローンを組めば工事代金はすべて払える」と考えず、支払いのたびに資金の出どころを決めておくことが大切です。
国民生活センターには、外壁や屋根のリフォームで高額な前金を払ったのに工事が進まない、という相談が寄せられています。同センターは、高額な費用を全額前払いするのは避け、完成後の支払いを中心にした契約にするよう呼びかけています。前払いを減らしておけば、資金繰りの面でも、トラブルへの備えの面でも安心です。
ここでは、すべての数字を仮定として、工事完了後に融資が実行される場合に手元資金がいくら必要になるかを計算します。実際の金額や割合は、ご自身の見積書と契約書の数字に置き換えてください。
仮定:工事総額300万円、支払い割合は着手金30%・中間金30%・完工金40%、ローンは工事完了後に実行。
| 支払い(仮定) | 算式 | 金額 | 資金の出どころ |
|---|---|---|---|
| 着手金 | 300万円 × 30% | 90万円 | 自己資金またはつなぎ融資 |
| 中間金 | 300万円 × 30% | 90万円 | 自己資金またはつなぎ融資 |
| 完工金 | 300万円 × 40% | 120万円 | ローンの融資金 |
この仮定では、融資実行までに必要な手元資金は「90万円 + 90万円 = 180万円」です。仮に施工会社と相談して、着手金10%・中間金30%・完工金60%に変えられた場合は、「300万円 × 10% + 300万円 × 30% = 30万円 + 90万円 = 120万円」となり、融資前に必要な資金は60万円減ります。総額が同じでも、支払い割合しだいで資金繰りの負担が大きく変わることがわかります。
不足分をつなぎ融資でまかなう場合、利息の目安は「借入額 × 年利 × 借入日数 ÷ 365」で計算できます。たとえば、180万円を60日間借り、年利を仮に3%とすると、「1,800,000円 × 3% × 60日 ÷ 365 ≒ 8,877円」です。ここでの年利は計算の手順を示すための仮定で、実際の商品の金利ではありません。事務手数料など利息以外の費用も含めて、金融機関から実際の条件を聞いたうえで比べてください。
ローンの審査結果を待たずに着手金を払ってしまう。審査の結果や融資の条件は、申し込んでみないとわかりません。結果が出る前に契約して着手金を払うと、予定どおりに借りられなかったときに資金計画が崩れます。契約と支払いの順番は、金融機関の手続きの流れを確認してから決めましょう。
中間金の支払い基準があいまい。「工事の途中」とだけ書かれていると、工程が進んでいないのに支払いを求められることがあります。どの工程が終わった時点で払うのかを契約書に書き、進み具合を確かめてから払う流れにしておきます。
工期の遅れで融資実行日がずれる。工事完了後に実行される商品では、工期が延びると融資実行も後ろにずれます。そのぶん自己資金で立て替える期間や、つなぎ融資の借入日数が長くなる点に注意が必要です。
追加工事で総額が増える。工事中に追加の工事が決まると、当初のローン申込額では足りなくなることがあります。追加分を自己資金で払うのか、金融機関に相談するのかを、追加工事を決める前に確認しておきましょう。
大半を前払いしてしまう。資金の都合で前払いの割合を大きくすると、工事が進まなかったときに取り戻すのが難しくなります。国民生活センターの呼びかけのとおり、完成後の支払いを中心にした契約にできないか相談してみましょう。
複数の会社から見積もりを取るときは、金額だけでなく工期、施工体制、保証内容、支払い条件も比べましょう。総額が同じでも、着手金が少ない会社のほうが融資時期に合わせやすい場合があります。比べるときは、各社の支払い条件を計算例と同じ表に当てはめ、「融資実行までに必要な手元資金」を並べてみると違いがはっきりします。工期が長い会社ほど中間金の回数が増えることもあるため、支払いの回数と時期もあわせて確認してください。
リフォーム資金の計画では、総額だけでなく「いつ・いくら払うか」が重要です。融資時期は商品によって異なるため、施工会社と金融機関の両方に確認し、支払いと融資のずれを契約前に埋めておきましょう。支払い割合を変えるだけで、融資前に必要な手元資金が大きく変わることもあります。不足額を表と計算で確かめてから契約に進むことが、資金繰りとトラブルの両方への備えになります。
リフォームや空き家の活用にかかる資金の調達方法を比べたいときは、CrowdLoanで、借入条件を比較してみてください。
「どの銀行が融資をしてくれるか分からない」をクラウドローンが解決
クラウドローン(https://crowdloan.jp/)は、個人が銀行から低金利でマイカーローン、教育ローンなどの融資を受けられる国内唯一のプラットフォームです。
融資の目的や時期、金額などをクラウドローンに登録すると、各銀行が融資可能な金額や金利のプランの直接提案してくれます。時間と労力をかけずに複数の銀行からより条件のよい融資を見つけることができます。
詳しくはこちら
クラウドローンとは
“借りたい”を登録して
お得な提案を待つだけ
融資をしたい銀行から、直接プラン提案を受けることで、
資金を必要としている一人でも多くの人に、融資の機会を提供します。